「わたしは妊婦」
読了。

望んで妊娠する人もいれば、望まざる妊娠をした人もきっといるんじゃないかと。
主人公は、もしかしたら、後者の気持ちか?
この夫は、自分が思い描く理想の家族像を持っているけど、それについて行くことができない主人公。大学の同級生で妊婦としては先輩でその親の経済力で何から何まで決めてもらい、逐一報告の手紙を寄こす思いやりに妬みを思っている。
妊婦だからという修飾語があることに戸惑っている感じが見事に書かれています。

自分は結婚もまだなので、このような気持ちはわからないけど、この夫のような振る舞いだけはしないようにしようと思う。

女性で共感する人もいるんじゃないかと。
男性はこの気持ちを理解するのに時間がかかるかな?
妊娠中のノイローゼと一言では言い切れない複雑な感情ですね。
そもそも、なんでこの夫を選んだのかという疑問も湧いてみたり。
読んでいて、気持ちが多少沈んでいくような感覚があります。ハッピーエンドじゃないですが、よくできた小説です。

著者:大森兄弟
河出書房新社
¥1400-



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