真夜中に左わき腹の痛みで目が覚めた。
千枚通しでも差し込まれるようないやな感じの痛み。
これは以前に経験したことがある。
その時もやはり夜中に痛み出し、少しでも楽なポーズを探そうと、ベッドの上で文字通り七転八倒した。
痛さに波があり、その頂点では呻き声が出てしまう。
当時大変間の悪いことに、杉並にあった「外人ハウス」に住んでおり、夜中に「ストーン」している可能性が高い隣室の住人の助けなど全く期待できなかった。
また、仮に「ストーン」していなくても、日本語を喋れない彼らでは、夜間対応病院を探したり、救急車を呼んだりすることもできなかっただろう。
そのまま、あぶら汗を流しながら痛みに耐え、朝になって痛みが和らいできたところで病院に行った。
診察をした医師から「恐らく尿管結石でしょう。でも痛みが治まったのなら、もう膀胱まで石が落ちているはずだから、特に治療の必要はありません」と告げられ感染症予防のための抗生物質を貰って帰って来た。
今回の痛みはこの時と良く似ている。
起き上がってとりあえず気休めに水をがぶがぶ飲んでみる。
(少しでも早く石が押し流されることを期待して。意味無いのかな?)
痛みは一向に退かないどころかじわりじわりと増してくる。
ベッドの上で、死にかけたアブラゼミのように2時間程ぐるぐる回り続ける。
それでも以前に経験しているので少しだけ気持ちに余裕がある。
でもやっぱり痛い。
一つだけ痛みが和らぐポーズを発見してその態勢をキープ。
ラッキーなことに痛みが治まって来た。
ということでもう大丈夫、かな?