象徴的な事例としては、あるバジェットクラス(比較的安価なお値段)のチェーンホテルのレセプションで系列のパタヤのホテルを予約しようとした時のことです。
ロビーのツアーデスクに置いてあった、系列の、三つの少しずつグレードの異なるホテルのパンフレットを持って受付のお姉さんに訊きました。
「このパンフレットに載っているホテルのどれかで部屋取りたいんスけど部屋あります?」
するとそのお姉さんは
「わかりました。では、このホテルはエクス・ペンシ・ブー(高いということを強調した発音なのだと思います)なのでまず外しておきましょうね」
と言って一番値段の高そうなオーシャンビューのホテルのパンフレットを勝手に外してしまいました。
そしてタイ人イメージを覆すかのような様子で数か所にテキパキと電話をかけ
「リーズナブル(お手頃な)お部屋が見つかりました。通常1000バーツ(2500円)ですが今キャッシュでお支払いいただければ880バーツ(2200円)にすると向こうのマネージャーが言ってます」
と嬉しそうに(若干得意そうに?)満面の笑みでとおっしゃいました。
私としては奮闘してもらった後なので、「いや、そっちのオーシャンビューの方も一応聞いてみてくれませんか?」
とは言い出しにくく
「どうもありがとう。じゃあ、それでお願いします」
と力なく答えたのでした(^_^;)
恐らく彼女は
「まあ!このお客さんたら、バンコクではきっとゲストハウスか旅社に泊っているのに、パタヤに行くというので奮発してエアコン付きのホテルに泊まろうとしているんだわ。私がなんとかしてあげなくちゃ」
と思ったのではないでしょうか。
好意は大変ありがたいのですが、おじさんだって2000バーツ(5000円)の部屋に泊ろうと思えば泊れるくらいのお金はあるんです.................................ホント。