これは「日本円見せてくれ詐欺」と言うらしいですね。
日本円のお札を見せてもらう振りをして、返す際に手品のような手際で数枚抜き取ってしまうとこのと。
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ゴーゴーバーで挑発的に踊る水着姿のお姉ちゃんたちを眺めながら軽く一杯やって上機嫌でMRT、NANA駅の階段を登って帰ろうとしていたら前を行く人から振り向きざまに声をかけられました。
(11月8日訂正: MRTではなくてBTSですね)
(日本から2、3泊の予定でやってきたぱっとしない中年男に見えたのでしょうけれど、同じ日本人旅行者でもこちらは気に入った国には一年以上も滞在したりする結構年季の入ったバックパッカーなのです。バックパックは背負いませんし、インド風の服も着たりしませんが(^_^;)
東京ゲストハウスなき今、私のバンコクでの定宿Peachy Guest House、シングル120バーツ(360円)、ドミトリー80バーツ(240円)。インド方面から帰ってきた旅行者ならば「高いけど部屋はまあまあだね」となると思いますが、日本から直接やってきた旅行者にはいくら安くても問題外だと思います。写真はこぎれいに写ってますが本当は枕、ベッド共に見事に茶色なので(^_^;))
閑話休題
「すみません。ナイトマーケットってこっちですか?」
(ナイトマーケットなんてどこにでもありがちな呼び方で便利ですね。ちょっと前までルンピニ駅のすぐそばにもそう呼ばれていたのがありましたけど。
レストランやお土産物屋があってとってもいい感じのところで好きでしたが)
以下会話が続きます。
「いやー、私も旅行者なんでわかりません」
「もしかすると日本人ですか?」
「そうですが」
「実は私はトルコ人で来週大阪に行く予定なんです」
「ほほう」
「バンコクから大阪って7時間くらいですか?」
「ええ、たぶん」
「大阪から東京までブレットトレイン(新幹線)で2時間くらいですかね?」
「だいたいそんなところだと思います」
「ところで今両替レートはどれくらいですかね?例えばUS$100では?」
と100ドル紙幣を見せてくる
「うーん、たぶん7600円くらいじゃないっすか」
「結構きびしいですね。食事なんかも高いんでしょうね?マクドナルドでなんかで食べても2000円はしますかね?」
「いやいや、600円もあれば充分でしょう」
(あれっ、トルコ人ならイスラム教徒だからハラルじゃないマックなんて食べられないんじゃ?とここでちょっと引っかかる)
さて、ここからがクライマックスです。
「ところで日本のお金を見てみたいんですが今お持ちですか?」
「いや、私は日本人ですけどシンガポール在住なので(友達のところに転がり込んで一ヶ月程居候しているだけ)全く持ってません」
見込み外れに落胆して
「ああ................、そうですか.............。シンガポールってリンギットですよね?」
「いや、シンガポールドルです」
これ以上は無駄ということがわかったようで
「わかりました、ありがとう。それじゃまた」
と彼
「良い日本旅行を祈ってます。それじゃ」
と私
という感じでした。
「お互いに両替し合えば良いレートで交換できて得じゃないですか?」と続くマニラあたりの両替詐欺と同じパターンでしたのでたぶん彼も?
あるいはスリ仲間の下見要員とか?
こうなってくるとトルコ人というのも怪しいです。
悪いことをするときは人は大抵隣国あたりの国籍を名乗りますから。
「サラーム・アライコム」とか言って反応を見たらどうだったでしょうか?
もっと驚いたかな?
ちなみに私は海外では、すられるのがいやで財布を持ちません。
お金はあちこちのポケットの中で鼻をかんだトイレットペーパーの切れ端とかとごちゃ混ぜになってます。
お守り代り?の手垢でネトネト真っ黒になったネパールの低額紙幣なんかも混ざっていてなかなかいい感じです(^_^;)

