いつもとは違う道 | danielakeith

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毎日同じような風景を眺めながら同じようなことを考えて同じような足取りで歩いていますと、少しづつ退屈な気持ちになってくるものですから、今日は少し「非日常」を味わってみようかと、いつもとは違う道をとぼとぼと歩いてみました。

いつもと違う道ではありましたが、どうも私のこころの中にはいつもと同じような気分が蔓延しておりましたので、なかなかすぐには新鮮な気持ちになれません。
そもそもただ歩くだけで非日常が味わえるという私の考え方が甘かった、とそう思いはじめていましたところ、ふとなんとなく空を仰いでいる自分がいました。
そしてふとなんとなく「どこも同じ空だなあ」とつぶやいている自分がいました。
「非日常」を求めて歩いていたいつもとは違った道のりで気がついたことは、私はいつも同じ空に覆われていて、どうやらここから抜け出すことなど永遠に出来そうもないようだぞ、という囚われの感覚であったのです。
この空を抜け出すことなど出来ない、なぜなら大気圏の外側で人は生きていくことなどできないのだから。

しかしふと気がつきました。
そんなことを考えている自分が、とても、新鮮だったのです。

今日、いつもとは違った道を歩いてみて、よかった。
そんなことを思いました。