牛丼チェーン大手吉野家を運営する吉野家D&Cは、8月30日付けで、関西方面を中心に激安ラーメン店を展開しているラーメン一番本部およびその100%子会社であり麺、スープその他の製造を担うキッチンカトーの事業譲渡を受ける契約を結んだことを発表した。
株式会社ラーメン一番本部は、当社は平成9年にわずか4坪8席の店を1号店としてスタート。西日本、中部、関東で「びっくりラーメン」などの店名で180円の激安ラーメンを看板商品として189店舗を展開している。徹底的なコスト削減による低価格を売りとしてきたが、競争激化や急激な出店戦略の失敗により収益が悪化し、平成19年8月30日民事再生手続の申立をしていた。
ピーク時の2005年には58億円もの売り上げを上げていたが、現在子会社を含む負債総額は39億円に膨れ上がっていた。吉野家は、ラーメン一番本部の持つ調理のノウハウが自社の「将来における事業領域拡大のための重要な経営資源となるものと考え」ていると発表している。
また吉野家ディー・アンド・シーは同日、焼肉店運営の牛繁ドリームシステムに対する出資比率を引き上げることを発表した。出資比率を現在の10.7%から33%にまで引き上げ、持ち分法適用会社とする予定。牛繁は「元気七輪焼肉牛繁」を85店舗展開している。
吉野家は狂牛病により業績が悪化していた2006年に、資本・業務提携を結んでいたセルフ式うどん店チェーン「はなまる」の株式の過半数を取得し子会社化することなども含め、多角化を進めていた。
テイクアウト寿司の京樽やデリバリー中華の上海エクスプレス、たこやきチェーンのピーターパンコモコなど多彩な外食グループ会社をもつ吉野家ディー・アンド・シーの今後が注目される。