こちらが、「公式のMV」となります。

 

1986年5月26、27日、地元スウェーデン、ソルナ(ストックホルム首都圏)でのライヴ映像をもとに制作され、2019年10月26日に公開されましたが、再生回数は、すでに「11億回」を越えています。

 

 

こちらは、「結成30周年」を記念した、2013年6月7日、やはり、地元スウェーデン、ノリエにて開催の、「スウェーデン・ロック・フェスティバル」(1992年から続いている、「有名」な「ロックフェス」)でのライヴ映像から。

 

「CD」の他、「Blu-ray & DVD」でも発売された、まさに、「記念碑的ライヴ」です!!

 

 

 

 

 

 

変わってこちらは、2017年8月3日、ドイツの有名な「へヴィメタル・フェス」、「ヴァッケン・オープン・エア(Wacken Open Air)」でのライヴ映像から。

 

上掲の「スウェーデン・ロック・フェスティバル」同様、「ラストナンバー」で、会場の「熱気」もハンパない...。

 

そしてこちらが、「オリジナル録音」です(1986年2月14日発売)。

 

 

 

もちろん、「日本盤」もあります。

 

 

公式サイト(英語)

 

 

 

さて...

 

 

 

今回は、気分をがらりと変えて、輝かしい、「栄光の80年代」の、「世界的大ヒット曲」をどうぞ。

 

 

「1980年代」は、「地上波」でも、「ベストヒットUSA」や、「MTV」といった番組が放送されていて、まさに、「洋楽」に「大注目」の時代であり、「深夜放送」ながら、私も欠かさず「チェック」していました。

 

 

もちろん私は、「専門外」でもあるので、そんなに詳しく「解説」出来るわけではありませんが、「音楽ファン」として、少し書いてみたいと思います。

 

 

 

「北欧」、ことに「スウェーデン」と言えば、「ABBA」でも「有名」ですが、「ハードロック」の世界では、「不毛の地」とも呼ばれていたそうです。

 

 

現在の「へヴィメタル」の世界では、「北欧」は、「重要な発信地のひとつ」ですから、「すぐには信じられない」といった話も聴かれそうですが、この、「北欧メタル」を、最初に「強く印象づけた」、「始祖」とも呼ばれる、「伝説的ロックバンド」が、この「ヨーロッパ(EUROPE)」なのです!!

 

 

 

1979年、ボーカルのジョーイ・テンペスト(1963-)を中心として結成された当時は、「FORCE」と名乗っていましたが、1982年、地元スウェーデンでのコンテストに「優勝」し、「メジャーデビュー」も決まったことから、バンド名も、「EUROPE(ヨーロッパ)」にあらためることになりました。

 

 

そして1986年、この、「The Final Countdown "ザ・ファイナル・カウントダウン"」の「世界的大ヒット」により、一躍「有名」となりました。

 

 

その後は、「バンド/音楽の方向性」で「迷走」するという状態にもなり、1992年、事実上「解散」となりましたが、メンバーたちは、その「情熱」を失ったわけではなく、1999年12月31日、「一夜限りの再結成ライヴ」を足がかりに、「再始動」の道を進み、2003年、ついに、「活動再開」となったのです!!

 

 

 

今回の曲、「The Final Countdown "ザ・ファイナル・カウントダウン"」は、1986年5月26日に発売された、「同タイトル」で、「3枚目」となるオリジナルアルバムからの「先行シングル」で、同年2月14日に発売された作品です。

 

 

 

この曲は、1981年から82年ごろ、ボーカルのジョーイ・テンペストが、キーボードで弾いた「リフ(曲想)」がもとになっていると言われ、1985年、アルバムの「デモ音源」を制作中、ベーシストのジョン・レヴィン(1963-)が、それをもとに曲を作ることを「勧めた」ということです。

 

 

そして、テンペストがその「デモ音源」をメンバーに披露したのですが、「リードギター」のジョン・ノーラム(1964-)は、

 

 

「(シンセのイントロを聴いた時、)全然ダメだ。使えないよ」

 

 

と言ったそうです。が、しかし...

 

 

「そんな意見、きいてくれなくて、ホントに良かったよ...」

 

 

とも、後に話したそうです。

 

 

テンペストも、この「シンセのイントロ」を使うことに「こだわり」を見せ、最終的に、それが「奏功」するかたちとなりました...(大変「印象的」なメロディですよね...)。

 

 

「歌詞」は、デヴィッド・ボウイ(1947-2016)の初期の代表作、「Space Oddity "スペース・オディティ"」(1969)にインスパイアされたものだということです。

 

 

テンペストは、この曲の出来に「自信」を持ってもいたようで、アルバムからの「第1弾シングル」にしたいと、「提案」もしていました。

 

他のメンバーは、「消極的」というよりは、「想定すらしていなかった」というリアクションでしたが、これも、最終的に、「レコード会社の判断」により、「救われた」という感じです...。

 

 

 

この曲は、「スポーツイベント」でも「多用」され、そのことでも「有名」だと思いますが(「日本」では、「CM曲」としても...)、テンペストは、アメリカでその話をきいて、「とても驚いた」ということです。

 

 

 

また、当時は、来たる「デジタル時代」に対応するために、「シンセ」など、「電子機器」を多用した音楽というのは、もはや「全世界における潮流」でもありました。

 

 

先日亡くなられた、坂本龍一さん(1952-2023)らのバンド、「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」は、その「先駆者」とも言える存在でしたが、その後、より「一般的」ともなり、たとえば、「REBECCA」の場合でも、「キーボード」の土橋安騎夫さん(1960-)(後の「2代目リーダー」)が、「ヨーロッパ」と「同様の理由」で、「初代リーダー」と「対立」したのですが、結果、土橋さんの方が勝って、「初代リーダー」の方が「去った」ため、あの「フレンズ」(1985年10月21日発売)などといった「大ヒット」が、その後「連発」されることにもなったのです。

 

 

REBECCA(レベッカ)の「代表作」、「フレンズ」(公式MV)。

 

 

(参考)「REBECCA」についての記事

 

 

 

フランスでも、ダニエル・バラボワーヌ(1952-86)が、いち早く「Fairlight CMI」を導入し、その「先駆け」ともなりましたが、彼の「人生」はそこで....。

 

 

ダニエル自身による「解説」です。

 

その、「遺作」にして「代表作」、「tous les cris les S.O.S. "すべての叫びはS.O.S."」(1985)...。

 

 

この曲についての記事(「歌詞対訳」も載せています)

 

 

 

今回の、「The Final Countdown "ザ・ファイナル・カウントダウン"」に話を戻しますと、この曲は、もともと、「ライヴのオープニングを飾る曲」を想定して書かれた作品だということです。

 

しかし、この「ヨーロッパ」を「代表」する「世界的大ヒット」ともなったことから、近年のライヴでは、「ラストナンバー(とっておき)」として、歌われることが多いようですね。

 

 

この曲は、ついに「地球」を離れることを決意した人類の、旅立つ直前の「心境」が歌われており、「タイトル」も、そうした意味に取ることが出来ます。

 

地球を離れるものの、やはり、「故郷である地球」を恋しく想う気持ちも歌い込まれています。

 

 

まあ... そうは言っても、「向かう先」が「金星(Venus)」だと、「地球」よりも「太陽」に「近い」ので、そこが、唯一の「ツッコミどころ」ではあるんですけどね...(「火星(Mars)」なら、まだ分かる...)。

 

 

(追記:しかし「Venus」には、ご存知のように、「女神」という意味もあるので、それならば、分からなくもない...)

 

 

 

「地球を去る」と言えば、ダニエルの「この曲」も思い出しますが...。

 

 

「mort d'un robot "あるロボットの死"」(1980)。

 

 

この曲は、「最終核戦争」を前に、人類を「脱出」させ、自らは「地球に残る」という、「2000年以上」も「人類」のために働いた、「精巧なロボット」の視点で書かれた作品です。

 

もう、さすがに、その「回路」には「ガタ」が来ていて、「修理は難しそう」ですが...。

 

 

この曲についての記事(「歌詞対訳」も載せています)

 

 

 

「コワレタロボット」... ん?

 

 

 

それでは、以下に、「The Final Countdown "ザ・ファイナル・カウントダウン"」の歌詞を載せておくことにいたしましょう。

 

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

それではまた...。

 

 

 

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The Final Countdown  ザ・ファイナル・カウントダウン

 

We're leavin' together

But still, it's farewell

And maybe we'll come back

To Earth, who can tell?

I guess there is no one to blame

We're leaving ground (Leaving ground)

Will things ever be the same again?

 

ともに旅立とう

しかしやはり、これは別れなんだ

たぶん僕たちは戻って来るだろう

地球に でもそんなこと、誰が言えるんだ

責める者などたぶん誰もいない

僕たちは、地上から去っていく

変わらないものなんてないだろう?

 

It's the final countdown

The final countdown, oh

 

これが最後のカウントダウン

最後のカウントダウン

 

We're heading for Venus (Venus)

And still, we stand tall

'Cause maybe they've seen us

And welcome us all, yeah

With so many light years to go

And things to be found (To be found)

I'm sure that we'll all miss her, so

 

僕たちは金星へと向かう

それでも、恐れることはない

たぶん金星人たちは、僕たちのことを見ていて

僕たちを歓迎してくれるかも知れないから

何光年もの旅の間に

見つけることが出来るものがあっても

きっと、僕たちはみな、地球が恋しいと思うはず

 

It's the final countdown

The final countdown

The final countdown (Final countdown), oh

 

これが最後のカウントダウン

最後のカウントダウン

最後のカウントダウン

 

The final countdown

Oh, it's the final countdown

The final countdown

The final countdown (Final countdown)

Oh, it's the final countdown

 

最後のカウントダウン

これが最後のカウントダウン

最後のカウントダウン

最後のカウントダウン

これが最後のカウントダウン

 

We're leaving together (The final countdown)

We'll all miss her so

It's the final countdown (Final countdown)

 

Oh, it's the final countdown

Yeah

 

ともに旅立とう

みんな、地球が恋しいけれど

これが最後のカウントダウン

 

これが最後のカウントダウン

 

(daniel-b=フランス専門)