「今回の記事」は、「最初の記事」から数えて、何と、「13回目」の「リレー」(「リブログ」)ということになります...(「1記事」飛ばしたけど...笑)。

 

 

さて...

 

 

 

「その顔は好きじゃない。」


 

「この顔しかない。」

 

 

 

...つい先日の記事で、このような「コメント」をいただきました。

 

 

とんだ「笑い話」なのですが、私は「その意味」が分からず、本当に、「とんちんかん」(笑)な「返信」をしてしまいました(しかし、至って「真面目」に書いております...)。

 

 

しかし、その後、「かなり」経ってから、ようやく「分かり」ました...。

 

 

(「ようやく」と言うところがまた、「赤面もの」なのですが...)

 

 

「その方」は、気を利かせて、「私のために」、「あえて」、そう書いてくださったのですけれども...。

 

 

 

「その方」とは、「多忙」のため、「劇場」に足を運ぶことは出来ずに、「NETFLIX」にて、ようやくご覧になられたという「セーニョさん」...。

 

 

それはもちろん、「トップガン マーヴェリック」のことです。

 

 

その「セーニョさん」、記事にも書いておられます...(私も、コメントしております)。

 

 

 

その記事の「タイトル」を見て、セーニョさんは、「吹替版」で視聴したのだろうということはすぐに分かりました(「第1作」も、「吹替版」で見られたことを、以前、聞いております...)。

 

 

そのタイトルは、まさに「感動」の、「ラストシーン」のルースター(演:マイルズ・テラー)のセリフでもあるのですが、「オリジナル」のセリフ(「英語」)では、

 


「It's what my dad would've done!!」

 

 

と言っています。

 

 

(きちんと発音しないと、「What?」と聞き返されてしまいそうですよね。「感動セリフ」なだけに、超恥ずかしい...)

 

 

「字幕版」では、「父の代わりです」と訳されているこのセリフ、「吹替版」の「父ならそうしました」は、より、「元のセリフ」のニュアンスに「近い」と思います。

 

 

 

「最初」は、セーニョさんの記事にも、至って「普通」にコメントしていたのですが、一夜明けて、「ようやく」、本当に「ようやく」、いただいたあのコメントの「真意」に気づいたのです...(遅っ!!...笑)。

 

 

 

「あれだけの記事」を書いていたこの「私」が気づかないなんて、何て「うかつ」な...。

 

 

「うかつ」にもほどがある...。

 

 

 

「その顔は好きじゃない。」


 

「この顔しかない。」



これは、「ホンドー」(演:バシール・サラフディン)と、「マーヴェリック」(演:トム・クルーズ)のやりとりで、劇中では「2回」出て来ます...。


 

最初は「DARKSTAR」のシーンで。


そしてもうひとつは、あの「(「特攻隊」のような)出撃」のシーンですよね...。


 

Hondo:I don't like that look, Mav(=Maverick).

Maverick:it's the only one I got...

 

 

「字幕版」では「目つき」となっていたので、すぐには「ピン」と来なかったのですが、「look」には「顔(表情)」という意味もあるので、「吹替版」ではそうなっていました。

 

(「it's the only one I got」は、「字幕版」では、「普段と同じさ」と なっています)


ホンドーに「感謝と別れ」を告げる「あの場面」は、本当に「感極まる」場面でもあって、思い出すだけでも涙が出て来そうな感じです。

ホンドーは、「不安」そうなマーヴェリックを「励ます」ために、わざと、「同じ言葉」をかけたのです...。

 


「ピンとも来なかった」ことが、ちょっと恥ずかしい....。

 

 

 

そして、「ペニー」(演:ジェニファー・コネリー)も、マーヴェリックの「look」について話していて、それが、「吹替版」を見られた方々の間では、ちょっとした「話題」にもなっているということでした...。

 

 

ペニーと言えば...

 

 

「don't give me that look」ですよね。

 

 

「その目つきはやめて(そんな目で見ないで)」ということですが、「その顔やめて」でも充分通じます。

 

 

「字幕版」では「目つき」、「吹替版」では「顔」と訳されているので、すぐには話が通じなかったのですが、よくよく考えて見ると、この「look」に関して言えば、「吹替版」の方が、何となく「ナチュラル」な印象を感じました。

 

 

「顔=表情」と、「日本語」ではすぐ「連想」出来るので、

 

 

「その顔(そんな表情)は好きじゃない。」


 

「この(こんな)顔しかない。」

 

 

という風に「理解」することが出来ますよね。

 

 

こうしたニュアンスを、「翻訳」で伝えるのって、本当は、「とても難しい」と思います。

 

 

 

「字幕が読めない」といった「問題」が取り沙汰されてもいますが、それについて書き出すと「長く」もなってしまいますので、今回はやめておきましょう。

 

ただ、「字幕」を「読みやすく」、「簡潔」にするために、長年、「苦労(努力)」が積み重ねられて来たこともまた、「確かなこと」です。

 

それに、字幕を「読む」ために、画面を「注視し続ける」よりも、「分かりやすい言葉」で、すんなりと「耳に入って来る」方が「良い」ということも「理解」出来ます。

 

 

実際に、「昔」は私も、「吹替版」で、数々の「洋画」、「海外ドラマ」に慣れ親しんで来ました。

 

 

「刑事コロンボ」とか、アニメ「トムとジェリー」などは、その「代表的な例」ですよね。

 

 

このように、「吹替版」で頭に入っている「外国作品」は、逆に、「オリジナル音声」で聴くと、「違和感」も感じてしまうものです...。

 

 

一方、「幼少期」から、「字幕」で映画を見る「習慣」がついていたせいか(「リトルロマンス」や、「ラッシー」など)、やはり、「俳優本人の声」を通して、その演技の「奥深さ」を知るという経験もして来たことから、次第に、「吹替版」を、「遠ざける」ようになって来たこともまた「事実」です。

 

 

「興味の対象」が、「フランスもの」に移行していったこともあり、「地上波」で、「洋画」を見ることも少なくなっていきました...。

 

 

「現在」では、「英語」や「フランス語」ならば、「なるべく原語で理解したい」という想いが、「強く」なって来たこともまた、「事実」なのです。

 

 

決して、「吹替版」で見る人が「悪い」とは言いません。

 

 

 

私は基本、「字幕派」ではありますが、一方で、「日本作品」(特に「アニメ作品」)が、「海外」、特に「フランス」で、どのような「吹替え」をされているのかには、大変「興味」があります。

 

 

「アナと雪の女王」(2013年)のように、「オリジナル」が「英語」による作品が、さらに「フランス語版」となったことで、「大ハマり」となった例もあります。

 

 

こちらですね...。

 

そして、記憶にもまだ新しい、「竜とそばかすの姫(Belle)」...。

 

「古く」は、「この作品」もそうです...(「千と千尋の神隠し」)。

 

 

フランスでは4月12日、ベルギーでは4月14日に公開となる「すずめの戸締まり(Suzume)」は、現在のところ、「字幕版」の「予告編」しかないようですが...。

 

 

...というわけで、最後に、昨年3月30日に公開された、「トップガン マーヴェリック」の、「ファイナル予告編」を、「字幕版」、「吹替版」ともに載せておくことにいたしましょう...(「字幕版」はやはり、ちょっと「不正確」かな?)。

 

 

今回、何と、Blu-ray購入以来、「最初から最後」まで、初めて「通し」で見たのが、この「吹替版」となりました...(「成り行き」上...)。

 

 

少し、「硬い」ような印象も受けましたね。

 

セリフも、少し「説明っぽさ」が「強調」されているような感じで...。

 

たぶん、「実際に話している長さに合わせている」からでもあるでしょう(=「字幕版」とは「逆」)。

 

 

また、「オリジナル」に比べて、マーヴェリックは、「教官」として、「敬われている」ような印象。

 

 

ルースターは、ちょっと「若い」感じで、「オリジナル」に感じられる、「ふてぶてしさ」(笑...「失礼」!!)のようなものはあまり感じられないかな...(演じているマイルズ・テラーも、撮影当時「31歳」。ルースターの「設定年齢」は、実は、もう少し「上」)。

 

 

ホンドーが、やっぱり、「まるで上官」のように「重々しく」感じられますが、実は、マーヴェリックの「副官」で、「准尉」...(「ベテラン」ではあるらしいが、実際の「階級」で言うと、何と、ルースターたちよりも「下」なのだ...)。

 

「声のイメージ」が、「完全に一致する」というのは「難しい」とは思うけれど、これも、「慣れの問題」でしょう...。

 

 

 

「商品」は、これらがお薦め。

 

 

こちらは、「第1作」(1986)との「セット」。

 

 

こちらは、「オリジナル・サウンドトラック(デラックス・エディション)」(CD/限定盤)です。

 

 

映画公式サイト

 

これまでの記事

 

 

 

なお、「テーマ」と、その括りの一部を「変更」いたしました(「並び順」も変えてあります)。

 

 

それにともない、これまでの記事に入れていた「リンク」が「使えなく」なっているものがあるかと思いますが、どうか、ご了承をお願いいたします。

 

 

 

ありがとうございました。

 

 

それではまた...。

 

 

(daniel-b=フランス専門)