今回の記事は、「劇場公開時」の記事(2022年3月6日付け)の「リブログ」となります。

 

「予告編」です。

 

今回の映画も、「新型コロナウイルス禍」の影響により、「公開延期」が「決定(発表)」となっていたものですが(本来の公開予定日は、「2021年3月5日」)、その期間が「まる1年」となったことで、「2021年内」にはついに上映されることがありませんでした。

 

映画「ドラえもん」の公開に「空白の年」が出来るのは、「声優交代」のあった「2005年」以来、「2度目」のこととなります。

 

この「予告編」は、「公開」に合わせ、「新しく」作り直されたものです。

 

こちらは「特報」です。

 

 

「プレミアム版」には、「縮刷版シナリオ」もついて来ますので、大変「おトク」です。

 

「アニメコミック」も「発売」となりました。

 

こちらは「小説版」。

 

 

こちらが、藤子・F・不二雄先生(1933-96)による「原作マンガ」です(なお、「厳密」に言えば、当時はまだ、「コンビ解消」をする「前」でもありました...)。

 

「文庫版」と、「オリジナル版(コミックス)」があります。

 

 

 

今作のテーマが「宇宙」ということで、鹿児島県の「種子島宇宙センター」を訪れるという動画です(公式)。

 

JAXA「種子島宇宙センター」公式サイト

 

 

こちらが、主題歌「Universe」。

Official髭男dismの「公式MV」となります。

 

こちらは、その主題歌、「Universe」に乗せての、「スペシャルPV」となります。

 

 

 

劇中ではさらに、ビリー・バンバンによる「ココロありがとう」も聴くことが出来ますが、本当に、とても「心温まる」名曲だと思います。

 

 

 

こちらは、「見どころ紹介」。

 

さらにこちらは、「劇中」に登場する、「ひみつ道具」の「紹介」の動画です。

(「今回のポイント」となるアイテムは、やはり「スモールライト」...)

 

 

映画公式サイト

 

映画「ドラえもん」に関する記事は、こちらにまとめてあります。

 

 

 

さて...

 

 

こちらも、大変遅れてしまって「恐縮」ではありますが、2022年3月4日に公開された、映画ドラえもん「のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021」の Blu-ray & DVDが、2022年12月7日に、「無事」、発売となりました...。

 

 

今作も、「新型コロナウイルス禍」の影響により、本来の公開日である「2021年3月5日」には、公開することが出来なかったばかりか、「1年延期」とすることが「発表」もされたため(タイトルは「そのまま」で変更はなし)、後になって、「さらなる影響」を受けることにもなってしまったと思います。

 

 

その「タイトル」が示す通り、今作は、1984年から1985年にかけて、「コロコロコミック」(小学館刊)に連載された「原作マンガ」をもとに「映画化」された作品、「のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ)」(1985年3月16日公開)を、「現在」のスタッフ、キャストによって「リメイク」したものです。

 

 

「オリジナル版」も、すでに「藤子・F・不二雄先生(原作・脚本)×芝山努監督」という、「最強タッグの時代」に入ってからの作品ですから、「傑作のひとつ」として挙げることに、まったく、何の「ためらい」も「異論」もない、本当に「素晴らしい(偉大な)」作品だと思います。

 

 

「リメイク版」としては、やはり「近作」に、「新・のび太の日本誕生」(2016年3月5日公開。こちらも、「オリジナル(1989年)」は、「最強タッグ時代」の作品)がありましたが、「それ以来」となる今作は、大胆に「新要素」を採り入れながらも、それによって、より「現実的」な、「生々しさ」を感じさせることにもなってしまいました...。

 

 

 

2022年2月24日に始まった「かの国の暴挙」は、「もう間もなく1年」となる「現在」でも止むことはなく、この映画の「公開」にも、「暗い影」を落としたと思います。

 

 

私自身、たとえそれが「偶然」によるもので、「1年延期」のためだったとしても、「この時期」に「この映画」が公開となるなんて、本当に、「何たる皮肉!!」とまで感じたものです。

 

 

本当に「リアル」で、「生々しい」表現で...。

 

 

 

今回、この記事を書くにあたり、「参考」までに、「オリジナル版」のDVDもあわせて見返してみました。

 

 

 

こちらが、1985年3月16日に公開された、「のび太の宇宙小戦争」の「オリジナル主題歌」、「少年期」です...(「永遠の名曲」です!!)。

 

当時は、武田鉄矢さん(1949-)が「主題歌」の「作詞」を担当されていましたが、この作品で「初めて」、武田さん自身が「歌う」ことになりました(その後も、「ご自身」で、また、「海援隊」として歌った作品がいくつかあります)。

 

 

 (「リンク」のため、「別ウィンドウ」が開きます)

 

「オリジナル版」では、ピリカ星の「自由同盟(地下組織)」のアジトにたどり着き、「歓迎」を受ける場面で、「自由同盟」のメンバーのひとりが歌う形で、「劇中歌」としても使われていました。

 

 

「オリジナル版」(1985年公開)の「DVD」です。

 

なお、この「オリジナル版」の「パピ」は潘恵子さん(1953-)、「ギルモア将軍」は何と、あの八名信夫さん(1935-)が演じられています。「ロコロコ」も、「定番」の三ツ矢雄二さん(1954-)です!!

 

 

 

「最強タッグ」の時代に入り、より「原作」に「忠実」で、「主要な観客層」に合わせた「笑い」の要素は残しつつも、「シリアスな展開」を志したことで、さらに「シリアス」な作品である、次作、「のび太と鉄人兵団」(1986年3月15日公開)、そして、「のび太と竜の騎士」(1987年3月14日公開)の、「あのクオリティ」につながったのだと思います。

 

 

しかしながら、今回の「リメイク版」を見てから、あらためて見てみると、やはり「初出」であるためか、特に、「終盤の展開」が「急」で、「粗い」こともまた事実であり、そのことは、「原作」でもまた、「同様」だと感じました(これは、今作の「脚本」を書かれた、佐藤大さんも、「指摘」されています)。

 

 

展開としては「スピーディ」ではありますが、そこはやはり、それを「ベース」としながらも、しっかりと「加筆修正(添削)」を施した、「リメイク版」に分がある、と言ってよいでしょう。

 

 

まさに、作品を「より良く」するために、「検討」を重ねた、その「成果」だと思います。

 

 

しかしそのために、「実際の戦場」を感じさせるまでの「生々しいリアルさ」が加わってしまったこともたしかで、当時の「(現実の)ニュース」で報じられていた「そのまま」が、「再現されている」とも感じてしまいました。

 

 

作品としての「出来」は「秀逸」だと思いますが、細部に「凝り過ぎた」ために、「エンタメ性」としてはやや「後退」し、それが、「伸び悩んだ」ひとつの「原因」ではなかったかとも、私は思いました。

 

 

そのせいもあったのか、あるいは、「報道」もされたように、出演俳優の「不祥事」が明らかになったからか、例年通りの「3月公開」にもかかわらず、「Blu-ray発売」は、「例年通り」(おおむね「8月」)とはならず、しばらくは、「有料配信」のかたちが続くことにもなりました...。

 

 

 

今作の「ゲスト主人公」、「パピ」(CV:朴璐美)は、独裁者「ギルモア将軍」(CV:香川照之)率いる「反乱軍」の攻撃が「激化」したことにより、「側近たち」の手で、「強制的に脱出」させられた、「ピリカ星」の「大統領」...。

 

まだ「10歳」ながらも、「頭脳明晰」で、「国民からの信頼も厚い」パピが、「脱出用ロケット」に乗って、ひとり、たどり着いた先が、「のび太」たちの住む「地球」でした。

 

折しも、「ミニチュア」を使って、「宇宙戦争」をテーマに「短編映画」を作ろうとしていた「スネ夫」たちでしたが、その現場近くで、のび太が見つけたのが、パピの乗って来た「ロケット」だったのです。

 

 

「宇宙人」...。

 

 

しかし、「のび太」たちから見れば、パピはとても「小さく」、逆に、「パピ」から見れば、とても「大きな」のび太たち...。

 

 

「追っ手(情報機関「PCIA(ピシア)」)の戦闘艦」がついに、「地球」にまで現われたことから、パピは「自分の身分」を明かします。

 

「みんなを危険に巻き込みたくない」、あくまでも「控え目」な態度のパピながら、「ジャイアン」をはじめとして、のび太たちは、進んで「協力」を申し出ることになりました。

 

 

その後、「探査球(「超小型のスパイ衛星」)」の放出により、パピの「隠れ家」が突き止められてしまったことで、たちまち「大ピンチ」に陥ったのび太たち...。

 

 

「ギリギリの攻防」を繰り広げる中、パピの愛犬、「(とても「おしゃべり」な)ロコロコ」(CV:梶裕貴)も現われて、「次の舞台」は、いよいよ「ピリカ星」へ...。

 

 

...と、「序盤」の展開は、「オリジナル」とほぼ「同じ」ですが、今回、「パピの姉」として、「ピイナ」(CV:松岡茉優)という、まったくの「新キャラ」が「設定」されたことで、「オリジナル」において、「パピ」が受け持っていた場面の「一部」は、この「ピイナ」に移ることになり、パピは、のび太たちとともに「ピリカ星」へと向かうことにもなりました...。

 

 

(これにより、パピとのび太たちとの、「心の交流」が描かれているのも、「新しいドラえもん」の「ひとつの特徴」であると言っても過言ではないでしょう...)

 

 

 

「ギルモア」側の実働部隊、「PCIA」の長官「ドラコルル」(CV:諏訪部順一)は、「原作」や、「オリジナル版映画」に比べると、より「人間的」に描かれていて、「完全な悪役」にはなっていなかったところに、「好感」が持てました。

 

 

「敵」であり、「悪役」であることには変わりはないのですが、敗戦が「確定」となり、「全面降伏」を申し出た際にも、決して部下を見捨てることなく、「全員の助命」を訴えたドラコルル長官...。

 

そしてドラえもんも、「無条件」でそれに応じるなど、これも、「実際の条約(法規)」(「捕虜の待遇に関する1949年8月12日のジュネーヴ条約(第三条約)」)に基づいたやりとりとなっていたところは「さすが」だと思いました。

 

 

「リアルさ」という点では他にも、その「強化装甲」のため、「無敵」とも思えたスネ夫の戦車、「アストロタンク」が、「PCIA」の「電磁パルス攻撃」によって、「あっけない」までに「操縦不能」に陥り、「墜落」してしまうという場面にも感じました。

 

 

これらは、「(全体の)ほんの一部の場面」に過ぎませんが、このように、「細部」にまでこだわって制作されたこの「リメイク版」には、明らかに、「制作陣」の、その「飽くなき情熱」が感じられると思います。

 

 

「公開のタイミング」が、「何とも皮肉」ではありましたが...。

 

 

 

というわけで、私としても、あらためて、この作品を「お薦め」したいと感じます。

 

 

「軍事的な話題」に「過敏」な方には、お薦めは出来ませんが...。

 

 

 

(何とも、「暗い」時代です...)

 

 

 

思えば、今作のこの「公開」を待たずに、「オリジナル版」の「作曲者」であった、菊池俊輔先生が、2021年4月24日に亡くなられました。

 

菊池先生が書かれた、「映画ドラえもん」の「劇伴」の数々は、特に、「スリリング」な場面において、「これ以上はない」くらいの「輝き」を放っていたと思います。

 

そしてそれは、藤子・F・不二雄先生(1933-96)の「脚本」、芝山努監督(1941-)の「名演出」とも相まって、しっかりと「記憶」にも「残っている」ほどなのです。

 

 

あらためて、菊池俊輔先生のご冥福をお祈りしたいと思います。

 

 

 

合掌...。

 

 

 

菊池俊輔(1931.11.1-2021.4.24)

 

 

 

そうこうしているうちに、「今年」の映画についても、いろいろと「情報」が、出ても来ました。

 

 

「予告編」です。

 

映画公式サイト

 

 

 

今年はこのように、再び「完全新作」で行くようですが、果たして、「どのような冒険」、「どのような感動」を見せてくれるのでしょうか。

 

 

こちらもまた、本当に「楽しみ」です。

 

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

それではまた...。

 

 

 

(daniel-b=フランス専門)