「予告編」です。

 

こちらの「公開記念特別映像」では、「簡単に」ではありますが、キャストのみなさんの「コメント」を聴くことが出来ます。

 

 

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こちらは、昨年(2021年)12月に公開された「特報その1」です。

 

 

今作の主題歌、「M八七」を歌うのは米津玄師さん(よねづけんし)(1991-)。

 

「M87(星雲)」とは、実際に、「(初代)ウルトラマン」のテレビシリーズの放送当時(1966年)の台本に書かれていた、ウルトラマンの「出身地」の「星」(または、「星雲=銀河」)のことです。

 

その台本の「印刷時」に、「誤って」、「M78」と記載されてしまったことから、以降、これが「正式な設定」ともなったのですが、この曲のタイトルは、その「原点」に立ち返ったものでもあります。

 

なお、この「M87」という呼び方は、「ウルトラ兄弟」の「長兄」としての「ゾフィー」の必殺技、「M87光線」として、現在も残っています。

 

 

 

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さて...。

 

 

私も見て来ました。

 

 

「シン・ウルトラマン」!!

 

 

本当に「最初」の頃は、特に「興味」もなかったのですが、「公開日」が近づくにつれ、ジワリジワリと、その「ボルテージ」も上がって行き...ついに...!!

 

 

「公開初日」には、やはり行くことは叶わなかったのですが(「天候」などの関係で)、15日日曜、「アレックスシネマ鯖江」へと足を運び、無事、見ることが出来ました(「シネマ3」11時20分の回)。

 

 

「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズの、庵野秀明監督(1960-)脚本による「シン・~」のシリーズでもあり、「2スクリーン」での上映がとても助かりましたが、今回は「ウルトラマン」ということもあって、やはり、「年齢層高め」な中に、「ちびっこ」も「混ざっている」、と、そういった感じの「場内」でした...。

 

 

私も、「昭和の再放送世代」であり、その当時から、「テレビシリーズ」や「劇場版」に「熱中」しており、1990年代以降に発売された書籍を、「現在」でも、そのまま持っていたりもしますから、その「脚本」の「意図」するところは、まあまあ「理解」出来たつもりではあります...。

 

 

「オープニング」からして、「オリジナル」の「バクダンワイプ」(「前作のタイトル」を、「爆弾」が打ち砕くようにして、「本作のタイトル」を表示する方法)を「再現する」という、何とも見事な「オマージュ」...。

 

 

「オリジナル」も、前作、「ウルトラQ」の「世界観」を引き継いで、さらに、そこへ現れた、「謎の銀色巨人(ウルトラマン)」という「始まり」だっただけに、その「流れ」を、まさに「踏襲」した感のあるオープニングは、「リブート作品」としての「期待感」を、大いに抱かせることにもなりました。

 

 

「設定」を「現在」に置き換えて、その視点で、より「現実的」な描写ともなっていることに、「賛否両論」も当然あるようですが、私としては、不思議と、「納得」もしてしまいました。

 

 

また、地球に突如現れた、「謎の銀色巨人」が、「初めて」戦った「禍威獣(「怪獣」を、「現代風」に解釈した「当て字」。しかも、なぜか、「日本にしか出現しない」という...)」というのが、「電気」を「食料」としている「ネロンガ」(「オリジナル」では、「第3話」に登場)であったことも、ストーリーとしての「リアルさ」を感じた「一因」だったのかも知れません。

 

 

登場した「ウルトラマン」に「カラータイマー」が「ない」理由は、「古く」からの、「熱烈なウルトラシリーズのファン」であるならば、すでに「ご存知」のことでしょう。

 

 

「オリジナル」の制作当時、「戦闘シーン」における、「特撮予算の都合」、また、「無敵超人と思われるウルトラマンにも、何か弱点を」ということで、「カラータイマー」は「後から設定」されたものであり、成田亨先生(1929-2002)の描かれた「デザイン画」には、もともと存在していませんでした(純粋に、「宇宙人」という設定から)。

 

 

(また、「企画当初」の段階では、「第1話」の怪獣の名前である「ベムラー」が、ウルトラマンの「もともとの名前」でもあったのです...)

 

 

その「弱点」を「提唱」されたのは、昨年亡くなられた、「バルタン星人」の「生みの親」、飯島敏宏監督(「脚本家名」は千束北男)(1932-2021)だったのですが、今回の「シン・ウルトラマン」では、「カラータイマー」が「ない」代わりに、「身体の模様」が「変色(退色)する」という、何とも「秀逸」なアイディアを出して来たと思いましたね。

 

 

その「バルタン星人」が劇中に登場しないのは、ウルトラマンの「スペシウム光線」の「エネルギー源」となっている「スペシウム」(「架空の物質」で、設定上の「原子番号」は「133」。「火星」に存在するとされる)が「大の苦手」と、「弱点がはっきりし過ぎている(=弱い)」ことからだったのかも知れません。

 

 

また、「政府関係者の存在」など、「リアル」な「組織設定」がなされていることから、「侵略目的」で「地球」を訪れる「外星人」(「オリジナル」における、「人間」に対する「宇宙人」に代わる用語として、この「外星人」が用いられています)との「交渉」の場面が描かれていたりもするのですが、そのために選ばれた、「ザラブ星人」(CV:津田健次郎)や、「メフィラス星人」(演:山本耕史)は、「人選」としては、まさに「バッチリ!!」だと思いました。

 

 

ともに「狡猾」な「外星人(宇宙人)」であり、「巧みな言葉遣い」で「信用」させておいて、「侵略」を目論む、その「代表選手」と言っても良いのですが、「ザラブ星人」は「ニセウルトラマン」、「メフィラス星人」にいたっては、「オリジナル」においても、結局、ウルトラマンが「勝てなかった」(何とかしのいだ)という、「きわめて強敵」と言える相手でもありました。

 

 

今作においても、長澤まさみさん(1987-)演じる「浅見弘子」が「巨大化」するシーンがありましたが、「オリジナル」でも、それに「対応」する、フジ・アキコ隊員(演:桜井浩子)の「巨大化シーン」があります。

 

 

また、その弘子が、神永新二(演:斎藤工)にきく、「あなたは外星人なの? それとも人間なの?」というセリフも、もともとは、「メフィラス星人」のセリフでした。

 

 

その「メフィラス星人」、「悪質宇宙人」という「異名」もありますが、山本耕史さん(1976-)の演技で見ていても、ホント、「それ」が伝わって来る...。

 

 

「3月」には、あの「ヘンな映画」にも出演していましたけどねえ...(「大型連休まで上映予定」のはずが、結局、あっという間に「打ち切り」に...。でも面白かった...笑)。

 

 

新二と「食事」に行った場面で、「お金が足りなくて割り勘」というのも笑えましたが、ちょっと、「ダン(ウルトラセブン)」(演:森次晃嗣)と「メトロン星人」の、「ちゃぶ台会見」を思い出させるような「滑稽さ」もありましたね。

 

 

 

実に「現代的」で、「現実的」な解釈の「シン・ウルトラマン」...。

 

 

ホント、「斬新」と言っても良いでしょう。

 

 

「最後」の「あの戦い」だって、実は、「まったくの悪い(悪意のある)解釈」によるものというわけでもなく、「そういう可能性だってある」と、常々そうも言われて来ましたし、シナリオ的には、「自然」にも感じました。

 

 

しかし、まさかあの「○ッ○ン」が、「あんな姿」で、「あのような形」で現われるとは...。

 

 

 

金城哲夫先生(1938-76)が見ていたら、何と、言うことだろうかなあ...。

 

 

奇しくも、ちょうど、「沖縄本土復帰50周年」を迎えた今年...。

 

その「記念日」も、本当に、「5月15日」のことですからね。

 

 

 

「オリジナル」の「ハヤタ隊員」(演:黒部進)同様、「エリート」という感じはしますが、「キャラ」としては、「まったくの正反対」という感じもする、「神永新二」(演:斎藤工)...。

 

 

(斎藤工さんというと、最近では、どうしても、「indeed」のCMのイメージが強いなあ...関係ないけど...笑)

 

 

しかし、決して「単純」ではない「ウルトラマン像」を見せてくれたことは、本当に、「称賛」に値すると思います!!

 

 

「怪獣映画」としてよりも、「宇宙からの侵略」を「メイン」に描いていたことで、「硬派」なストーリーも感じさせた、今回の「シン・ウルトラマン」...。

 

 

それを思うと、「ウルトラセブン」は本当に「スゴかった」と、「再認識」もさせられましたね。

 

 

 

セブンを「はりつけ」にし、「処刑する」と通告して「全面降伏」を迫った「ガッツ星人」。

 

 

セブンの「過労」の隙をついて、「史上最大の侵略」を仕掛けた「ゴース星人」...。

 

 

 

また、同じ「シン・ウルトラマン」つながりで言うと、昨年が「放送50周年」であった、「帰ってきたウルトラマン(新ウルトラマン/ウルトラマンジャック)」に登場の「ナックル星人」は、いまだに許せない、ホント「卑怯者」!!

 

 

主人公「郷秀樹(ウルトラマンジャック)」(演:団時朗)の、最も「近しい」人物であった「坂田兄妹」を殺害し、「今なら勝てる」と、怪獣「ブラックキング」を放ったあの「超悪党」は、「侵略宇宙人の風上にも置けない」とも言われたほど!! 

 

(ちょうど、「現実社会」の「あの国の○○...」みたいに...!!)

 

 

...と、ここまで書くと、ホント「取り留めがなくなる」ので、もうやめておきましょう...。

 

 

ただ、「これだけのこと」を、即座に「思い出させる」のですから、私は、「良かった」と思いましたね、今回の「シン・ウルトラマン」。

 

 

こちらの「ご意見」も、また聴いてみることにいたしましょう...。

 

 

そして、「こちら」の「特報」もどうぞ...。

 

 

 

今回の映画、「シン・ウルトラマン」も、またあらためて見に行きたいと思っていますが、次回、「予定」しているのは、実はこちらの映画...。

 

 

2月に開催された、「第72回ベルリン国際映画祭」(「ジェネレーション部門」)に「正式出品」されたということでもありますが、さて、どうでしょうか...。

 

 

映画「バブル」(2022年5月13日公開)。

 

 

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こちらもまた、「楽しみ」です。

 

 

ありがとうございました。

 

 

それではまた...。

 

 

(daniel-b=フランス専門)