「予告編」です。

「映画公開記念特番」の映像です。

「スペシャル・エディション」の「特典ディスク」から、映像の一部が公開されました。

映画本編と「コラボ」の、主題歌「フロントメモリー」(鈴木瑛美子)のMVです。

http://koiame-movie.com/#/boards/koiame(映画公式サイト)

 

今年5月25日に公開された映画、「恋は雨上がりのように」のBlu-ray & DVDが、11月21日、ついに発売となりました!!

 

本当に、「純愛映画」に弱い私...。

この作品は、特に「イチオシ」の1本です!!

 

今年は、5月から6月にかけても、「見たい作品」が「続出」で大変でした。この作品の直後に、6月1日公開の「OVER DRIVE」があり、さらに、その1週間後の6月8日には、あの「羊と鋼の森」も公開となったのですから...。

 

そんな中ではありましたが、この作品も、「やはり」と言うか、「何とか」と言うか、結局「4回」は見に行っています(ちなみに、「OVER DRIVE」は「2回」にとどまりましたが、「羊と鋼の森」はやはり、「4回」行っています...)。

 

「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」(2016年)でもその「名演」に心打たれた小松菜奈さん(1996-)と、いまや、「名優」も「名優」の、大泉洋さん(1973-)の2人が「主演」ですから、「映画化」の話題が出た時点で「見たい」と思っていましたが、実際に「予告編」を目にするようになってからは、「公開」が、本当に「待ち遠しく」て仕方ありませんでした。

 

この作品もまた、「漫画原作」となります(小学館「ビッグコミックスピリッツ」に連載。現在は「終了」しています)。

 

私は、実際にこの原作を読んだことはありませんが、今回の映画を見るに当たり、原作の「画」、また、先にテレビ放映された「アニメ版」(フジテレビ系)の「映像」も目にしていますので、私としては、今回の「実写版」の2人も、「イメージ」としては、そんなに「遠くない」、「悪くない」と感じたわけです。

 

「アニメ版」の映像も再掲しておきましょう。

 

敢えて言うならば、平田広明さん(1963-, 「ONE PIECE」の「サンジ」役でも有名)演じる、「アニメ版」の店長「近藤正巳」は、実に「アンニュイ」な雰囲気の声であり、そういった点でも「冴えない」のかな、といった感じがします。

 

その「冴えない」ファミレス店長を、今回は大泉洋さんが演じているわけですが、「冴えない」というイメージからは、少し離れているようにも思います。しかし、本当に「冴えない」人でしたら、「クレームの対応」も「あやふや」でしょうし、第一、そんな人が「1店の店長」など任されるはずがありません。

 

冒頭のシーンを見ていて思ったことは、自分が直接したことではない、「部下のミス」でも、「キレる」ことなく、「丁寧」に、頭を下げることが出来る。それでいて、部下を厳しく「叱責」したりしない。これって、「かばっている」ということですよね。部下には「次のチャンス」を与えて、自分が「矢面」に立つ。何とも「素晴らしい上司」ではありませんか。

 

「店長止まり」とか言われていますが、「店長」というのは、「現場の最高責任者」です。その「重圧」を、従業員のみなさんも、もっと「認識」しなくてはいけないはずですが...。

 

「冴えない」と言うことがあるとすれば、それは「女性」に対して、ということでしょうか。いや、それも、この作品を見ていくうちに「違う」と感じることでしょう。少なくとも、この「実写版」では、「冴えない」という言葉は、あまり「当てはまらない」のではないでしょうか。

 

対する、小松菜奈さんが演じた「ヒロイン」、橘あきらも、本当に「真っすぐ」で、「一途で純真」だという感じが「ストレート」に伝わって来ました。

 

「店長がクサい」という一連の場面で、声を張り上げて(枯らして)、「何がクサいとかは人それぞれだと思います。あたしはクサいとか思ってませんから!」と叫ぶシーン(顔も「紅潮」していた...?)はとても印象に残りましたね。あきらにとっても、店長にとっても「気まずい」シーンではありましたが、小松さんは、「大声を張り上げるイメージ」があまりありませんでしたので、その意味でも「新鮮」でした。

 

そんな彼女は、高校の「陸上選手」だったのですが、「アキレス腱断裂」のために、「夢」を失ってしまった、言ってみれば「どしゃ降りの心」だったわけです。そこに手を差し伸べてくれたのが、この「店長」でした。「恋」をするにも、「充分過ぎる」理由です。

 

店長は、やはり「気配りの人」という印象があります。「立場的」にも、あきらの「真っすぐな想い」を受け止められないということも分かります。しかし、その「接し方」は、最後まで「丁寧」で、まさに、「管理職の鑑」とも言えるものでした。「似たようなシーン」で比べても、先の「となりの怪物くん」(4月27日公開)で、「みっちゃん」(速水もこみち)が、「夏目あさ子」(池田エライザ)を「クール」に振るのとは、「天と地の開き」があると思います。だからこそ、「ラストシーン」も、本当に「グッ」と来るものがあるのです。

 

店長は「文学青年」でもあっただけに、「言葉の選び方」や、「感情の表現の仕方」がとても「上手」です。それも、決して「口先」だけの「薄っぺらい」ものではなく、「自身の経験」に基づいた、とても「説得力」のあるものでした。「冴えない」というフレーズは、この「実写版」では、ひとまず、「考えず」にいた方が良いのかも知れません。

 

この作品では、単に「シリアス」なだけではなく、随所に、笑わせてくれる「小ネタ」も用意されています。あきらが「普段着」として来ていた「空手チョップのTシャツ」もそうで、同僚の「加瀬亮介」(磯村勇斗)から(心ならずも)「デート」に誘われた際には、その「空手チョップ」を着て行き、その後、「店長」との「デート本番」には「勝負服(?)」で出かけたり...。

 

この「2回のデート」で見る「映画」が、同じ「寄生獣」(2014年)で、しかもそれが、「あきらの好み」であったり、その他にも、「ムキ彦」の「ガシャポン」であったりなど、細部で「頬が緩む」場面が多く見られます。

 

劇中ではさまざまな「人間関係」が描かれ、かなり「凝縮」された内容でした。その点でも「お薦め」です。

 

最後に、やはり、この曲について、もう1度触れておきましょう。

 

主題歌「フロントメモリー」の「オリジナル」は、パンクバンド「神聖かまってちゃん」が2014年に発表した作品です。「CD化」するにあたっては、川本真琴さん(1974-, 「福井市」出身)を「ゲストボーカル」に迎え、このMVには元「モー娘。」の新垣里沙さん(1988-)も出演しています。

 

この曲は、原作者である眉月じゅんさん(1983-)が、「この漫画のテーマソング」と位置付け、原作中でも、主人公あきらが、このバンドの曲を「よく聴いている」という設定であることから、今回の「主題歌起用」となったとのことです。

 

この曲、および、今回の映画で歌った鈴木瑛美子さん(1999-)についての「詳細」は、以下の記事もぜひご覧ください。

https://ameblo.jp/daniel-b/entry-12380061710.html?frm=theme

 

心に「いつまでも」残る、本当に「素敵」な作品でした。

ぜひ、ご覧になってみてください。

 

それではまた...。

 

 

 

(daniel-b=フランス専門)