「予告編」です。

「15秒スポット」(その1)

「15秒スポット」(その2)

「東京国際映画祭」でのコメントです。

http://gaga.ne.jp/echitetsu/(映画公式サイト)

http://www.echizen-tetudo.co.jp/(えちぜん鉄道公式サイト)

 

さて、11月4日付けで紹介しましたこの映画、「えちてつ物語~わたし、故郷に帰ってきました。~」(「11月3日」福井県先行公開)がついに、23日より「全国上映開始」となりました。とは言っても、23日の時点では、「有楽町スバル座」(東京)など、「6館」(福井県内以外)ということにはなりますが...。

https://subaru-kougyou.jp/movies/(「有楽町スバル座」公式サイト)

 

以降、「順次公開予定」ということではありますが、「県内5館」のうち、「福井メトロ劇場」では23日に上映を終了。隣りの「石川県」では「12月22日」より、「富山県」では年明けの「1月25日」からと、「意外と遅いな...」といった感じもします(基本的に「単館系」なので仕方ないか...)。

 

「私は」と言えば、この11月は、「HUGっと! プリキュア」(10月27日公開)とほぼ「半々」で、これまでに、「プリキュア」が「5回」(10月28日を含む)、この「えちてつ物語」は、3日の「初日舞台あいさつ」(福井コロナシネマワールド)も含め、「4回」見に行ったことになります。

 

11月は、「福井コロナ」の方へ多く行っていまして、「4回」のうち「2回」は、こちらの劇場での鑑賞です(あとの2回は、「メトロ劇場」で1回、「アレックスシネマ鯖江」で1回です)。

 

自宅から「福井コロナ」へ向かう際、必ず一度は通るのが、市内を「東西」に走っている、この「えちぜん鉄道」の「踏切」です。「だから」というわけでもないですけどね...。

 

さて、「福井県先行公開」となってから「3週間」が経ちましたが、「全国公開」は始まったばかりです。ストーリーの「詳細」までは、まだ書くことが出来ませんが、前回の記事の「続き」として、「書ける範囲内」で、書いてみたいと思います。

 

映画本編、まずは、「雨のJR福井駅前」のシーンから始まります。

 

映し出されているのは、市の中心街に向いた「西口」の「恐竜広場」で、福井に実際に生息していた恐竜、「フクイラプトル」、「フクイサウルス」、「フクイティタン」の3体が、「実物大」で、「動くモニュメント」として設置されています。

 

 

映画では、「恐竜トリックアート」も映し出されていましたね。

詳しくは、こちらをご覧ください。

http://www.pref.fukui.lg.jp/doc/brandeigyou/plaza.html(福井県公式サイトより)

 

主演の横澤夏子さん(1990-)演じる「山咲いづみ」が乗らなくてはいけない「えちぜん鉄道」は、反対側の「東口」に発着しています。こんなところで「のんびり」している場合ではありませんよ...。

 

JR福井駅は、2005年4月に「高架化」されましたので、「えち鉄」へは、それ以前のように、「地下道」を通ったり、「JR駅構内(ホーム)」を経由する必要はなくなりましたが、歩くと、意外に「距離」は感じるかも知れません。

 

この作品が撮影されたのは、「昨年」のちょうど今頃のことだと言いますから、「えち鉄」の駅はまだ、「北陸新幹線福井駅予定地」を「間借り」していた頃(「仮高架化時」)のものです。現在は、「高架化」が完了し、「新駅舎」での開業となり(6月24日)、本格的に、「新幹線駅建設」が始まっています。

https://ameblo.jp/daniel-b/entry-12386946672.html?frm=theme(「えち鉄」「福鉄」を1日で完全走破した時の記事。この作品の話題もあります。路線に関しての「詳細」は、こちらをご覧ください)

 

いづみが乗り込んだのは、「勝山永平寺線」。終点「勝山」までの乗車です。

 

ここで登場するのが、後にいづみの「指導役」となる、「アテンダントリーダー」の「酒井美由紀」です。「9年目」というベテランで、この役は、坂本三佳さん(1980-)が演じていますが、本当に「綺麗」な方ですね。「制服の着こなし」も、「話し方」も実に「洗練」されている...。テレビでは、「世界ふしぎ発見!」(TBS)の「ミステリーハンター」だった方ですが(そう言えば...)、深田恭子さん(1982-)主演の映画、「死者の学園祭」(2000年)にも出演されていたんですね(今度確認してみよう...)。

 

「アテンダントリーダー」と言えば、上掲の「えち鉄」の記事で、実際に「勝山」まで往復した際のアテンダントが、まさにその「リーダー」に当たる方だったようです。この映画公開から間もない、8日放送の福井テレビ「おかえりなさ~い」で紹介された「えち鉄アテンダントの一日」に、その方が出ていらっしゃいました(映像を載せられないのが残念です)。

 

「えちぜん鉄道」は、旧京福電鉄の、「2度の事故」による「廃止」から、「第3セクター」で「復活」した鉄道会社ですが、その「スタート」となったのが、「2003年」のことです。今年はちょうど、「開業15周年」ということにもなりますが、中でもその方は、アテンダント歴が「12年」という、やっぱり「ベテラン」の方でした。

 

勝山市内のホテルで、いづみは友人の結婚披露宴に出席しますが、同席した「友人たち」を演じていたのは、やはり、「福井弁」の「ネイティヴ」の方でしょう。訛り方が「リアル」でした(「ちはやふる」や「チア☆ダン」の「福井弁」は、やっぱり「硬い」のかな...)。他にも、福井では「有名人」の、「あの方」も出ていらっしゃいましたね。言ってしまっても良いですか? 三上光代さん(1961-)。「クライマックス」のシーンで登場しています...。

 

「新人アテンダント」、「藤本奈緒」役の萩原みのりさん(1997-)は、先に映画「何者」(2016年)でも見ているはずですが、しっかりと見たのは今回が「初めて」です。いかにも「イマドキの娘」という感じがしますが、実は「苦労している」というキャラクターは、「リアル」にも感じましたね(「えち鉄の記事」で書いた、「字の美しい方」というのは、ちょうど、この萩原さんのような感じではなかったですかね...)。

 

同じく「新人アテンダント」、「鰐淵聡美」役は安川まりさん(1991-)。「理系」というのがまた「面白い」ですね。「キャラクター的」には、こういう方、「好き」ですね。

 

いづみの「憧れの先輩」、整備士の「南部信也」役には辻本祐樹さん(1985-)。文字通りの「爽やかさん」ですが、意外にも、「大阪府出身」と、「関西の方」なんですね。「東京人」という設定でしたから、少し驚きました。

 

(追記)ちなみに、いづみは、東京では「お笑いタレント」の仕事をしていましたが、その「相方」をしていた女性も、「本職」の方です。「3時のヒロイン」という3人組の1人で、「かなで」さん(1992-)という方です。

 

ベテラン勢では、やはり、笹野高史さん(1948-)の「越智圭祐社長」は素晴らしかったですね。今作は、少なからず「演出」はあるはずで、どこまでが「実話」なのか、という疑問は「無きにしもあらず」ですが、それでも、まさに「理想の社長像」だったと思います。

 

対する、「えち鉄で一番怖い永平寺口駅長」、「黒川鉄也」の役は山崎銀之丞さん(1962-)。「コワモテ(強面)」であり、本当に「怖い」という感じがしますが、「現場」にピッタリと「マッチ」していましたね。「本物の駅長」かと思うくらいの「リアリティ」がありました。

 

松原智恵子さん(1945-)も、本当に「存在感」がありました。さすがは「大女優」です。勝山の元芸者、「笠羽和子」を演じていますが、この役は、いづみの「過去」を知るという、大変「重要」な役どころです。温かく、「包容力」を感じさせるその演技は、実に「自然」であり、この作品の「見どころの1つ」に挙げても良いと思います。

 

いづみの兄(血はつながっていない)、「山咲吉兵」役の緒方直人さん(1967-)は、やはり大変「若く」見えますが、1990年生まれの横澤さんからすると、もしかしたら「父親の世代」かも知れない年齢です(私よりも「年上」...)。劇中では、「10歳ちょっとぐらいは上」の設定のようですがね...。

 

その「妻」(いづみの義姉)である、「山咲佳代」の役は古田耕子さん(ふるたこうこ)(1973-)。「舞台」で長年活躍されている方のようですが、「スクリーン」でも大変「見映え」がしますね。この方もやはり「美人」です。また、「北海道」の出身だということです。

 

この映画では、沿線の観光名所も多く登場しています(厳密に言えば、「丸岡城(重要文化財)」、「一乗谷朝倉氏遺跡(特別名勝/特別史跡/重要文化財)」は、「沿線」からは少し外れていますけれども...)。また、「クライマックス」で登場する「勝山左義長まつり(サギッチョ)」は、毎年2月の最終土曜日曜に行なわれている、福井県の「代表的なお祭り」の1つです。

 

実際のロケは「11月」のことでしたが、勝山市民の「協力」のもと、「完全に再現」されています。

 

こちらは、本年2月24日の、「実際」の「左義長ばやし」の映像です。

 

思えば、1988年、「東海道新幹線」に「パーサー(アテンダント)」が誕生した際、「鉄道の旅も変わったものだ」と思いました。それまでは、このような職業は、「空の上だけ」のことだと思っていましたから「新鮮」でした。

 

それからちょうど「30年」の今年。

このように、地域に根付いた、「えち鉄アテンダント」の物語が「映画化」され、「全国で公開」される。時代は「変わり」、万感もまさに「ひとしお」といった感じがします。

 

「繰り返し」にはなりますが、「とても温かい、人情ドラマ」でした。

ぜひ、劇場に足をお運びください。

「地元民」として、あらためて「推薦」いたします!!

 

それではまた...。

 

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(daniel-b=フランス専門)