http://www.varvara-music.ru/(公式サイト)(ロシア語)

 

さて、今回は、フランスを離れまして、ロシアの有名な女性歌手ヴァルヴァラ(1973-)をご紹介しましょう。

 

とはいうものの、私、小学生の頃、「ロシア語」もかじったことがありますが、ほとんど身についておりません。その点は、なにぶん、ご了承ください...。

 

そもそも、歌曲「カチューシャ」(1938)はともかく、なぜ、このヴァルヴァラという歌手に出合ったのか。これには理由があります。

 

6年前の6月、私は古いカセットテープを、「デジタル保存」する作業を行ないました。当時は、パソコンがまだ手もとになかったため、従来より行なっていた方法によりましたが(Blu-rayレコーダーに、「セガサターン」というゲーム機の、CD再生時に流れている「映像」のみを取り込み、音声は、「Hi-Fi」ケーブルで接続して、「LPCM」のXPモード、すなわち、「高音質」のデジタル録音をするものです)、このとき、1982年度の、「テレビロシア語講座」にて録音した「歌曲」もいくつかありました。

 

「曲名」の確認のために、当時はネットカフェにて検索していましたが、結局、分からず終いのものもありました。

 

幸い、次の曲は、「モールス信号(マルジャンカ)」というタイトルを憶えていたので、無事たどり着くことが出来ました。歌っている方は、ニキータ山下(山下健二。「ロイヤルナイツ」メンバー)(1937-)という方だそうですが、記憶が正しければ、「違う人」だったような気もします。

 

 

そんなこんなで、いくつか検索しているうち、「ロシア」ということでヒットしたのが、最初に挙げた、ヴァルヴァラによる「カチューシャ」の動画だったのです。

 

このヴァルヴァラは、西欧諸国の文字で書きますと「Varvara」となります。

ただ、「ロシア語(キリル文字)」では、次の様な書き方をします(「コピペ」です)。

 

「Варвара」

 

西欧諸語と違い、BはVの音を表します。そして、「大文字」「小文字」とも、形は「同じ」です。

aは同じですが、小文字のpに見える文字は、rの音を示します。

ですから、西欧の文字で書くと、「Varvara(ヴァルヴァラ)」なのです。

 

ちなみに、フランスの偉大な歌手バルバラ(1930-97)は、フランス語で

 

「Barbara」

 

と書きますが、ロシア語(キリル文字)で書くと、

 

「Барбара」

 

となります(「Б=B, б=b」です)。

 

さて、このヴァルヴァラですが、1973年8月30日、ロシア(旧ソ連)のモスクワ州中部の都市、バラシーハで生まれました。このバラシーハは、モスクワの中心から東へ約25kmで、「首都近郊」の街ということが出来ると思います。

 

彼女は、そのキャリアを、ウクライナのオデッサで学びながら始めましたが、その間は、レコード会社との契約は、再三断って来たのだと言います。

有名歌手、レヴ・レシュチェンコ(1942-)のもとで修業する間に、彼女は、「ロシア・舞台芸術アカデミー(GITIS)」を卒業し、ソロ歌手としてのキャリアに足を踏み出したのでした。

 

デビュー当初は、その「影響」を嫌って、なかなかその曲が、流されることがなかったといいます。

 

2002年の夏、彼女は、スウェーデンからの誘いで、いくつかの曲を、スウェーデン交響楽団とともにレコーディングしましたが、結果として、完成は「1曲」に留まり、残りは、ロシアで録音されることになってしまいました。

 

彼女は、家族とともに、しばしば「アラブ首長国連邦(UAE)」に出かけており、アラビア語でのアルバムを録音するのではないかとも言われていました。

また、西欧、北欧にもよく出かけ、「ケルト音楽」の影響も大きく受けたようです。

 

と、ここまで、「ウィキペディア」(英語版)の記述から拾ってみました。

 

今回採り上げた曲、「カチューシャ」も、「ベルリンのコサック」も、「軍歌」とまではいかなくても、「戦争」が関係している曲です。ですので、最初と最後の動画は、おそらく、「対独戦勝記念日」のイベントで撮影されたものだと思われます(詳しいデータがありませんので、「推測」に過ぎませんが)。

 

(追記:最初の「カチューシャ」の動画は、「2007年5月9日モスクワ」と記載されているものも見つけました。やはり、「戦勝記念日」のイベントからのものです。

最後の動画も、おそらく、「2010年」の「記念日」のものだと思います)

 

3番目の動画、「ベルリンのコサック」では、ヴァルヴァラ自身もアコーディオンを弾いており、とても「勇壮」で「美しく」、とても気に入っているものです。

 

今回は「ロシア語」ですので、歌詞対訳・解説は、詳しくは以下のリンクをご参照ください。

 

http://worldfolksong.com/songbook/russia/katyusha.htm(「カチューシャ」歌詞対訳)

 

http://voenpesni.web.fc2.com/songs/Kazaki_v_Berline.html(「ベルリンのコサック」歌詞対訳・解説)

 

とても「美人」であり、「美しい声」だと思いませんか。

実際、この動画を見て、「病みつき」になった方は、「世界的」に多いようです。

 

日本では、アニメ「ガールズ&パンツァー」で「カチューシャ」が歌われたことから検索され、ヴァルヴァラの動画に行き着いた方がほとんどの様です。

 

 

「カチューシャ」は、ロシア語の読みも、検索すると出て来ますので、せめて、それを載せておくことにいたしましょう。

 

4年前、私も「カラオケ」で挑戦してみましたが、やはり、難しかったです...。

 

それではまた...。

 

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ラースツヴィターリ ヤーブラニ イ グルーシ

パプルィーリ トゥマヌイ ナドリェコーイ

ヴィハジーラ ナビェリェーグ カチューシャ

ナー ヴィソーキー ベリェク ナクルトーイ

 

ヴィハジーラ ピェースニュ ザヴァジーラ

プラテプノーヴァ シーザヴァ アルラー

プラタヴォー カタローヴァ リュビーラー

プラタヴォー チイ ピシマ ビリェグラー

 

オイ トゥィ ピェースニャ ピェーセンカ ジェヴィーチャ

トゥィ リェチー ザヤスヌイム ソンツェム フスリェード

イ バイツー ナ ダーリシェム パグラニーチェ

オッ カチューシ ピリェーダイ プリヴェート

 

プスチ オン フスポームニト ジェーヴシク プラストゥユ

プースチ ウスルィーシチ カカナ パヨート

プスチ オン ゼムリュ ベリェジョート ラドヌーユ

ア リュボーフィ カチューシャ スペリジョート

 

ラースツヴィターリ ヤーブラニ イ グルーシ

パプルィーリ トゥマヌイ ナドリェコーイ

ヴィハジーラ ナビェリェーグ カチューシャ

ナー ヴィソーキー ベリェク ナクルトーイ

 

(daniel-b=フランス専門)