「過去旅」について書いています。

 

昨年連載した、2008年の「第1回目」の「パリ&ブリュッセル」に続く、「第2回目」(2010年)の旅行記です。

以下に、これまでの旅行記の「リスト」のページを貼っておきます。

 

http://ameblo.jp/daniel-b/themeentrylist-10097133133.html

 

6月19日土曜日。

 

ブリュッセルでの「ミッション」も、無事「終了」しました。

パリへの、帰りの「Thalys(タリス)」の時間までには、もう少し時間もあったのですが、「買い物の後」でもありましたし、ここはやはり「外国」ですから、これ以上の「無理」は避けることにしました(最初の予定では、「王の家」の裏手にある「ビール専門店」にも寄ることになっていました)。いま一度、「世界遺産 グランプラス」を目に焼き付け、「中央駅」へ向かいます。

 

「中央駅」から、「ヨーロッパの"新幹線" タリス」の発着する「南駅」までは、当然、運行も「頻繁」ではありますが、確か、「南駅」からこちらへ向かう時でしたでしょうか、ホームに掲示されていた、詳細な、「各駅の時刻表」で、「帰りの列車の時刻」を確認し、「行程表」に書き込んでいました。

 

「中央駅」発、17時直前の列車は、「16時51分」「54分」「58分」と、「東京」と、ほぼ変わらない運転頻度ですが、実際には、もう少し「早い」列車に乗ったと思います。

 

帰りの「タリス 9448」(こちらも、「前回と同じ列車」)は、「南駅」の所定の発車時刻が「17時37分」です。当時の、トーマスクックの時刻表「EUROPEAN RAIL TIMETABLE 2010年夏・秋号」(日本でも販売されているものです)によれば、少し分かりにくいところもありますが、「ブリュッセル始発」のような表記ではあるものの、実際には、(別ページの)「ケルン(ドイツ)始発」(15時45分発)となっていました。この「ブリュッセル南駅」では、「併結作業」が行なわれるのかも知れません。

 

駅構内の「コンビニ」での買い物が、「先」だったか「後」だったか、「国際線」の発着を、「掲示板」で確認したところ、先行列車である「タリス 9346」(17時13分発。アムステルダム始発)が、確か、「40分から60分程度遅れている」という表示を目にしました。

 

「オイオイオイ...。オランダ方面、"高速化"したんちゃうんかい...」

 

思わず「ツッコミ」を入れてしまいました。「オランダ方面」は、前年12月、ベルギー・オランダ両国で「高速線」が完成し、アムステルダム-ブリュッセル間は、「約1時間短縮」となったはずです。ちなみに、アムステルダム-パリ間は、東京-大阪間とほぼ同じ「541km」で、当時の時刻表では、所要時間が「約3時間20分」となっていました(「徐行区間」もやはりありますので、単純に、「日本の新幹線と同じ」ではありません)。

 

 

さて、困りましたね...。

前回乗った時も、パリ始発の「下り」は良かったのですが、「上り」は少し「遅れ気味」でした。今回は、先行列車が「かなり遅れている」、ということで、どうしても、「確認」しなくてはならないことが出て来ました...。

 

それは、「どちらの列車が先に出発するのか」ということです(何しろ、持っているのが、「変更・払い戻し不可」の「特割きっぷ」ですからね...)。

 

日本でも、このような「ダイヤの乱れ」が起こった場合、「指定された列車」よりも「後続」の方が「早く来る」ということは、決して珍しいことではありません。この時、「指定券の変更」を行なわずに飛び乗ってしまうと、たとえ「グリーン券」を持っていたとしても、「(普通車)自由席にご乗車ください」と案内されることが「ほとんど」だと思います(車掌の「裁量」にもよりますが...。ただし、「乗り継ぎ」を前提としたダイヤで、「接続不便」が発生した場合は、「JR側の責任」ということで、「指定券の交換」、または、「そのままお乗りください」という対応になります。「米原駅」の自動改札が、「フリー」となった経験も、何度かあります)。

 

「自信」はまったくなかったのですが、とりあえず、ホームにいた「係員」にきいてみることにしました。たどたどしい、「カタコト」のフランス語で...。

あわせて、(「始発」ではなかったので、)「指定車両」の「停車位置」についても確認しました。

 

すると、詳細は、さすがにもう、よくは憶えてはいませんが、実に「明瞭なフランス語」で、「答え」が返って来ました。本当に、「ごく普通のスピード」で話されていたのですが、自分でも驚いたほど、「正確に」理解することが出来たのです!!

 

今回の旅行の、「感動のフランス語体験」は、まさに「この時のこと」でした...。

 

「merci beaucoup...!!」(ありがとうございます)

 

「je vous en prie!!」(どういたしまして)

 

その方は、これから乗る、「タリス 9448」の「車掌さん」でした。

「フランス語のネイティブ」の方だとは思いますが、何しろ、「国際列車の車掌さん」です。多分、「英語」はもちろん、「オランダ語」、「ドイツ語」で話しかけても、「対応」出来たのではないでしょうか(実際、車内放送は、これら「4か国語」で行なわれます)。

 

ヨーロッパでは、「マルチリンガル」の人材が「求められている」、とよくききます。「シェンゲン協定」が存在する以上、これは「当然のこと」かも知れませんが、本当に「スゴイ」と思います。

 

「西陽」の差す中、「タリス」は快走します(結局、私の乗る列車が「先に」出発しました。「併結作業」は、見ていた限り、「なかった」ようでした)。

「車内サービス」による「ワイン」と、「南駅」で買った「缶ビール」(日本にもある、ごく「普通」のタイプのものです)のおかげで、不覚にも「眠って」しまいましたが、とても「心地よかった」ですね...(今なら完全に「アウト!!」。「1等」とはいえ、「スキ」だらけ...。ここは、「日本」ではありません...)。

 

「パリ北駅」到着の所定時刻は「18時59分」。多少の遅れはあったものの、無事到着しました。ここから「ホテル」へ戻るわけですが、「往路」と同じく、メトロ4号線で「10駅目」の「Odeon(オデオン)」駅で「10号線」に乗り換え、さらに「8駅先」の「Charles Michels(シャルル・ミシェル)」駅まで乗ることになります。しかし、当時の「メトロ」には、不思議と「安心感」を感じたことも、また事実でした。

 

帰りに寄った、スーパー「モノプリ」での会計時刻は、「20時07分」でした。翌日は「日曜日」で、「定休日」となります(6月21日付けの「その6」参照)。

 

https://www.google.co.jp/maps/@48.8477783,2.2840806,3a,75y,321.88h,87.81t/data=!3m6!1e1!3m4!1shk3_A61qMvcVayEZfKIiYg!2e0!7i13312!8i6656

(スーパー「モノプリ」 ボーグルネル店の画像です。リノワ通りの反対側が、「再開発」で完成した「ショッピングモール」。ホテルは、右手前方奥の方です)

 

この日の買い物では、まず、炭酸水の「ペリエ」が「2本」で「2ユーロ」。大きなボトルだったと思いますが、「容量」まではよく憶えていません(日本で販売されている現行商品では、「750ml」が「最大」のようですが...)。50cl(=500ml)のコーラ1本「1ユーロ20セント」と、例の、「大き目」のサンドイッチ、「1ユーロ60セント」を4個買っています。「冷蔵(チルド)」のもので、「日持ち」するはずなので、とりあえず、「翌日用」に「温存」したと思います。

 

そして今回は、「アルコール」も購入してみました。現在では、日本のコンビニでも、コニャック「ヘネシー」の「普及品(「VS」)」の小容量のものが、「1,000円ちょっと」で買えますが、さすがにこちらは「地元」。「世界的に有名な銘柄」ではありませんが、純然たる「コニャック」(=「原産地呼称統制(AOC)」で認定されたもの)の「ポケットサイズ(200ml)」が、何と、「4ユーロ64セント」!!

さすがに「普及品」ではありますが、「日本円」にしますと、当時のレートでも、「600円くらい」にしかなりません。それでいて、味わいや香りは「本物」ですから、いま思うと、もう少し買っておいても良かったかも知れません。

 

この日の「モノプリ」での買い物は、合計「14ユーロ24セント(約1,900円)」。

「2日分」としては、「まあまあ」か、少し「少なかった」かも知れません...。

 

初めて過ごす、ヨーロッパでの「週末」。

ひとまず、「土曜日」は、無事に「クリア」しました...。

 

翌日は、6月20日日曜日。

午前中に、まず、「ノートルダム大聖堂」を訪れ、午後からは、「ポンピドゥー・センター(国立近代美術館)」を見学します。

 

この模様は、また次回に書きたいと思います。

それではまた...。

 

(daniel-b=フランス専門)