ゴールデンウィーク期間中は、「フランスもの」からは離れた話題を書かせていただいております。
今回は、5月になったら、ぜひ書いてみたいと思っていた「菊池桃子」さん!!
今日5月4日は、桃子さんの「お誕生日」なのです!! Yeah!!

私が、初めて、「本気で好きになったアイドル」。それが、「菊池桃子」さんなのです。
私より2歳「年上」の桃子さんは、当時(1984年から85年にかけて)は、それはそれはもう「眩しく」て、せっかくテレビに出てくれたというのに、その顔も「拝めない」くらいのありさまでした。「美人」と言うよりは、とにかく「カワイイ」、「憧れのお姉さん」でした。

最近になって、同じことを思っている「同世代」の人が、結構いらっしゃることを知り、
「ああ、やっぱり。私だけじゃなかったんだ...」
と、嬉しく思いました。

デビューから「30年」が過ぎたというのが、「ウソ」かと思われるくらい、いまだに、「若々しく」て、「きれい」で、「少女のまま」みたいなところも、多分に残っています。
一方で、母校の「客員教授」を務められたり、最近では、「民間議員」に起用されたりなど、「社会的」にも、ある程度の「影響力」を持っていらっしゃるところが、「ファン」としても、とても「誇らしく」思えるところです。

私も、若かったころは、彼女から「多大」な影響を受けました。
それまでの私は、「偏屈」もよいところで、小6で「ジャック・ブレル」(1929-78)を知ったがために、思考も「一方向」にしか向いていませんでした。「社交性」からは、ホント「ほど遠い」、「イヤ」な感じの奴だったかも知れません。

10代も後半になってくると、他にもいろいろな「アイドル」を聴くようになったり、シャンソンだけでなく、「クラシック」も聴くようになっていました。
私自身の「世界」は、明らかに「広がった」と思いますが、それもこれも、やっぱり、「桃子さん」のおかげだと思えてならないのです。

このように、私にとって、「なくてはならない」存在となった桃子さん。実は、後年の「ラ・ムー(RAMU)」名義のアルバム「Thanks Giving」や、再びソロ名義となった「Miroir-鏡の向こう側に-」は、1度は「手放した」のですが、2003年に発売された2種類のBOXセットの購入で、すべて戻ってきました。

「やっぱり、桃子さんとは"縁"があるんだ...!!」

と思い、「もう、2度と手放したりしない...!!」と、「固く」誓いました。

ここでは、「数多くある」好きな曲の中から、特に、「初期」のころの「思い出」の作品を選んでみました。

1曲目「SUMMER EYES」は、1984年7月発売の2ndシングルですが、この曲の「発売CM」を見て、すぐさま、ハートを「射抜かれ」てしまいました。ジャック・ブレルを知ったときとは、まったく「違う」衝撃でしたね...。
これこそが「恋」というものなのでしょう。あの当時の「胸のときめき」は、今でも忘れることはありません。
桃子さんと言えば、作曲家「林哲司」さんがすぐ思い浮かびます。林さんの曲のおかげで、どの曲も「すっ」と私の中に「入り込んで」きて、「染み込んで」、もう、「離れようとしない」のです。また、5枚目のシングル「BOYのテーマ」までは、何を隠そう、御大「秋元康」さんの作詞です。「語彙が貧弱」などと、昔は叩かれたこともありましたが、この曲をちゃんと聴いてみてください!!
「歌は心」ですよ!!

悪いのは私
困らせてばかり
ごめんね好きだったこと...

この最後の部分がとても「切なくて」、何度聴いても「愛おしく」なってしまう。
小難しい言葉をいくつも並べるよりも、よほど「共感」できる...。
「歌」って、本来、そういうものなんじゃないでしょうか...。

「雪にかいたLOVE LETTER」(1984年11月発売)は3枚目のシングルです。
この曲も、「切なくて」、胸が「キュン」としてしまいます。
初期のシングル曲では、「もっとも好きな」曲です。

「MAY SICK」は、デビューシングル「青春のいじわる」のカップリング曲です。
「カップリング」という今風の言い方ではなく、「アナログ」当時は、「B面」と言われて、あまり「重要視」されていない感じもありましたが、桃子さんの「B面曲」は、とても印象に残る曲が多いです。1986年12月に発売されたベストアルバム「卒業記念」(豪華な「特装版」です)で、それまでのシングル曲のA面B面が、「区別なく」、「連続」して収録されていたから、そう思うのかも知れませんが...。
ここでは、「5月」ということもありますし、私自身、今でも「口ずさんでしまう」曲でもありますので、採り上げてみました。

「Boy Friend」「Southern Cross Dreaming」は、私が、「最高傑作」として推したい、2ndアルバム「TROPIC of CAPRICORN~南回帰線~」(1985年9月発売)からの2曲です。
このアルバムは、4枚目のシングル曲「卒業-GRADUATION-」を含む、全10曲の「オリジナルアルバム」ですが、この「Boy Friend」から始まる、「アナログ」当時の「B面」5曲は、一種の「コンセプト・アルバム」となっています。
その「中心」で、「欠かすことのできない曲」。最終曲の「南回帰線」が見当たらなかったのが、なんとも「口惜しい」です。私が「桃子さん」を語るときには、この3曲は必ず「セット」で出しますので、本当に「残念」です。

ここに挙げた両曲とも、男性との「出会い」や、「恋」、そして「破局」と、さまざまな面で共通しています。
そして、「Southern Cross Dreaming」や、アルバムタイトルにもなっている「TROPIC of CAPRICORN」、すなわち「南回帰線」という言葉でも分かるように、舞台は「南半球」です。

「Southern Cross Dreaming」は、男性の「裏切り」に胸を痛める場面が描かれます。
曲も、とても「印象的」です。
最終曲「南回帰線」も、とても「印象的」で「切ない」曲です。
「別れてしまった」今でも、彼を深く愛している、その切ない想いが歌われます。

南回帰線
あなたを知った今では
きらめく Sea Line もう 越せないの...

ああ、これほどの「名曲」、誰か「カバー」してくれないかな...。
でも、やっぱり、桃子さん本人が歌ってこそ、という気もやっぱりするし...。

1980年代の感覚って、今とはだいぶ違って、「センチメンタル」ですよね...。
現在では、こういった「マイナー(短調)」の曲は、「暗い」と言われて、あまり「好かれない」傾向にあるとのことだそうですが、どうなんでしょう...。
心に「訴えかける」曲って、やはり、「マイナー・メロ」の方が多いと思うのですが、これは「古い考え」でしょうかね...?
(daniel-b=フランス専門)