「読む舞踏会」紹介した本の紹介文 | Jさんちの舞踏会

Jさんちの舞踏会

 長崎で細々と、サルサとかタンゴとかやってます。ダンスに関する話題を、つれづれに書いていきます。

 今回の「読む舞踏会」はミニイベントなので、置けるのは10冊くらいという話になり、とりあえず15冊セレクトしておこうかなーと思ったら、嬉しいことに15冊全部置いてくださいました!

 15冊につけた紹介文を、ここに掲載してみます。

 

 

明日は舞踏会/鹿島茂
 フランス文学研究家の著者による、19世紀フランスを生きた貴族的な女性たちの生活を、「舞踏会」を中心に紹介した本。ダンスの本というよりは、フランス文学を基にした当時の女性貴族のファッションや娯楽などを解説した本なので、19世紀フランス文学や当時の文化に興味がある方に、おススメ。

舞踏会に行きたくなったら/畑中由利江
 著者は世界基準のマナーを日本に伝える団体「エコール・ド・プロトコール・モナコ」の主催者。マナーやエチケットの話が中心だが、モナコで行われるホンモノの「薔薇の舞踏会」のレポートは圧巻。ダンスに必要なのは、まずマナーであることを改めて教えられる本。
 
銀幕の舞踏会/稲田隆紀・編
 ダンスが登場する映画をまとめた本で、「ダンス」と「映画」が好きな方は、両方が楽しめる。特に日本でもいろんなダンサーが影響を受けたと言っている、フレッド・アステアについてまとめられた記事はこれ以外に見かけないので、ダンサーなら必見だ。

ダンスに魅せられて 沖縄ダンスあれこれ/伊豆味正昌
 1950年代から1980年代の沖縄を舞台とした、ダンス教師である著者の自伝小説。沖縄から見た日本の社交ダンスの黎明期が書かれていると共に、ダンス教師の大変さもわかるかも。社交ダンス教師を目指す方はおススメ。

KYOKO/村上龍
 村上龍はハウステンボスにキューバのバンドを招いてフェスティバルを行うほどに、キューバとサルサに魅せられていた時期があり、その頃に書かれた小説。日本人ダンサーがアメリカへ渡り、ニューヨークからマイアミへ、ラテン・コミュニティを巡って走る物語は、ラテン文化に興味があれば必読の書。

キューバでアミーゴ!/たかのてるこ
 キューバはサルサ、マンボ、チャチャチャ、ルンバなど、ラテンダンスの発祥の地。実際に現地を旅した様子をリポートしたものだが、キューバだけに踊る旅行記になっている。また、日本人には馴染みの薄い、南米の黒人宗教についても触れられてるので、とにかくキューバの文化を楽しく知りたい方におススメ。

夜明けのタンゴ/五木寛之
 五木寛之はタンゴに魅せられて、他に『ふりむけばタンゴ』というタンゴ・エッセイ本も出している。1980年、アルゼンチンでタンゴ100周年記念の年に出されたこの小説は、翌年テレビドラマ化され、松坂慶子さんがタンゴを踊ったらしい。タンゴ好きが集まる店を守るため、タンゴの大会に挑む話。

ネイキッド・タンゴ/中田耕治
 1920年代のアルゼンチンを舞台とした、同名映画を日本でノベライズしたもの(映画自体は1991年公開)。タンゴはもともとブエノスアイレスの娼館で踊られていたダンスと言われているが、まさに娼館で踊るタンゴが登場する。タンゴがいかにして官能的になったかを知りたい方向け。

マンボの踊り方/玉置眞吉
 昭和30年代、日本でもブームになったマンボの解説本。マンボのみならず、様々なラテンダンスについて解説されていて、この頃に日本でラテン・カルチャーを紹介した本が出ていた事に驚く。著者は、戦前戦後に数々のダンス教本を書き、日本初の社交ダンス団体も設立した、日本の社交ダンス界の父。

踊りませんか?/浅野素女
 パリ在住の記者による、社交ダンスのガイド本。社交ダンスの10種目のダンスについて、詳しく丁寧に書かれている。パリ在住の記者によるものなので、フランスを中心にヨーロッパの情報も多い。ステップについては書かれてないが、社交ダンスの歴史については、これ1冊でかなり勉強になる。

Jさんちの舞踏会/Jすん
 古今東西の「本」に登場するダンスを紹介した本。実は今回の企画を起てた寺井氏のブログをそのまま製本化サービスで製本化したもので、世界に一冊しかない。しかし、これほど「本」とダンスについて掘り下げた本は、他に無いだろうと自負している。

社交ダンス その理論と正しい踊り方/金森誠之
 昭和6年刊行の社交ダンスの教本。前回の「読む舞踏会」では、このような昭和初期のダンス教本も多数用意して、ダンスの歴史を実際に手にして感じてもらう事が目的だった。当然、この時代の社交ダンスと、現在の社交ダンスでは、ダンスの種類なども違っている。その変化を見ていくのも面白い。

ダンサーの純情/和佐田道子
 2005年の同名韓流映画を日本でノベライズしたもの。ムン・グニョンがダンサーを目指す少女を演じ、2006年の最優秀女優賞を受賞した。韓国でもダンスは盛んで、しかもレベルも高く、九州から韓国へ踊りに行く人も少なくない。韓国のダンス事情がよくわかる小説。

アイルランドでダンスに夢中/山下理恵子
 タイトル通り、アイルランドのアイリッシュ・ダンスに夢中になった著者が、実際にアイルランドに渡って、現地の状況をリポートした本。アイリッシュ音楽の本はあっても、ダンス中心の本はなかなか無いので、貴重だと思う。映画『タイタニック』のパーティ・シーンが楽しそう!と思った人におススメ。

Shall we ダンス/周防正行
 言わずと知れた1996年の大ヒット映画を監督自身で小説化したもの。映画も日本では珍しい、本格的なダンス映画だったが、小説版も日本では珍しいダンス文学の走りとなった。ラストは、映画ともハリウッド版とも違う終わり方になってる。