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今日のテーマは子どもとの「なんでも相談できる関係づくり」
子どもと「何でも相談できる関係づくり」は大切です。
日常生活の困りごと、感じていること、
集団での違和感、将来の不安など、
定型発達のお子さんでもあることです。
生活での困難に多く直面する発達特性のある子の場合は、
「相談できる関係づくり」の重要性は更に高まります。
どうしたら「何でも相談できる関係づくり」が
出来るのでしょうか?
今日はそのことについてお話していきましょう。
どうすればいいのか、順を追ってご説明しましょう。
①親子の関係が「安全」で「安心」と感じることが出来る。
おぎゃーと生まれてから、子どもは様々な危機に直面します。
しかし、保護者がいてくれることで、
「安全」と「安心」を手に入れることが出来ます。
そのような実感がまず大切です。
子どもの行動や状態にいつも注意を払い、
困った~、助けて~と言われるときには、
「どうした?」と言ってあげてください。
そして、子どもが願うように助けましょう。
②親子の関係において「愛情」で満たされていること
親からの愛情を受ける中で、
子どもは「自分を愛してくれる人がいる」
「自分は愛される、愛される価値のある人間である」、
そして、そういう自分を幸せだと感じます。
そのような感情が沢山満たされる中で、
反対の感情、「苦しみ」や「悲しみ」
「辛さ」「悩み」という感情にも敏感になり、
それを解決しようと思うようになります。
そして、それまで、
多くの危機を助けを求めることで解決できたことを
思い出し、「相談」するという行動を
起こすようになります。
スマホを見ながら、片手間に「ミチルのこと大好きだよ」と
子どもに言っても全然だめです。
小さい頃から、子どもにまなざしやスキンシップや
ことばで愛情をきちんと伝えましょう。
③「相談」という事をポジティブに
捉えることが出来る
「正直に言いなさい!」と正直に言ったら、
更に「怒られた」
という事が積み重なれば、子どもは「相談」しなくなります。
「正直にいうこと」「相談すること」という、
問題解決に必要な行動が
起きにくくなります。
保護者の考え方と違うとしても、
丁寧に子どものことばから、
子どもの気持ち、心の動き、
真意を受け止めるという行動が必要です。
保護者と子どもの意見や考え方、
行動が違っていても、「審判」を下してはいけません。
まず、きちんと子どものことばや心の動きをきちんと
「聞きましょう」
「聞きましょう」「聞きましょう」
きちんと子どもを見て、心の動きを「見ましょう」
「見ましょう」「見ましょう」
「聞いて、見たことを合わせて、感じましょう」
「感じましょう」「感じましょう」
子どもと保護者は別人格。感じていること、
行動は違って当たり前です。
子どもの全てから感じた感覚を受け止めましょう。
「君はこういう風に感じて、
こういう風に行動したんだね」と。
「注意」や「怒号」は厳禁です。
④自分なりの答えを導き出すということが出来る。
「相談」や「援助」が必要だ、大切だ!といっても、
先回りしてはいけません。過干渉、過保護は、
保護者の「自己愛」そのものです。
そうではなくて、
子どもなりの答えを導き出すような時間が必要です。
きちんと本人なりの考えが導き出すことが出来るように、
じっと待ちましょう。
⑤相談する文化を家庭で作る
自分だけではなく、
大人もみんな相談しながら生きているんだという事を
知ることは大切です。
土曜日の夕食前は、相談時間というように決めて、
パパの相談事、ママの相談事、太郎君の相談事という風に
相談タイムを作るといいでしょう。
相談というと少し硬いようでしたら、
「作戦タイム」でもいいです。
気軽に相談できる文化を作れます。
●発達特性、特に自閉症スペクトラムの
子どもの場合の子どもの場合
いつ、どのタイミングで、
誰に相談したらいいのかわからない。
どう表現したらいいかわからない。
どう考えたらいいかわからない。
どういうことを相談すればいいか、わからない
今が「危険」や「危機」なのかがわからない・・・・。
色々なことが考えられます。
詳しくは、また機会を見つけて書きますが、
まず、保護者から「相談事があるか」を聞く。
日常的に簡単なことから報告する経験を積む。
文字や矢印を使って、自分の思いや考えの流れを視覚化する
どういう事があったら報告するかを
明示する。(物を隠された、叩かれたなど)
今日は「何でも相談できる関係づくり」という事をお伝えしました。
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