- カナリア(DVD)
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母や妹と共にカルト教団ニルヴァーナ(当然オウムがモチーフ)の出家信者であった少年は、無差別テロ事件後、保護されていた児童相談所を脱走して、たまたま出会った少女(家庭崩壊している)とともに、祖父に引き取られた妹を奪い返すために東京に向かう。少年の願いは、「再び家族で暮らす」こと。結局妹は取り返すものの、母は自殺をしてしまう。激しく彼は傷心するが、少女と妹とともに、新しい「家族」を作り出していく。
一言で言うと、「家族の再生の物語」と言えます。
印象に残った言葉は、「自分が自分でしかないことに負けるな」。
「オウム」という観点で見れば、この言葉が重要になります。
そもそもオウム信者は「人殺し」のために信者になったわけではありません。むしろ、「世界を救済したい」という思いが強かったはず。「自分は自分『でしか』ない」にもかかわらず、それを超えた「夢」にとらわれた。それが「地下鉄サリン事件」だったと考えます。
「オウム事件とは何だったのか」をこのDVDで見たかった私としては、「家族の再生」に力点を置いた(ように私には受け取れた)この作品は予想と異なるものでしたが、悪くない映画だったとは思います。
【評価】☆☆☆+α