心の闇に侵されどんどん自暴自棄になっていく彼。
だが自分自身に言い訳を繰り返してる内に意外に嘘でも世界旅行が出来ると気付く、そして思い出した、日記に書いてあった最後に旅した場所はブラジル、図書館で貸し出し中のブラジルのガイドブック、もしかしたら借りたのは彼女ではないか。
一晩中続いた長い自問自答の末彼は、自分は彼女に会いたかったんだ…、と気付く、それと同時に心の闇は叫び声を上げ消えて行き、花柄が復活。
ここでの拍手は一番大きかったかも知れない、戻ってきた~!って感じだった

再び彼と花柄の推理が始まる。
彼女はガイドブックを頼りに日記を書き旅をした気分に浸っていたのではないか。
翌日、貸し出し人を調べようと出勤してきた彼、そこへ本を返しにきた一人の女性が現れる。
実際にいる訳では無く背景の壁に女性のシルエットを映し出してた。
その女性は日記の落とし主だった、彼は正直に日記を見てしまった事を話し謝った、更に不躾ながらもこの日記は嘘なのかと尋ねる。
彼の考えは半分正解で、半分外れ、彼女もまた家と職場を振り子の様に往復するだけの毎日を送っていた、だから日記に旅の記録を書く事によってもう一人の自分に旅をさせていた。
自分にとっては嘘だけど、もう一人の自分にとっては本当。
とても奇妙な話だが、一晩中同じように心の中の自分と接していた彼にとっては決して奇妙な事では無かった。
本を返し去っていく彼女、それを黙って見送る彼、そんな彼の頭を思いっ切りひっぱたく花柄。
スパーンッと良い音たてて痛そうだったけど、平然と芝居を続けてた

竹「あのっ、も、もしよろしかったら大晦日、餅つきに来ませんか?
毎年図書館の前でやってるんですけど、僕も参加してて、い、忙しかったらいいんですけど」
彼女はゆっくりと頷く、それと同時に後ろにあった振り子が動き出す。
時計の振り子を思わせるね、毎日同じように暮らす彼が頑張って行動を起こした事によって止まってた時が動き出した、みたいな。
一度暗転し、またスナフキンのような格好で今度は大きなリュックを背負って登場。
彼は彼女のように自分も日記の中で冒険しようと考えた、旅立つ心の中のもう一人の自分。
竹「アンドロメダ星雲、遠かった」
あまりに突拍子もない内容に呆れ戻ってくるもう一人の自分、日記を前に二人またああだこうだと言い合いが始まる……END
カーテンコールは3回、こばさんにアンケートに書いてほしい事を聞かれて竹井さんが「あなたにとって、無限の食べ物って何ですか?」って聞いてた。
因みに竹井さんはおはぎらしい

こばさんは聞かれると「今は皆の拍手で胸がいっぱいで…」なんて言っちゃって、ズルいな~

見終わった後にとてもほっこりする作品だった、確かに話的には地味で静かだったけど、そこが良いと思えるくらいの内容だったと思う、映像化してもらいたいなぁ、もっと見たい。
ふぅ、なんとか年内に仕上げられた~

目標達成です、これで心おきなく年を越せる。
稚拙な文を最後まで読んで下さりARIGATOございました、少しでも面白さが伝わったなら本望です。
それではこの辺でまた会いましょうバイバイ
