2月のある晴れた日。
神戸・新開地の老舗喫茶店にやって来ました。
阪神神戸高速線新開地駅 6番出口すぐ。
「喫茶エデン」
大きな樹木の間の扉と歩道の看板が目を引く。
数日前テレビの深夜番組で純喫茶の特集の中で、この店が紹介されてここのマスターが出演していたのだ。
お正月以外は店に立ち続けるマスターにはあるこだわりが!
「亡くなった父親から『絶対ごはんものは出すな』って言われている。それが親父の遺言やね。親父が点ててきた珈琲を忠実に守って点てていくのが使命だと思っている」
コンビニで買った『関西ウォーカー』最新号(2/11~2/25、p31)にも記事が載っているではないか!
船のキャビンを模して造ったこの店とちょび髭で棒タイの似合うマスターに会ってみたくなり、やって来た!
扉を開くと、目の前には昔どこかで見たような懐かしい世界が広がっていた。
昭和の時代にタイムスリップしたような空間!
テーブルや椅子は手入れが行き届いていて見事な光沢を放っている。
歩くと床下がギーギーと軋むのだ。こんな音を今時どこで聞けるだろうか?
小学校の時、掃除で床下に油をひいたことを思い出した。
BGMはクラシック。バイオリンの優しい音がずっと流れている。
ほとんどの放送局が取材に来たそうで、壁には有名な俳優や女優の写真がたくさん貼ってある。
入口近くのテーブルに座った。心地のよい椅子だ。
メニューをゆっくり見て
◎ホットコーヒー(350円)
◎ハーフミックスサンド(300円)
を注文した。
焼きたての玉子焼きが挟んである。旨い!何と柔らかいことか!
お客さんはご年配の方が多いように感じた。
聞くともなくお客さんとマスターのやり取りを聞いていた。
毎日日課のように店に来られる方。
今の日本の政治論議に熱中しているふたり連れ。
時間調整で珈琲を飲みに来た女性客。
若い男性のふたり連れは珈琲を飲んで、さっと帰ってしまった。
お客さんとマスターとの言葉のやりとりは聞いていて面白い。
マスターは気さくで聞き上手、どのお客さんとも言葉を交わし、会話を楽しんでいる。
初めて来た私に対しても気安く話して頂き、過去の雑誌の紹介記事【2009年12月号 男の隠れ家:記事「遺しておきたい『古典喫茶』」】を見せてくれた。
街に愛され続けてきた喫茶店!
創業昭和23年。66年間愛され続けてきたのは珈琲の旨さだけではなく、お客さんが気安く言葉のキャッチボールを楽しめる空気がこの店に溢れているからに違いない。
1時間半近くのんびり珈琲を飲んで帰り際、マスターが写真を撮ってくれた。
「次来られる時までに引き伸ばしときます」
今度は誰か友達を引っ張って来ようと、今から楽しみにしている。
【喫茶エデン】
神戸市兵庫区湊町4-2-13
TEL078-575-2951
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