朝と昼の食事のカロリーは、日中の活動で消費されるのに対して、夕食のカロリーは消費されに
くい」。よく言われることです。
じゃ、朝食の後に消費するカロリーはどこにあるの? 朝食を消化吸収するには何時間もかかる
し、すぐにはカロリーに変わらないのに。
実際は、日中の活動に消費するエネルギー(カロリー)は、前日に食べた夕食のカロリーを貯め
ておいて、それを使うんです。
もちろん、もっと必要となれば、体内に貯めておいた脂肪をエネルギーに変えて使います。
また一方で「朝食をしっかり食べろ」とも言いますが、朝食に炭水化物(=ご飯やパンなど)や
脂肪(=バターや牛乳など)などの高カロリーのものをとると、これは余分なカロリーになりま
す。なぜなら、日中の活動エネルギーは前日の夕食のカロリーで十分なんです。
朝食しっかりの食事の内容を一歩間違えば、よけい肥満になります。
以下は、「明日から朝食をやめなさい」、労働科学研究所々長、医学博士・小山内博著、
21世紀ブックスからの抜粋・転載です。
朝食をとることの不自然さについてみてみよう。それが血流配分といわれる問題である。
朝食をとってから会社に出かけるとすれば、体の血液は主にどの部分に集まりやすいか、という
ことを考えてみればよい。自宅から駅まで歩く、満員電車で立っている、
という動作は一つの軽い運動だ。運動には、さまざまな筋肉が働かなければならない。筋肉が働
くためにはふだんより余分に栄養分や酸素を受け取る必要がある。
それを運ぶのが血液だから、歩いたり、電車の中で立ちつづけるためには、安静にしているとき
にくらべて、筋肉に血液がより多く流れ込んでくる。
その量はだいたい安静時の4倍。軽い運動でも4倍の血液を必要とするのだ。ちなみにいえば、
中程度の運動で12倍、最も強い運動で、なんと22倍の血液が筋肉に集中する。
運動するときに、いかに筋肉が大量の血液を必要とするか、びっくりされる人も多いのではなか
ろうか。
一方、体を循環している血液量は決まっているから、運動によって血液が筋肉に集中すれば、ど
こかを犠牲にしなければならない。ふだんより血液の配分を少なくするところが
必要だ。その犠牲の筆頭が胃腸・すい臓・肝臓など消化器系の内臓なのである。
歩いたり、電車の中で立ちつづけるといった軽い運動をするだけで、内臓への血流量は安静時の
3割減となる。朝食をとらずに胃の中をからっぼにしていれば、
別に何ともない。しかし、朝食をとっていれば、胃腸は消化吸収の働きをやめるわけにはいかな
いのだ。その活動をふだんの3割減の血液で、
なんとかこなさなければならない-「朝食しっかり派」は、朝食をたべる理由として、朝欠食す
ると炭水化物によるブドウ糖が供給されずに血糖値が下がる。
それによって脳が働かず集中力が無くなってしまうと言います。また、この証明のために、朝食
を食べない学生に学力の低下がみられる、という例をもってきたりするんですね。
でも、これもちゃんとした証明になっていない。なぜなら、朝食を欠食している学生の場合は、
夕食もきちんと食べていないことが予想されるからです。
また、逆に言って、子供に朝食をしっかり食べさせるお母さんが、夕食をいい加減にするはず
もないですからね。
朝食を食べないと血糖値が下がると言いますが、これも、あまりにも非科学的な意見です。なぜ
ならば、血糖は(正常な範囲内で)常に一定に保たれる機能が人体には備わっているからです。
ではまた次回
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