まず、1日3食にしなければならない、という科学的根拠は乏しいのです。
理由は、その根拠に必ずといっていいほど持ち出してくるマウスの実験自体に問題があります。
前にも述べたように人間は昼行性であり、マウスは夜行性です。このように両者の食性はまった
く異なります。代謝の働きも人間とマウスとでは比較になりません。
たとえば、マウスを人間の大きさに匹敵させた場合、このマウスに必要とされるエネルギーは何
と1日4万kcal(人間は約2千kcal)も必要になります。
つまり、チーズバーガー200個分にも相当するカロリー(=エネルギー)が必要になってきま
す。だからこそマウスは、1日中食べ続けていなければ生きていけないのです。
このようなマウスの実験によって人間の食事のあり方を言うこと自体間違っています。
もし、どうしても似非学者が言ところのマウスの実験結果を信じて「1日3食を守り、しかも肥
満したくなかったら」こうするしかないでしょう。
3食すべてを“キツネうどん”程度のカロリーにおさえることです── これが肥満を起こさない
ための胃袋に入れていいカロリーです。
女性の場合であればだいたい1日1500~1800kcal程度。ただし、健康を害することにつ
いては保証しません。
1日3食にして太らないようなカロリー量を維持すること自体、とくに現代食において
はひじょうに難しいのです。
さて今回は、人間本来の食性から「夕食は脳を満足させる! 栄養は身体を満足させる!」とい
うテーマで書きましたが、再度書きますが、人間の食性は夕食が基本であり、それによって食欲
中枢という脳を満足させる必要があり、また、健康面に対しては、栄養補給をバランス良
く、十分に摂取することが不可欠です。
これら2つのことを基本に置くことが正しいダイエット方法です。
「夕食がトラウマになっている!」
最近、このことを感じる人が多くいらっしゃいます。
そんなバカな話が、いったいどこにあるのでしょう。「夕食をたくさん食べれば太る」なんてい
う無責任なことを、何処の誰が言ったんでしょう。
でも、専門家と言われる人達までもがそれに惑わされているのが問題です。そして、それが今で
は常識のようになっています。
そういう根拠のないことを言う専門家達の言うことを聞いて、なおさら世間の人達は「夕食
を少なくしなければいけない」という恐怖観念に囚われている状況なのではないでしょうか。
それならば、仮に正しいとするならば-ヒトが夕食を多く食べたら太る-という科学的な根
拠を、専門家の立場で示すべきだと思います。
ところが、その根拠といって、いつも引き合いに出されるのが先ほどのネズミの実験なんです。
夜行性の、しかも人間の体の大きさに換算したら何十倍ものカロリーを必要とする動物
と人間とをいっしょにするんでは、なんの証明にもなりません。
また夕食の後は、活動もしないし寝るだけだから「栄養の吸収が良くなり太る」と言います。
でも、それは当たり前のことで、だからこそ夕食が大事だと言えるんです。なぜなら、人類進化
の過程を考えた場合、(現代とは違って)食糧は簡単に手に入らなかったので、
私たちの体は少ない食事の中でも効率よく栄養を吸収する機能を発達させたからなんです。
食後は“副交感神経”を刺激して体を休めた状態で消化吸収をする。そのほうが胃腸も働きます
し、当然、栄養の吸収性もよくなります。
このように私たちの体が本来持っている機能がいけないっていうんだから、本末転倒も甚だしい
と言うべきです── ものを食べると、胃腸に酸素と栄養を供給するため血液が集まります。そう
すして胃壁から消化液が分泌されて、消化活動が開始されます。
ところが、食事後すぐに動こうとすれば、反対に“交感神経”が刺激されて、血液の多くは筋肉
に集中します。つまりは、肝心の胃腸には血液が行かなくなります。
その結果、消化不良、あるいは胃壁の血液循環が不十分なために胃潰瘍などを引き起こす原因に
もなります。
しかも、この「夕食否定派(あえて否定派と言うけれども・・・)の専門家」は、カロリーばっかり
言って、その他の重要な栄養素のタンパク質やミネラル、ビタミンなどの吸収のことについては
考えていないようです。特にカルシウムなどのミネラルは、夜間のほうが吸収が良いです。
ではまた次回
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