今年も3月がやって来た
君は遠い世界へと旅立ってしまったけれど
今でも僕は彷徨っている
どんなに巻き戻したいと願ってみても
時は無情にも流れ過ぎて往く
今日の夕陽は沈んでしまうけれど
明日になれば
誰の頭上にも陽はまた昇る

(2012年3月16日、瀬戸内海の朝)
穏やかな陽射しが
新たな記憶を刻み込んで往くけれど
忘れてはならない事があり
語り継ぎたい事がある
いろんな事があったこの3月
友人のアーティスト「与吉さん」が亡くなったのが
2012年3月19日
母親が亡くなったのが4日後の
2012年3月23日
もう直ぐ二人の三回忌
(病魔と闘いながら創作してくれた作品:香炉)
母親が旅立った翌日には娘の結婚式が待っていた
「 頭の中が真っ白 」
そんな言葉を耳にはするけれど
あんな想いの事を言うのだと初めて知った
娘に知らさず
手をとり歩いたバージンロード
昨日の様に思い出す
花嫁の父
哀しみと喜びが混ざり合ったあの3月が
小走りに過ぎ去った
今年は昨年よりも鮮明に蘇る
これからも3月が来る度
きっと思い出す
旅立った二人が
無言のままに繋いでくれたから
励ましてくれる友が居て
初めて知った 『 絆 』 の大切さ
『 ありがとう』 の言葉を添えて届けたい
君が残せなかった明日へ
大切なのは時間の長さではなくて想い描いた深さだと思う
与吉さんとの出会いも付き合いもそれほど長くは無かったけれど
お互いを理解し合えたから
病魔と闘いながらも僕の依頼した香炉を制作してくれて
病床から会いたいと電話があって
見舞いに行った4日後に静かに彼は旅立った
心の奥深く今も彼は生きている
与吉さん、いつの日にか、チタン談義をしようね
合掌
よければ与吉さんのページを覗いてあげて下さい
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