❦ Mr.dandy ❦
『 月に恋したうさぎ 』

月に映った影を見て
「 お月様には輝くうさぎさんが住んでいる 」
「 きっと可愛い子だろうなぁ 」
・・・・・地球のうさぎはそう思いました
夕方になると外へ出て
月が昇るのを待ちました
真ん丸な月の夜
輝くうさぎの姿を見つけると
追いかける様にいつまでも眺めていました
空が白けて
東の空にお日様が顔を出し
月のうさぎが見えなくなる時刻まで
眺めていました
地球のうさぎは
いつしか月のうさぎに恋をしました
毎日、毎日、お月様を待ちました
満月の夜
半月の夜
三日月の夜
晴れた夜も
雨の夜も
嵐の夜も
逢えることを願い続けました
月のうさぎが
姿を出したり隠れたりするのを見て
「 月のうさぎさんは、きっと恥ずかしがり屋さんなんだ 」
・・・・・地球のうさぎは、そう思いました
だけど、ある日
地球のうさぎは気付きました
「 逢いたくても逢えない夜がある 」
「 近づきたくても近づけない距離がある 」
「 こんなに焦がれているけれど 」
「 住む世界が違うんだ 」
・・・・・そう思いました
それを思うと哀しくて涙が溢れ出て来ました
叶うことの無い想いを胸に
いつまでも
いつまでも
涙は止まりませんでした
毎日
毎日
泣き続けました
そして今夜も涙を流しています
だからうさぎの目は
真っ赤なのです
Powered You tube Copyright by