日本の政治家たちのだらしなさについては今更いっても詮無いことなんですが、つい最近もそのことを感じさせられる光景を見ました。

橋下大阪新市長が中央政界へのあいさつ回りを行った際に各党トップクラスの面々がこぞって橋下市長を歓迎。歓迎ならまだしもどうみても新市長にすり寄ってるとしか思えない光景には唖然とさせられました。

いやしくも国政をになっているはずの国会議員のそれもリーダーたる立場にいる人たちが、いかに大都市とはいえ地方都市の新人市長に接するあれが態度かと思えば情けない思いをさせられたのは私だけでしょうか。

橋下氏の説く大阪都構想を基盤とした地方主権に「我々も同じ思いだ」なんて追従するのだったら何故選挙の時に橋下氏を前面支援しなかったのか。政治家のいい加減さをまたまた垣間見ましたな。

圧倒的な得票(といっても選挙民の60%のうちの更に60%の得票なんですが)を勝ち取った橋下人気に逆らっては今後あのラジカルな言動の矢面にさらされる、今のところはこの若僧によいしょしとこうかという打算も感じ取れました。ですから、あいさつ回りのあと橋下氏が「いつ騙されるかわかりませんからね」といっていたのには思わず笑ってしまいました。

そこまでみすかされ、なめられて怒らないのですかねえ。

「地方の首長は教育について語るなと言うことか。首長をバカにした決定だ」と高木文科大臣に噛み付いていましたが、政府の答弁書は首長と中央行政との権限の違いを述べただけで首長をバカにしたものでは決してないはず。そんな極端な表現は橋下氏独特のキャラなんだから教育行政のトップたる文部科学大臣がオタオタした返答するなって。

「維新の会がなんぼのもんじゃ」と一人でも言ってくれる政治家がいれば(本当は心のなかで思っている人は居るんでしょうが)面白いのですが。

それにしても大阪市長への歓迎ぶりだけがヤケに目だって肝心の大阪府知事への対応はどうだったんでしょう。確か一緒にあいさつ回りの上京だったはず。まさか知事が市長の随行員を勤めたんじゃなかろうに。