昨年から一応の目処として、83歳の誕生月(誕生日は1月11日)でブログを止めようと考えていた。大きな理由は二つあり、一つは目の疲れがひどくなった事、もう一つは今後、時間の多くを趣味に使いたいというもの。

 

数年前の白内障の手術で世の中が一変するほどよく見えるようになったが、それでもブログ作成とネットサーフィンで、日に2時間以上も集中して画面に向かうことは、80歳を超えた爺さんには過酷な作業だったのかもしれない。とにかく目の疲れは運転にも影響し、霞む目での運転で危険を感じたこともあり、特に夜の運転は自信がなく殆どしなくなった。

 

生まれ故郷熊本市から居を当地鹿児島県姶良市へ移して、16年以上経ってしまった。転居翌年から拙いブログをアップするようになり、15年間続けることができた。同じ頃にスポーツジムに通い始め、約2時間半の時間を使うことになり、転居前の生活より合計5時間近く、趣味に掛ける時間が減ったことになる。

 

趣味といってもゴルフは73歳ころ止めたし、釣りは船釣りで年7~8回程度である。将棋と盆栽以外、人様のやることは何でも手を出したが、他の主な趣味といえば、映画鑑賞(DVD映画や録画映画も含む)と読書である。DVD映画は現在約1,000本ほどが棚に並んでいる。一度は観ているのだが、もう一度観直したいと思っていて、250本程度は観直したが、癌宣告を受けた身なれば残された時間ですべてを見直すことはまず不可能である。

 

終活のため、50数年間買いためていた書籍のほとんどは、友人たちに半ば強制的に貰っていただいた。しかし残り1割程度は読み直したい本であり、孫たちにも残したい本でもある。読書量も年々減っていき図書館へ通う日数も少なくなった。多分理由の一つはブログ作成に掛ける時間が多くなったためかもしれない。

 

今後は自宅で過ごす時間の多くを映画の観直しと読書に集中するつもりであるが、考古学の勉強や田の神像・城郭などの史跡探訪は可能な限り続けるつもりである。

 

皆様方には実に拙い文で綴るブログをご覧いただき、衷心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました。アメブロスタッフにも心からの感謝を表したい。

(ただ、この文を書き始めると、得も言われぬ寂しさが押し寄せたのは何故だろうか。長年の習慣を止めることの寂しさかもしれない。ひょっとすると優柔不断な性格そのまま、数ケ月後にまた綴り始める予感を否定できない心境でもあります)

 

最後にアメブロに移る前の、ニフティでの初日アップのブログ(2008年9月28日)の文章を貼付します。すべて自分の思いの儘、ワンマン的に家庭を動かした自分を”亭主”にした題名でありますが、今ではすっかり弱い亭主に成り下がりました。

 

2008年9月28日。

「ブログ」という言葉を聴いて何年になるだろう。同郷の力士「普天王」のブログが人気であるとの放送を聴き、バスに乗り遅れまいと早速参考書を買い、開設に取り掛かったのであるが、自他共に認める典型的日本人。熱しやすく冷め易い。たちどころに不安感に襲われた。「何時まで続くだろうか、途中で投げれば笑われる、記事がそんなにあるだろうか」等々。結局、続かなかった。あれから数年、残り人生が少なくなった此の頃、過去を振り返り、自分の来し方を反省し行く末の糧にすべく「恥多かった人生」の総括をしたいという気持ちになり再度の挑戦である。既に他のブログも開設しているので、時間的に本当に続けられるのか、確実に途中放棄が予測されるが、まぁースタートしよう。ブログ名の「亭主の好きな赤烏帽子」はくるくる変わる僕の趣味を、黙って見てくれた女房に対しての感謝の意味もあり、広く浅い趣味を中心に取り入れての日誌である。

(注)当初2本のブログを書いていた時期がありました。

以上。