家庭に置いている常備薬は、どこに保管するのが一般的なのでしょうか。
薬箱であったり、
薬箱的な役割を果たしているなにかにまとめたりしているのが
自然なように思います。
僕の場合はリビングにあるキャビネットの引き出しのひとつを
保管場所として使っています。

欧米の映画を観ていると、
その世界のなかでは当たり前過ぎる風景として提示されるものの、
(やはり文化が違うんだなぁ)と感じることがあります。
つい見逃しがちですが、薬の置き場所もそのひとつではないでしょうか。

彼らは薬の保管場所を洗面台に定めているようです。
アスピリンのような瓶に入った痛み止めを取り出す場所は決まって洗面台です。
傷を負った主人公が否応なしに他人の家へ押し入り、
薬を探すようなシーンでもまず洗面所を探りますから、
“薬は洗面台”が共通認識なのかもしれません。

水がある場所だから
服用するために合理的であることが理由かとも思いましたが、
たいてい彼らは錠剤のまま水なしで飲み下します。
見たところチュアブル錠でもなさそうなのに、喉に引っかかる様子もありません。
そもそも水道水は飲まないでしょうから、
ますます“薬は洗面台”の理由がわかりません。

ちなみに家では洗面台には櫛や髭剃り、歯ブラシなどが収納されています。
もし傷を負った主人公が押し入ってきたとすれば、
ずいぶん苛立たせることでしょう。
作風によっては鏡を叩き割られるくらいのことをされるかもしれません。
そのような習慣がないからわからないだけで、
試してみれば理解できることがあるのでしょうか。
一週間ほど洗面台に頭痛薬を置いてみましたが、
頭が痛くならないので効果の程はわかりませんでした。


とりあえず継続して様子をみますが、そのうちに忘れてしまいそうです。