仕事の進めかたにおいて数年前と比べて大きく変わったと実感するのは、
リモート打ち合わせへの拒絶反応がうすくなってきたことです。
以前ならば、ちょっとした打ち合わせのたびに先方へ出向くことが
ビジネスマナーとして共通認識でした。
ところがリモート会議が一般化したことで、
「時間をあわせて電話でお打ち合わせしましょう」と提案しやすくなったのです。

最近では、終始電話でのリレーションで話を進めていき、
撮影がなく、素材編集だけを任される案件も少なくありません。
半年くらいのお付き合いなのに、互いの顔を知らないのです。
それでも問題なく成立するのは、
双方ともにリモートへの抵抗感がなくなってきたからでしょう。

リモートによる大きなメリットを享受しながらも、
まったく油断していた事件が起こりました。
打ち合わせの最中に電話が切れてしまったのです。
いや、電話が切れたというのは正確ではないでしょう。
電話の子機のバッテリーが切れたのです。
打ち合わせしながらメモしたりPCを触ったりするために
子機のスピーカーホン機能を使っているのですが、
長時間使っていたため、バッテリーが少なくなっていたのでしょう。
親機にはスピーカーホン機能はついていませんから、
慌ててスマホから掛け直して事なきを得ました。

バッテリーの残量管理は
動画制作において基幹的的業務のひとつと言っても過言ではありません。
それほど多くのバッテリーを使うのです。
もちろん機材によってバッテリーの種類も違いますから、
特に撮影前日には神経質すぎるほどチェックします。
バッテリー残量に目を配ることはなかば職業病として、
スマホやタブレットにも適応されていました。
それなのに業務用回線の子機のバッテリーには目を向けていなかったのです。

子機は充電台にいつもおいていたはずですから、
電話会議が続いていたとしても0%になることは考えにくいです。
調べてみると、充電池が劣化していました。
半日充電してもバッテリー残量があがってきません。
急いで替えの充電池を調達すると、
子機の液晶画面にフル充電が示されるようになりました。
これで心配はないでしょう。
ただ、一度スマホから発信したクライアントは
次からそちらへ掛けてこられる傾向があります。


「スマホのバッテリーが減るからやめて」のビジネス表現はあるのでしょうか。