FGN NST11MAH ピックアップ交換 | ギターいじりは楽しい!

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ジャンク安ギターのリペアとカスタマイズ、エフェクターなど、とにかくギターを楽しもうという日記です。

今年の頭頃に衝動買いした、フジゲンのNST。

現行モデルはNST110MAHとなっているようですが、スペックは変わってないのでほぼ同じものでしょう。

で、これなのですが、最近レコーディングのための音作りを結構やってまして、ネック、センター側のシングルはそれなりに気に入っているし、これに合わせた音作りもしているのですが、ブリッジピックアップの音が悪くはないのですが良くもなくて(あくまでも主観です)、ブリッジピックアップを使う場面では、別のギターで別録りしたりしていました。

それはそれでも良いのですが、ライブの時は持ち変えることはできないので、良い機会だから交換しようという流れになりました。

 

ピックアップは楽器店で付け替えて試奏なんて事はできないし、取り付けるギターとの組み合わせの相性もあるので、実際に買って自分のギターに取り付けて音を出してみるまでわからないというのがタチの悪いところ。

うちにも買ってはみたものの、気に入らなくて外してほったらかされているピックアップが何個あることか。

 

そして今回は、これを買ってみました。

 

ディマジオのDP155F The Tone Zoneというやつ。

型番のFはFスペースを意味して、ストラトのブリッジ側に合わせた弦間ピッチになっています。

ダンカンのTrembucker(TB)みたいなものですね。

 

それでは早速ギターの方バラしていきましょう。

これまではオリジナルのままでも割と気に入っていたので特に改造などはしていなかったため今回初めてピックガードを開けましたので、良い機会なのでついでに中の部品も確認していきます。

 

ボディのピックアップキャビティはHSHのザグリでした。

さすがはフジゲン。見えないところも加工が綺麗だし、もちろん木屑が残っているなんてこともありません。

配線もまあまあ綺麗です。

EOSシリーズだと恐らくCTS製のポットとCRL製のセレクターだったりするんじゃないかと思いますが、NSTはポットもセレクターもAlpha製でした。

トーンポットにはマイラコンデンサが使用されていて、ニア側ポットにはネック、センターのシングルピックアップ用の0.047μFのもの、ファー側ポットにはブリッジ側のハムバッカー向けの0.022μFのものになっています。

配線材は国産で三山電線製。

写真は撮りませんでしたが、ジャックはSwitchCraft製でした。

あと、今回黒のピックアップに交換するため、カバーやノブ関係も黒のものに交換しようと思いますので、シングルピックアップのポールピースのピッチも測りました。

こちらはネック側もセンター側も同じ10.5mmピッチでした。

とりあえずSCUDのPUカバーを注文。
シングルピックアップはフジゲンオリジナルの63VS-HOTというピックアップがネック、センターに搭載されています。
こちらのマグネットはアルニコ5のもの。
なお、センターは逆磁極になっています。

カバーを外すとコイルがむき出しになっているので、コイルを切らないよう注意です。

購入したSCUDのピックアップカバーをあわせてみたところ、ほんのわずかにあわなかったのでカバーを少しヤスリで削ってから取り付けました。

 

次にブリッジ側ピックアップ。

ケーブルをはんだごてを使って外します。
なお、ブリッジ側ピックアップはフジゲンオリジナルのHF-2という製品でこちらもアルニコ5が使用されているハムバッカータイプです。

シリーズ接続時の直流抵抗は19.2kΩなので、想像してたよりもDCRは高めでした。

では、ディマジオのDP155の方も通電確認のため抵抗値を測ってみましょう。

17.15kΩでした。
このピックアップはSuperdistortion(DP100)をベースにして出力を少し抑えているとのことですが、
DP100よりもDCRは高めです。
ディマジオのピックアップはスペックをきちんと明記していて、出力も数値化(どういう数値なのかはわからん)されていて、仕様では出力値はDP100よりも少し低くなっています。
THE TONE ZONE® [DP155] | DiMarzio JP (dimarzio-jp.com)
SUPER DISTORTION® [DP100] | DiMarzio JP (dimarzio-jp.com)


何にせよ、普段はPAF系のピックアップを選ぶことが多い私には、かなり出力高めのピックアップです。

配線に入る前に仮組みしてみたところ大きな問題はなかったのですが、ピックアップのケーブルが少し硬めで柔軟性の低いものでしたので、取り回しはしづらいなぁって印象です。

 

 

では、配線!

Fgnのケーブルとは色の組み合わせが若干ちがうので間違えないよう注意です。

 

完成!

 

 

黒いパーツに変更して、見た目はかなり引き締まりましたが、なんとなくシェクター風…。

 

早速試奏してみましたが、かなりイイです!

 

まず、ハイゲイン系のピックアップなので、歪ませてソロを弾いてみたところ、音の伸びが良くて気持ち良い。

コードバッキングはザックザク音にして合間にアルペジオを混ぜても音が潰れずキチンと分離してくれてます。

あとは、シングルタップした音もかなり良くてクリーン音も使える感じだったので、もうコレ一本でなんでもいけるやん!って思いました。

 

いやー思い切って変えて良かった。