「在宅校正者への道」です。
校正の単価は、依頼の連絡があるときに1ページ○○円と出版社から提示されます。
出版社の規模や教材の種類によって、単価はさまざまです。
確かに単価が高ければ嬉しのですが、それがいくらであろうと、単価に合わせた仕事はしないようにしています。
つまり、「安かろう、悪かろう」はしないということです。
安いからといって手を抜くことはしませんし、逆に単価が高いからといって何度も確認することもしません。
常にやることは同じと決めています。
在宅での仕事は途中経過は依頼主に知られませんので、いくらでも手を抜くことはできます。
でも、それは絶対にしたくありません。
「限られた時間と能力のなかで精一杯のことする」
これは自分のこだわりです。
根底には、「いいものをつくりたい」という思いがあるからです。
10年間、「ものづくり」の製造メーカーに勤めていましたので、そのことが身に染み付いているのかもしれません。
「ものづくり」も「教材編集」も仕事は違えど、考えは同じです。
手を抜かずにいいものをつくれば、次の仕事は必ずやってきますし、評判がよい場合は単価を上げてくれることもあります。
逆に、いい加減なことをすると、二度と依頼はやってきません。
在宅とはいえ、お金をいただいてやっている「プロ」のお仕事なので、当たり前のことですが、シビアな世界です。
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仕事が終わったあと、編集担当者の方に「丁寧に見ていただいてありがとうございます」とお礼の言葉をかけられることがあります。
それは何よりも嬉しい瞬間です。
そして、また次の依頼があることが自分への最大の賛辞だと思っています。