今日、夏の全国高校野球、仙台育英が早実に7-0で勝利いたしました。

明日いよいよ決勝戦です。相手は東海大相模です。


試合がとても楽しみです。


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さて…

「在宅校正者への道」です。


今日は教科書についてです。


現在、いただいているお仕事は「教科書準拠」といわれる中学数学の教材です。


「教科書準拠」とは、教科書の内容に合せた教材です。


この教材、校正する側としては、とても手ごわいものです。


内容はそれほど難しいものではありませんが、チェックする項目が他の教材に比べるとグンと増えます。


教科書のページとのマッチング、教科書と同じ問題がないか、教科書の解き方に合っているか、などです。


そして、教科書メーカーごとに問題の解き方に違いがあります。


具体的に書きますと、

 中3数学の因数分解で、


 教科書Aでは(x+1)(x+2),(x-1)(x-2),(x-2)(x+3)と書き、


 教科書Bでは(x+1)(x+2),(x-1)(x-2),(x+3)(x-2)と書くといった違いです。


どちらもほとんど同じに見えますが、校正する側としては全然違うルールです。


教科書Aでは、符号に関係なく、数字の小さい方を先に書き、


教科書Bでは、同符号のときは数字の小さい方を先に書き、異符号のときはプラスの数字を先に書くというルールです。

(ややこしくて、スミマセン)

教科書Aのルールが一般的ですが、まれに違うルールのこともあるので要注意です。


この違いを、教科書の数少ない例題から分析します。


まるで、少ない手がかりを元に犯人を割り出す探偵のようです。
さながら、コナンか金田一少年ってところでしょうか。

そして、教科書メーカーは結構な数があります。


算数で6社、数学で5社(本来は7社あるらしい)です。


いっそのこと、1社だけでもいいんじゃないかと思うくらいですが、関東の学校は関西の教科書を使いたがらないでしょうし、逆もしかりです。


きっと地域に根付いた教科書があるのかと思います。


ですから、教科書準拠教材は教科書メーカーの数だけありますし、そのたびに校正にも時間がかかるのです。