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コマサンタ「もんげ~!オラ、クリスマス大好きズラ~!クリスマス、楽しいズラ~!」

 

 

 

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エンマ大王「あれが噂に聞くコマサンタか」

 

ジバニャン「コマさんがサンタのかっこうをしてるだけみたいニャン。あれならすぐに倒せそうニャン」

 

ケータ「……いや、あれはいつものコマさんじゃない。なんだかわからないけど、何か変な感じがする」

 

ウィスパー「何言ってんですかー。ほら見てくださいケータくん、いつものコマさんですよ」

 

コマサンタ「もんげ~!オラ、サンタズラ~!早くプレゼント配りに行きたいズラ~!」

 

コマサンタ「もんげ~!クリスマスケーキはでっかいソフトクリームズラ~!」

 

コマサンタ「もんげ~!プレゼントも全部ソフトクリームズラ~!」

 

コマサンタ「もんげ~!クリスマス最高ズラ~!毎日がクリスマスだったらいいズラ~!」

 

コマサンタ「もんげ~!クリスマスもんげ~ズラ~!」

 

 

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ウィスパー「……………」

 

ジバニャン「怖いニャン…」

 

 

 

コマじろうサンタ「今の兄ちゃんは……クリスマスへの楽しみが限界を超えてしまって、クリスマス・ハイの状態にあるズラ……今はもう、クリスマスのことしか考えられないようになっているズラ」

 

コマじろうサンタ「オラたちに任せるズラ!」

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試合開始!

 

エンマ大王「ぬらり。この戦い、おまえはどう見る?」

 

ぬらりひょん「そうですね……特殊効果のあるコマじろうサンタ、サンタク老師、ししコマのメンバー入りは当然です。選ばれた他の二人の働きが勝敗を決めることになるでしょう」

 

エンマ大王「もしイサマシ族とニョロロン族が封印されなければ、椿姫とやまタン……サボリの覚醒オロチ、強力なアタッカーのラストブシニャンを入れることもできたのにな」

 

ぬらりひょん「ネタバレリーナの採用も納得です。回復役は必要ですし、ネタバレリーナはHPも高い。問題はありません。それよりも私が気になるのは百鬼姫です」

 

エンマ大王「なんでだ?」

 

ぬらりひょん「これといって旨い特技があるわけではありません。回復もできず、今回の戦いで有効と思われるサボリもできない。攻撃力は高いですが、必殺技はぷに整理です。アタッカーとしての活躍は期待できません」

 

ぬらりひょん「ですがHPが高く、百鬼姫を加入することにより受けられる攻撃の数が他の妖怪を入れたときより一回分増えます。そして必殺技をうまく発動できれば、フィーバータイムに連続で入ることができます」

 

ぬらりひょん「百鬼姫が勝負の鍵を握っていると言っても、過言ではないでしょう」

 

 

 

コマじろうサンタ「さあ、戦いが始まったズラ!」

 

ししコマ「ああ!みんな行くぞ!」

 

ネタバレリーナ「回復はまかせてほしいリーナ♪」

 

百鬼姫「……………」

 

サンタク老師「ほっほっほ……どれ、まずは小手調べといこうかのう。うりゃっ」

 

 

バフッ

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ケータ「うわっ!」

 

ウィスパー「あのコマさんが老人を殴り飛ばすとは……」

 

ジバニャン「やっぱりいつものコマさんじゃないニャン!怖いニャン!」

 

 

サンタク老師「うぬぬ…可愛いからと油断しておったわい。きっとコマさんに殴られた妖怪はワシが初めてじゃろうな」

 

ししコマ「喜んでいる場合じゃないぞ!すぐに次の攻撃がくる!」

 

コマじろう「みんな!早くぷにをつなげるズラ!」

 

百鬼姫「…………」

 

-----------

 

影オロチ『コマサンタはHPと攻撃力が異常に高い。まともにダメージを与えられるのが特殊効果のあるししコマだけである以上、先にやられないよう持久力が必要になってくる。今回有効とされているサボリ効果は、おねむの精や覚醒オロチが封印されたため使えない』

 

百鬼姫『……フシギ族に名探偵コニャンがおるではないか』

 

影オロチ『名探偵コニャンはHPが低い。サボリは確かに魅力ではある。しかし今回はステータスの高さでおまえが選ばれた。サンタク老師以外をプリチー族で揃えるという意味もあるしな』

 

百鬼姫『しかし、私は役に立てるじゃろうか…私の必殺技はぷにを整理するだけじゃ』

 

影オロチ『そのおかげで早くフィーバータイムに入れるだろう。フィーバー中は敵の攻撃を受けないし、与えるダメージも大きくなる。そしておまえの整理したぷにをつなげることで、再びフィーバーに入れる。それをうまく繰り返すんだ。そうすれば他のメンバーも必殺技をたくさん打てる』

 

百鬼姫『うまく繰り返す……』

 

影オロチ『とくにネタバレリーナは、攻撃力アップの効果が持続している間はゲージがたまらない。効果が終わりそうな頃を見計らって、ぷにをつなげなければならない。なかなか難しいが、おまえがいればそれも楽になるだろう。他の妖怪ではそうはいかない』

 

影オロチ『いいか。ゲージを貯めようとして焦ってはいけない。冷静にぷにをつなげて、一回でも多くフィーバーに入ることが重要だ。今回は火力で押しきることが難しい。とにかく落ち着いて、ぷにをつなげろ。それがおまえの仕事だ』

 

百鬼姫『……わかったのじゃ……』

 

影オロチ『………怖いのか?』

 

百鬼姫『……影オロチよ。私は昔からおる妖怪じゃ。次から次へと強い妖怪が新しく生まれておる。皆、攻撃力が恐ろしく高かったり、攻撃とサポートの複合技を持っていたり、特殊な効果があったり……最初は最強と呼ばれていたブシニャンでさえ、今では三番手、四番手の位置じゃ。それに今回のコマサンタ……ただでさえプリチー族で最強の可愛さを持つコマさんが……サンタ……サンタなど……!!!おまけにコマじろうまでサンタになりおって!!!二人並べたときの可愛さなど、もはや言葉にも表せぬ!!!』

 

影オロチ『………………』

 

百鬼姫『この戦いに勝って、昔からおる妖怪もまだまだ役に立てることを知ってもらいたいという気持ちもある……じゃが、私にその力があるのか……』

 

影オロチ『……たしかに、ブシニャンを超える攻撃力を持つ妖怪もたくさん出てきた。だが序盤であれほど活躍してくれたブシニャンを、誰が忘れることができる』

 

影オロチ『新しく出てきた強い妖怪たちは友達になるのも困難だ。それに引き換え、ブシニャンは簡単に友達になってくれる。それも早い段階でだ。どれほど多くの者がブシニャンを頼もしく思っただろう。それにブシニャンはまだまだ活躍している。これからもだ。おまえがそんなことを言ったら、ブシニャンが怒ってしまうぞ』

 

百鬼姫『そ、そうじゃな……ブシニャンに悪いことを言ったのじゃ』

 

影オロチ『それに……プリチー族で……最強の、か、可愛さは……』

 

百鬼姫『?』

 

影オロチ『それにおまえにも、ふぶき姫や、椿姫……種族は違うが……』

 

百鬼姫『ふぶき姫と椿姫がどうしたのじゃ』

 

影オロチ『……………三人で並べばいいんじゃないか…………』

 

百鬼姫『? 声が小さくてよく聞こえぬ』

 

影オロチ『………まあいい。我はおまえの戦いを見に行くことができない。だが、おまえが活躍することを信じている。誰よりもな。おまえは必ず勝てる』

 

百鬼姫『わかったのじゃ。そなたが私に嘘を言うとは思えぬしのう』

 

百鬼姫『影オロチも……よこどり、頑張るのじゃぞ。ケガをするでないぞ』

 

影オロチ『ああ。また無事で会おうな』

 

-----------

百鬼姫「影オロチ………」

 

ネタバレリーナ「百鬼姫さん、どうかしましたリーナ?」

 

百鬼姫「あ……な、なんでもないのじゃ」

 

ネタバレリーナ「大丈夫リーナ。きっと勝てるリーナ。私や仲間を信じてほしいリーナ♪」

 

百鬼姫「ああ!」

 

百鬼姫(ぷにをつなげる……慌てるでないぞ、冷静にじゃ)

 

 

ジバニャン「今日の百鬼姫はおとなしいニャン」

 

ケータ「……ぷにをつなげることに集中してるんだ!」

 

ジバニャン「いつもみたいに高い攻撃力にまかせてドカドカとぶにを消したりしないんですねえ」

 

 

ししコマ「よし、フィーバーだ!」

 

サンタク老師「ネタバレリーナはまだゲージが貯まっておらんのう。どれ、ワシがここでひとつ皆の攻撃力を上げるとしよう」

 

≪三択プレゼント≫

 

コマじろうサンタ「ありがとうズラ!オラとししコマは必殺技ズラ!」

 

≪ひとだまバースト≫

≪風来サンター≫

 

ししコマ「もうすぐフィーバーが終わる」

 

百鬼姫(ここで必殺技じゃ!)

 

 

ぬらりひょん「なるほど、フィーバーが終わってからではなく、終わる直前にぷにを整理しておく……か」

 

エンマ大王「そしてフィーバー終了直後にぷにをつなげるというわけか」

 

 

ネタバレリーナ「私はタイミングを見ないリーナ♪技ゲージが貯まり次第打ったほうがいいリーナ♪」

 

コマじろうサンタ「それがいいズラね。すぐに次の攻撃が飛んでくるズラし」

 

ししコマ「問題は攻撃力アップが持続している10秒間、どうやり過ごすか……」

 

ネタバレリーナ「貯まったリーナ」

 

≪ネタバレフィナーレ≫

 

百鬼姫「ここでもう一度、私の必殺技じゃ!ネタバレリーナ以外の者のぷにをつなげるのじゃ!」

 

コマじろうサンタ「オラのゲージが貯まったズラ!」

 

ししコマ「あっ、もうフィーバーに入れた!すごい!」

 

サンタク老師「フィーバーが終わる頃にネタバレリーナの効果が切れそうじゃな。その頃にネタバレリーナのぷにをつなげればよい」

 

百鬼姫「そうじゃが……しまった、ネタバレリーナのぷにが少ない!」

 

 

 

ケータ「フィーバー終わっちゃったね。HPがちょっと心配だな」

 

エンマ大王「大丈夫だ、まだ勝てる」

 

 

コマサンタ「クリスマスズラ~もんげーズラ~」ドカドカドカ

 

サンタク老師「うう……可愛い顔をして、なんという攻撃力の高さ……このままじゃと何かに目覚めてしまいそうじゃ」

 

コマじろうサンタ「しっかりするズラ。もしそうなったらタクシーに乗せるズラよ」

 

ししコマ「うう……HPがどんどん削られていく……回復が間に合わない」

 

百鬼姫(………影オロチは、私なら必ず勝てると言った……)

 

百鬼姫(影オロチは嘘をつくような妖怪ではない。信じるのじゃ……影オロチを……仲間を……そして私自身を……!)

 

ネタバレリーナ「百鬼姫さん。ここのぷにを一つ消したリーナ♪」

 

百鬼姫「え?………あ!」

 

ネタバレリーナ「これで百鬼姫さんのぷにを一気にたくさんつなげられるリーナ♪」

 

百鬼姫「………!ありがとう、ネタバレリーナ!」

 

 

ケータ「うわぁ!百鬼姫のぷにがどんどんつながっていく!」

 

ウィスパー「これは大きいでウィスよ!」

 

ジバニャン「フィーバー突入ニャン!」

 

 

百鬼姫「私の技が貯まった! よし、今じゃ!!」

 

 

≪ときめき☆百鬼夜行≫

 

 

ネタバレリーナ「ししコマさん、コマじろうサンタさん、チャンスリーナ♪」

 

ししコマ「ああ!……よし、もう必殺技が打てるぞ!」

 

コマじろうサンタ「オラもズラ!」

 

サンタク老師「待て待て、ワシが先じゃ」

 

 

 

ドカーン

 

 

コマサンタ「ズラ~~~~!!! ………はっ、オラは何をしていたズラ?」

 

コマじろうサンタ「兄ちゃんが正気に戻ったズラ!」

 

ししコマ「やった!勝った!」

 

サンタク老師「久しぶりにいい運動をしたわい」

 

ネタバレリーナ「バレ♪♪♪」

 

百鬼姫「影オロチ………私はやったぞ!」

 

 

 

 

影オロチ「…………」

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影オロチ「今、百鬼姫の声が聞こえたような……」

 

オロチ「どうした影オロチ」

 

影オロチ「………いや、なんでもない」

 

八百比丘尼「ふふ、百鬼姫のことが気になってるんじゃないの」

 

やまタン「なるほどな」

 

オロチ「そうか……心配なら、見に行ってやればよかったのに」

 

影オロチ「いや、大丈夫だ。あいつならきっと勝てる。それに、我には我のやるべきことがあるしな」

 

八百比丘尼「お互いを信じてるのね」

 

オロチ「フッ…私にはよくわからないな」

 

大ガマ「おー、おまえら。よこどりから帰ってきたのか。お疲れさん」

 

土蜘蛛「今連絡があったが、コマサンタが仲間になったそうだ」

 

影オロチ「…………!」

 

やまタン「ということは、百鬼姫たちが勝ったということか」

 

八百比丘尼「やった!やったわ!よかったわね、影オロチ!」

 

大ガマ「影オロチ、おまえ百鬼姫のこと心配してたんだろ」

 

オロチ(大ガマ殿……また「おまえより百鬼姫のほうがHPも攻撃力も高いんだから心配いらないだろ」などという余計なことを言って影オロチを怒らせるつもりでは……)

 

大ガマ「よかったなー、うんうん。帰ってきたらほめてやれよ」ニコニコ

 

オロチ(そうでもない……?)

 

土蜘蛛「しかし、影オロチより百鬼姫のほうがHPも攻撃力も高いではないか。どうしておまえが百鬼姫の心配をするのだ?」

 

オロチ・八百比丘尼・やまタン「!!!!!」

 

影オロチ「……………………………………………………………………」

 

 

 

 

大ガマ「俺知らねー」