問題のドラマ「白夜行 」第1話、録画したものを視聴。初回2時間スペシャル。
ツッコみたくて見たわけですから、長いです(笑)。
※ドラマネタバレ有り。原作未読の方も御注意!
TBSの気合いだけは痛いほど感じられるんですが、どうもその方向性が間違ってる感が否めない初回でした。
どうして「白夜行」でないといけなかったのか、やっぱりわからない。
亮司と雪穂の悲恋を、泣かせる演出盛りだくさんでお綺麗に見せたいという感じなんでしょうが……ビミョーです。過激な要素もあるからそういうところでも話題になると思ったのかもですが、今どき純愛も過激さも流行らないって、何でテレビ局がわからないんだろうなー、絶対感覚ずれてるよ…。
では細かいツッコミなど。
冒頭、小説のラストとなるクリスマスのシーンから始まるところは舞台と一緒なのですが、まずこのシーン別に要らないんじゃないの?と思うぐらいむだに長かった…。話知ってる人ならともかく、最初にあのシーンをただ見せられても「?」ってなるだけじゃないかなー。それに、話知ってる身としては、あの衝撃のクライマックスを一番最初にやられてしまってもう興ざめだったしな。最終回は、このシーンこれ以上に湿っぽくやられるのかなぁ……。あと、綾瀬さんのモノローグはもっとシャキッとしていてほしかった。弱さの感じられる雪穂という点では、舞台では岩崎さんがそうで、そういう表現はもちろん否定しませんけど、ドラマ雪穂は毅然としたところが余りにも弱いのがとても気になります。カッコイイ雪穂が見たい……。
つくってる側が雰囲気に酔ってるだけっぽいクリスマスシーンの後は、2人の子供時代のエピソードがスタート。
子役のお二人、特に雪穂役の福田麻由子さんがめちゃくちゃ演技が上手くて、この2人には何の文句もありませんでした。あのすさまじいキャラ設定を理解し、自分のものにして表現できるとは……。ラスト付近の、手紙を読むところなんかホントすごかった>このしゃべり方1つとっても、あの子が成長して綾瀬さんになるとは思えないんだよなぁ、そこが辛い…。
キャラの性格づけとか演出とかはいろいろ疑問でしたが、お二人の演技は本当によかった。このお二人がメインだったから、2時間もったのだと思います。
さ、ここからまたダメ出ししたいと思いますが(笑)。
武田鉄矢@笹垣刑事がすごく嫌でした。何あのキャラ……何で最初からああも容赦なく子供を疑えるんだろう。しかも、最初からそこまで目をつけていたにもかかわらず、どうして真相の究明ができないの? 捜査本部がなくなったからとか、転勤とか?? 笹垣さんがあんなに人間的に嫌な人だなんてな…立場はどうであれ、2人と同じ年月、2人が白夜を行くことになってしまう事件をずっと追ってきた人。追う追われる以上の関係だと思っていたのに、初っぱなからあんなにあからさまに「敵」として表現しているのは疑問だなー>ひょっとして過去の冤罪事件に関係が?実は過去の事件、子供が犯人だったんでしょう。それを全く想定しないで捜査した結果、冤罪につながってしまったってのはどうかな。そうだとしても、やっぱり納得はできないけどね。
そして、笹垣を「敵」として描くかわりに、2人をただ「見守る」人物として登場するのが余貴美子@谷口真文(オリキャラ)。でもこのキャラも、正直すごいウザかったです……とりあえず、借りる本にいちいち口出してくる司書なんて嫌~。それに、桐原洋介殺害後、亮司と雪穂は全くの他人だということにしようと決めたのに、谷口が2人仲良しって知ってるから何の意味もないのでは…(笹垣がなぜ谷口に行き着けなかったのかもわからんし)。今後はどうかかわってくるんだろう。相変わらず亮司とは仲良しってこと? でも、2人が他人でないことを知っている谷口のいる図書館に亮司が変わらず通えるとは思えない……むしろ、こんな重要な立場の人、証拠隠滅のために消される対象になりかねないけど大丈夫なのかなー。
あと、事件があったビル、表通りにありすぎ。遊ぶにしたって売春するにしたって、あんなところにホイホイ入れないだろ。めっちゃ人目につくだろ。
それと、根本的に、何でみんな大阪弁じゃないの? なのにどうして笹垣と礼子さんだけ大阪弁なの?? おまけに笹垣の大阪弁は、公式掲示板によると神戸弁?だか、何か地元の人にもしっくり来ないようだし。不自然に大阪を表現するぐらいなら、もういっそのこと東京にしちゃえばよかったんじゃない。何か気合いの入れ方がとんちんかん……。
以前、一緒に舞台を見に行った友達に、「これこれこういうテイストで「白夜行」がドラマになるらしいよ」という話をしたら、「それじゃー同人誌と同じじゃない!」と言われ、あー!と思わず膝を打ちました。確かに、設定だけは原作と同じにして、本編では描かれていない諸々を自分の好きなように解釈して表現するというのは紛れもなく二次創作、同人誌と同じ……!! 目からウロコだよ~、ナイス表現!!
…となると、やはりこのドラマに原作どおりのタイトルを付けて欲しくはなかった。「原案 『白夜行』」ぐらいにしてほしかったな。原作モノを使うのに、オリジナリティーを出そうっていう根性がワカラン。そんなに独創性があるなら、一から自分たちでつくれっつーの。
このドラマに対してだけは敵意がメラメラ燃えるよ……信じてもらえるかわかりませんが、いつもは原作モノの映像化に物すごく寛容なんですよ、私(^^;)
次回からいよいよ山田・綾瀬両氏メイン。
いろいろ言いたいことはありますが、とりあえず見てからにいたします。
長々おつき合いありがとうございました!!