メリー、クリスマス!



・・・・・って言える雰囲気、なかなかなれません。
22日のトヨタの業績下方修正はやはり強烈でした。
トヨタをもってしても僅か一ヶ月でこの有様。

まさに業績のフリーフォール。
全世界の主要企業による「バンジージャンプ」大会が  
これから盛り上がることでしょう。

ジャンプに使う命綱の強度と長さ・・・・・・・それがすなわち信用力なのかも。
              (ロープの長さ=減益幅→短いほど良い)
金融機関も貸したカネをちゃんと生還して返済してくれるか、
観客席から固唾を飲んで見守ることになるのでしょう。
もちろん、その金融機関も主賓としてジャンプに参加しますよ。
中には生還できないところもあるでしょうけどね。  



さて、本日はこの本を読んでおりました。
暴走する国家 恐慌化する世界―迫り来る新統制経済体制の罠
副島 隆彦,佐藤 優
日本文芸社

このアイテムの詳細は見なくていいです



■先日の拙稿の中で佐藤優氏が「オバマ氏にはあのムッソリーニの資質がある」、
 との指摘がどうにも気になりまして、最近出たこの対談本を入手。
 この先の展望を考えてみたかったのです。
 
 対談相手があの副島隆彦氏。
 9月に上梓した「恐慌前夜」なる予言本で注目を浴びた方でご存知の方は
 多いことでしょう。断定的・鋭角的な言説に胡散臭さを感じるも、それなりに
 当たってるところもあるようでして・・・・・。

 <予言の内容>
  ・オバマショック(米ドル切り下げの第二のニクソンショック)が
   2010年には起きる。
  ・10年以内に中東で核兵器が破裂する。
  ・シティ、モルスタ、メリルも消える。
  ・2009年にはモノラインへの公的資金の注入。
  ・アメリカ政府はGSEの救済はしない。
   実際救済をしてもそれは自国通貨の印刷なので、そのようなジャブジャブ
   を続けるようであれば、米ドルと米国債の価値が大下落する。
  ・ドルは来年は90円、80円。
  ・全世界的な金融ファシズム化。

 で、本書でも副島氏は吠えまくっております。

 ・オバマ次期大統領の景気のかじ取りはうまくいかず、
  2009年には1ドル80円になり、2010年には60円になるでしょう。
  そうしたらオバマは30円にドルを切り下げるのではないか。
  対外債務の負担を減らすために。

 ・経済政策に失敗したオバマは2年で辞任してその後はヒラリーが大統領になる  とか。


 まっ、ここらは話半分として・・・・・・。
このほか、「事実ならばトリビア級」のネタがひりばめられておりまして
 それなりに知的好奇心を満たしてくれる本ではあります。


■私が興味を持ったのは副題にもある
 「新統制経済体制」(ネオコーポラティズム)。

・副島氏は、手っ取り早く理解するために「優れた独裁者国家」を
 類推すればよいとして、イタリアのムッソリーニによるファシズム運動を
 代表例として挙げております。

 ロシアのプーチンはムッソリーニの再来と評しており、
 アメリカのオバマ政権もこれにあたるとして、
 今後恐ろしい管理統制が国民生活の上に降りかかってくる。
 特に、資産家や経営者にとっては厳しい資産管理が始まり、
 丸裸にして資産を国が奪い取る方向になるのではないかと。

 外形上は社会主義的な福祉政策を強引に推進。
 そうしないと世界恐慌を乗りきれないから。


・一方、佐藤優氏は、資本主義がもたらす諸問題を国家が、社会を活性化させる
 ことで解決しようとする。ファシズムという思想が魅力を持つようになる。
 だからファシズムが世界的に蘇ってくる傾向にあるとして、
 2人の意見はほぼ一致。

 そして、日本においても
 ・ATMにおいて10万円しか送金できないことはまさしく金融統制(副島氏)
 ・「自動車の後部座席シートベルトの着用義務」も、ファシズムの入口(佐藤氏)・・・
 とファシズムの影が忍び寄っていると。


■ここまで読んで、ハッとしました。
 そうすると、「コレ」もネオコ-ポラティズムの一環なのかも。

 コレというのは、
 金融庁が宅配での「代引き」やコンビニでの「収納代行」が仕組み上、
 為替取引であるとして規制をかけようとしている点。
  
 池田信夫氏のブログでも取り上げておりましたし(→代引きが「為替取引」?
 経済誌でも話題となっておりました。
    
 「代引き」「収納代行」が為替取引と認定されると、犯罪収益移転防止法が
 適用され、マネーロンダリング防止のためには、10万円を超える商品は
 本人でなければ受け取れなくなる等、といったもの。
 
 関連業界からの猛反対もあり、金融庁のWG報告書は結論を一本化できず両論併記のままだとか。
 08年中内に金融審議会の部会で結論をまとめ、
 09年通常国会での法案提出を目指すとか。


 何故こんな規制をかけようとしているのか?、
 その背景にはネオコーポラティズムの動きがあるかも、・・・・
 と仮説を置いてみると案外スッと理解できる話、今後増えてきそうですね。


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