まずは日経記事。
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■Human21が民事再生法、負債総額464億円 米金融危機が影響■

 マンション分譲のHuman21は19日、民事再生法の適用を東京地裁に申請し受理されたと発表した。負債総額は464億300万円。マンションを建設し、投資ファンドなどに1棟売りする事業で急成長したが、米金融危機の影響で有力な買い手である投資ファンドが購入を手控えたことが響いた。金融機関の融資姿勢が厳しくなったことも資金繰りに行き詰まった一因だ。

 同社は開発したマンションを投資ファンド向けに年間40棟程度を販売、同事業の売上高は全体の6割を占めていた。このほか、建て売り戸建て住宅の販売、賃貸マンションの運営を手がけ、全体で2008年4月期は2億5300万円の最終黒字だった。

 金融機関が不動産関連の融資を絞り始めた結果、昨年後半からマンション取引が停滞するようになった。資金確保のため値下げ販売を続けたが、利益率が低下する悪循環に陥り、今月末の決済資金を調達できなかった。

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(コメント)

Human21のH21/4期決算短信を見ましたが、失礼ながらこの短信の段階で、「勝負あった」と思いました。

というのは、営業キャッシュフロー▲99億円。
売上340億円、総資産657億円、純資産53億円の規模のこの会社にあっては、
これは「重要なマイナスの営業キャッシュフローの計上」ではないでしょうか。
また、短信P.3では「マンション販売事業におきまして、購入側で資金が付かない等の事態に見舞わられ、、その影響で販売決済の遅れ、・・・・・・・」との記述もあります。

これも「売却を予定している重要な資産の処分の困難性」と見ることもできます。

要は何が言いたいかといいますと、
「継続企業の前提に重要な疑義を抱かせる事象又は状況」

にあったにもかかわらず、決算期段階では「ゴーイングコンサーン注記」をしていなかったと見ることができる、ということ。
確かに明確な線引は難しいのであるが・・・・・本件は注記すべきだったと思いますけどね。


ですので、当社を担当した監査法人の対応にはHUMAN(不満)ですけどね。私は。


今後も、外部環境が厳しさを増すばかりでしょうから、
これまで特段問題の生じていない建設・不動産会社の中からも、
今度の中間決算で新たに「ゴーイングコンサーン注記」が付けられるケースが
増えてくるかも知れません。

というより、まずは9月末の資金決済を乗り越えられるかどうか。
これが大前提ですけどね。




どうでもいいことですが、
かくいう私はヒーマン(肥満)。

現役金融マンでコメンテーター温故知新さん も結構体格が良いので、
私とセットで「ヒーマン・ブラザーズ」として売り出しましょうかねぇ。


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で、本日の1曲。
歴史的な1週間でお疲れのことでしょう。
あとは笑ってストレスを飛ばすしかないでしょう。


でもお笑いソングではありません。
バブル崩壊直後、1992年の名曲。当時の世相・ファッション・雰囲気・
ノリの良さがよく伝わってくるPVです。

平松愛理「もう笑うしかない」
 
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