冒頭は、またまたこの人。こんどは新書を上梓します。
読書進化論~人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか~ (小学館101新書)
勝間 和代
小学館

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で、さっそく、総本山・丸善丸の内店で
10月6日(月)19:00から先着100名の講演&サイン会があるとのことでしたので、
本を予約し整理券をキープしてもらいました。
順当に行けば3回連続となる大馬鹿者です。

ここまできますと意地以外の何者でもありません。
とりあえず9連覇でも目指しますか。




ついでながら、こんな本も近々出されるようです。

勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan
勝間 和代
毎日新聞社

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いよいよ社会問題に斬り込むそうでして、明るい日本を築くための斬新な勝間式「日本改革論」をブチあげるとか。この勢いで衆議院選挙に立候補したら面白いんですけどね。




さて本題。
ネタ枯れの時にいつも材料を提供してくれる勤務先のハカセ君ことY氏から
「こんなのありましたよ」と言ってくれたのが某証券会社のレポート。


それによると、国際会計基準のコンバージェンスが進み、
当期利益の「包括利益化」が進むと、
持合い株式売却の必要性が高まるという趣旨。

http://blog.goo.ne.jp/dancing-ufo/e/6d0df2324823b0303671f8212585ef90
この結論部分は、先週の拙稿「国際会計基準、やはり日本も全面適用へ。」とほぼ一緒です。

「持ち合い株式の多い日本企業に包括利益が導入されると
 ・・・・・・・・保有株式の時価変動でいかようにも振れてしまいます。

 となると、金融商品会計が導入された時のように、
 再び「持ち合い株式」に焦点が当たる可能性は大きい。」






そもそも包括利益とは何か?
という方にはこちらからご確認を。


松下電器の有報69枚目「連結資本勘定計算書」をご確認ください。

米国基準を採用している松下電器ではすでに包括利益の開示をしているのですが、
当期純利益は2,800億円もあるのに、包括利益はわずか8億円。

その内訳をみると・・・・・
   当期純利益      2,818億円
   為替換算調整額   ▲1,292億円
   有価証券未実現利益 ▲1,153億円
   デリバティブ未実現利益  34億円
 年金債務調整額    ▲398億円
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   包括利益    たったの 8億円


要は、株価下落、円高、その結果としての年金資産の目減りなど、
純資産のマイナス項目が多額に出ると、
包括利益はドーンと小さくなってしまう・・・・・というワケです。

となると、経営努力の成果である「当期純利益」がかすんでしまう・・・・。
期末の株価や為替などに経営成績が翻弄されてはタマラン!いうことで、
保有している持ち合い株式の売却が進むのでは・・・・と見たワケです。


買収対策として見直された持合い株式ですが、
またまた流動化する運命なのでしょうか。