ネットサーフィンをしておりましたら、TYOという会社のHPでこんなん見つけました。
2008.06.04
(株)円谷プロダクション YouTubeにて「ウルトラマン」他の無料配信を開始。
http://group.tyo.jp/files/news/60/pdf/tsuburaya.pdf
要は、この会社の傘下にある「あの円谷プロ」が「あのYou Tube」に
「あのウルトラマン」などの作品の一部を無料公開するとのこと。
リアルタイムでこの作品群のファンであった私はさっそく閲覧しました。
いやぁーっ、懐かしい。1話丸ごと見られます。
■ウルトラQ 第1話
http://jp.youtube.com/watch?v=z4dMAc1gMUA
■ウルトラマン 第1話
http://jp.youtube.com/watch?v=ZzCZLNPv2jE
■ウルトラセブン 第1話
http://jp.youtube.com/watch?v=h_P7z9b46Jc
このほかにもいろいろありますのでお楽しみください。
で、これだけでは芸がありません。
この太っ腹なTYOは上場会社でありますので、
敬意を表しまして、軽く財務諸表をチェックしてみることにしました。
中間有報です↓
http://group.tyo.jp/files/doc/324/pdf/01_08473846.pdf
中間有報を見ますと、円谷プロはTYOの新たに連結子会社となっております。
p.13では約5億円で円谷プロ関係株式を取得。
この結果、負ののれんが11億円も発生。
要は、時価純資産よりも11億円安く買えることができたということ。
随分安く買えたんだなーと思って、その続きを見ますと、
企業結合に際して、「著作権等無形資産49億円」を新たに計上したようですね。
償却年数は50年。
p.34 B/Sを見ますと繰延税金負債20億円が新たに計上。
税率40%と考えるとこの著作権等にひも付きのものでしょう。
ここからはあくまで邪推です。
無形資産49億円-繰延税金負債20億円―負ののれん11億円=18億円?
もし結合時に円谷プロが保有する資産等で大きな含み損などがなければ
負ののれんはもっと大きかったはず。ということはこの差額18億円は結合の際に、
円谷プロが保有していた不良資産などを損失処理したのかも知れませんね。
あくまで邪推で可能性の問題ですけど。
事実、結合直前の業績も思わしくなかったようですし(p.14)。
まっ、ともかく、この無形資産50億円がそんなゴタゴタを隠している可能性は高そう。
となると、この50億円っていう評価額の妥当性が次の焦点になるのかなと。
・・・ちょっと気になるのは、ちょうどこのタイミングで監査法人が交代していますね。
p.105 トーマツから p.106 海南監査法人へ。
一般論ですが、失礼ながら大手から中小への変更は、ネガティブなシグナル。
見解の相違とかあったんですかね?
まっ、それはそれとして、
今回のネット公開を起爆剤に、過去の名作の拡販などにつなげてもらって
円谷プロにはまた輝きを放ってほしいものです。
(そういう自分が要らぬツッコミをしてどーする!)
個人的には随分とお世話になったので
「円谷プロ」が「つぶれたプロ」にならないことをただただ祈るばかりです。
2008.06.04
(株)円谷プロダクション YouTubeにて「ウルトラマン」他の無料配信を開始。
http://group.tyo.jp/files/news/60/pdf/tsuburaya.pdf
要は、この会社の傘下にある「あの円谷プロ」が「あのYou Tube」に
「あのウルトラマン」などの作品の一部を無料公開するとのこと。
リアルタイムでこの作品群のファンであった私はさっそく閲覧しました。
いやぁーっ、懐かしい。1話丸ごと見られます。
■ウルトラQ 第1話
http://jp.youtube.com/watch?v=z4dMAc1gMUA
■ウルトラマン 第1話
http://jp.youtube.com/watch?v=ZzCZLNPv2jE
■ウルトラセブン 第1話
http://jp.youtube.com/watch?v=h_P7z9b46Jc
このほかにもいろいろありますのでお楽しみください。
で、これだけでは芸がありません。
この太っ腹なTYOは上場会社でありますので、
敬意を表しまして、軽く財務諸表をチェックしてみることにしました。
中間有報です↓
http://group.tyo.jp/files/doc/324/pdf/01_08473846.pdf
中間有報を見ますと、円谷プロはTYOの新たに連結子会社となっております。
p.13では約5億円で円谷プロ関係株式を取得。
この結果、負ののれんが11億円も発生。
要は、時価純資産よりも11億円安く買えることができたということ。
随分安く買えたんだなーと思って、その続きを見ますと、
企業結合に際して、「著作権等無形資産49億円」を新たに計上したようですね。
償却年数は50年。
p.34 B/Sを見ますと繰延税金負債20億円が新たに計上。
税率40%と考えるとこの著作権等にひも付きのものでしょう。
ここからはあくまで邪推です。
無形資産49億円-繰延税金負債20億円―負ののれん11億円=18億円?
もし結合時に円谷プロが保有する資産等で大きな含み損などがなければ
負ののれんはもっと大きかったはず。ということはこの差額18億円は結合の際に、
円谷プロが保有していた不良資産などを損失処理したのかも知れませんね。
あくまで邪推で可能性の問題ですけど。
事実、結合直前の業績も思わしくなかったようですし(p.14)。
まっ、ともかく、この無形資産50億円がそんなゴタゴタを隠している可能性は高そう。
となると、この50億円っていう評価額の妥当性が次の焦点になるのかなと。
・・・ちょっと気になるのは、ちょうどこのタイミングで監査法人が交代していますね。
p.105 トーマツから p.106 海南監査法人へ。
一般論ですが、失礼ながら大手から中小への変更は、ネガティブなシグナル。
見解の相違とかあったんですかね?
まっ、それはそれとして、
今回のネット公開を起爆剤に、過去の名作の拡販などにつなげてもらって
円谷プロにはまた輝きを放ってほしいものです。
(そういう自分が要らぬツッコミをしてどーする!)
個人的には随分とお世話になったので
「円谷プロ」が「つぶれたプロ」にならないことをただただ祈るばかりです。