1日遅れのネタですいません。株価も上がっているようですが、
この会社は個人的に前から注目しているので、簡単にコメントします。

なお、株価上昇の材料となった、
東北のデンコードーとの経営統合プレスリリースはこちらから。
http://ksdenki.irbridge.com/medias/129540431_0612042010726989321132151222522264122151224847263603222432080.pdf


① 11月にヤマダ電機がケーズデンキのFCであった正一電気と
  業務資本提携したこと発表したとき、いよいよケーズもこれからシンドイのかなぁ?
  と短絡的に思ってしまいましたが、早速巻き返し策に出てきましたね。

  “取られたら別のところで取り返す”。
  家電量販店のオセロゲーム全国版が佳境に入ってきたってことなのでしょうか。

  (参考:ヤマダ電機のプレスリリース
    http://www.yamada-denki.jp/ir/pdf/press/2007/news1121.pdf


②ケーズデンキ。私が何故注目しているのか?といいますと、

  ・ いわゆるランチェスター戦略「弱者の戦略」を忠実に守りながら
   徐々に勢力を拡大していること。
   僅か数年でスルスルーっと上位に顔を出してきました。

   参考の拙稿:ヤマダ電機が池袋進出  -ランチェスター弱者の戦略-
    http://blog.goo.ne.jp/dancing-ufo/e/2fcbf11fc9b0780d53f2f3a96e72a69a
    (弱者の戦略について簡単にふれていますのでご参考ください)


  ・ 他社のようなポイント制度は廃止しており、
   結果として、財務諸表の透明性が相対的に高いと思われること、
   (裏返せば、ポイントの会計処理は外から見てやや不透明)

    参考の拙稿:見えない値下げ「ポイントバブル」に思う
     http://blog.goo.ne.jp/dancing-ufo/e/f8720044e6b630086b46c0789ec15441
 

   ・そして、ケーズ加藤社長言うところの、家電量販店業界の歴史=「勝者必衰の歴史」。
   今トップでもいずれ落ちる・・・・・・、で最後はケーズが天下を取る・・・・・・っていう
   シナリオ通りに物事が進んでいるんですよね。今のところ。
   これがたまらなく痛快なんです。

   同じ郊外型タイプってことで、この先もヤマダ電機は強烈なコンペティターで
   あり続けるでしょう。で、ケーズがどうやって打ち勝っていくのか、

   ・・・・これから数年間は目が離せませんね。