いつもご覧下さり誠に有難うございます。
楽天ネタを書いたところ、本日の相場では急落したとか。
一部週刊誌がネガティブな内容の記事を出すのではないかとの観測もあったようですね。
明日の電車の中刷りに注目です。

さて本日はダイエーネタ。
本日の日経1面を飾りました。まずはその記事をご紹介。続いて簡単なコメント。
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 ダイエーの筆頭株主である丸紅は29日、保有するダイエーの株式を10―15%売却する方針を固めた。
同社の事業再建に協力する企業1社を譲渡先とする前提で、イオン、米ウォルマート・ストアーズの2社と交渉に入る。9月中に両社から事業計画の提出を受け、ダイエーの新経営体制が発足する10月にも決定する。丸紅は大手流通業に協力をあおいで再建を加速させる。

 丸紅はイオンとウォルマートに、具体的な事業協力を盛り込んだ提案書の提出を打診した。
両社はそれぞれ丸紅と事前協議をしているもようで、近く営業立て直し策や物流・システムの改善などのコスト削減案のほか、ダイエー株式について保有したい比率を示す。

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(コメント)

① 先日の日経記事では、丸紅がダイエーを「連結子会社にしない」意向を伝えておりました。
  今回の記事は、それを「具体化」「実行可能なものに」するための譲渡だと、私は理解しています。

  以下は私の憶測です。

  丸紅は米国会計基準を適用していますので、議決権比率が50%超でなければ
  ダイエーを連結しないでよい、という見方は成り立つ。
  とはいえ、44%保有、かつ取締役の過半数を丸紅から派遣、となれば
  日本基準でいうところの支配力基準にヒットしてしまう。
  基準の違いということで連結子会社化しないで突っぱねることはできるが、
  国内の投資家や、場合によっては担当監査法人からも実態を反映させるべく連結化を
  指導してくるかもしれない。
  
   しかし、未だ収益力が回復していないダイエーをフル連結してしまうと、
   (OMCカードによる収益貢献もあろうが)、丸紅の連結財務内容が一段と膨張する可能性が大。
  折角、信用力も回復して外部格付けも改善傾向にあるのに水を差しかねない。

  であれば、日本基準に照らしても、連結子会社化しないで良いような程度に、
  議決権比率を下げればよい。
  その分をパートナーに長期保有してもらえれば万事OK。

  ・・・・・・・・・・こんなところでしょうか。

  しかし私にはまだ理解できないのは、そうだとしても、
  丸紅は何故にかくもダイエー再建に執着しているのか?


②ダイエーもいいけど、コレにも注目したほうが・・・・・・。

  しかし、丸紅の有価証券報告書を見ておりましたら、ダイエーよりもこの先ちょっと気になる
  ものがありました。
  昨年、連結子会社化した「ムシパルプ」っていうパルプ事業です。

  有価証券報告書のp.74をご覧下さい。
   http://www.marubeni.co.jp/ir/pdf/securities/pr082shoken.pdf

  それを見ておりますと、多額の損失を出して知る人ぞ知るあのインドネシア化学プラント
  「チャンドラアスリ」事業と交換(?)して取得したそうです。 
  しかも、事業資産1,727億円、うち無形固定資産(植林に係る権益)508億円などと
  当社にとってかなり大型の投資です。

  丸紅の、ダイエー向けのエクスポージャーはせいぜい1,000億円程度ですからその1.7倍。
  ちゃんと利益を挙げていけるか、よく確認したほうがいいかも知れません。