いつも冴えない記事ですいません。
やっぱり結果が見えてしまった私も、観てしまいますW杯。
でもポルトガル対オランダ戦は期待外れでした。主審によるゲームメイクの大切さを
感じた一戦でもありました。
そんな素人意見はともかく、本日のネタ。
寿司ネタの王様、マグロについて。
実は、昨年8月に「入門マグロ経済学」ということでマグロ養殖普及で供給増加した
ため、漁獲制限でも値下がり気味だよー、っていう日経記事を紹介しました。
http://blog.goo.ne.jp/dancing-ufo/e/0c599d09db1df61b4533932d18f6f42b
本日はその続編。
状況は大きく変わってしまいました。
エライことになりそうです。
週刊東洋経済2006.7.1号p.20「マグロが食べられない!漁獲量激減の衝撃波」
という記事のご紹介と、簡単なコメント。ぜひ、原文もご賞味下さい。
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①メバチマグロ
・スーパーの安売り商材で御馴染み「メバチマグロ」の卸売価格が急騰している。
4月以前:1キロ当たり700円 → 6月: 同 1,000円の大台突破
・原因は、台湾によるマグロ漁船の減船(6月8日に発表)。
台湾のマグロ漁船は現在約600隻→世界最大のマグロ供給国
しかしここに至るまでの歴史は、「監視の目」との戦い。
台湾の漁業者は廃業した日本の中古船を買い叩き、まずはパナマ船籍として登録。
他国船籍にすれば、マグロを獲りまくっても監視から逃れられるため
↓
大西洋まぐろ類保存国家委員会など国際監視委員会はこれを問題視し、
ブラックリストを作成して規制をかけようとした
↓
だが、台湾の漁業者はボリビア、ホンジュラスと船籍を次々に変更。
国際ルール非加盟国の名を自由自在に操って違法操業を行う
「マグロ・ロンダリング」。
↓
ようやく、ホジティブリストで歯止めがかかった。
(ポジティブリスト=国際委員会に登録した船だけ漁獲を認めるというもの)
↓
台湾は2007年末までにはえ縄漁船を614(05年末)→428隻まで減らす。
②ミナミマグロ
・高級魚であるが漁獲量が激減。
国際機関の「みなみまぐろ保存委員会」では、そもそも生息数の水準が極めて低いと
評価。減少を防ぐため、2007年の総漁獲高を2005年の1万4,000トンから
半数の7,700トンに引き下げる勧告を行った。
・日本の漁獲量はこの10年、6000キロの水準。
豪州も5000キロと日本と同レベルだが、その大部分は日本向け。
豪州では「畜養」により産卵後の痩せたマグロや小ぶりのマグロといった本来刺身に
適さないマグロにエサを与え続けることで、日本仕様の太ったマグロに変身させてきた。
関係者によれば「回転寿司のトロはほとんどが海外の畜養で育ったもの」とのこと。
③日本への影響
メバチマグロの卸売価格は数ヶ月単位で行われていることから、8月当たりから店頭価格が上昇する可能性がある。
また、ミナミマグロに関する勧告は、10月8日からの宮崎での同委員会年次大会で最終決定される見通し。
日本の食生活に多大な影響。日本にまもなく「マグロショック」がやってくると。
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(コメント)
①よくマグロ漁船の乗組員はハードな仕事の代名詞で使われます。
また、記事のように台湾「マグロ・ロンダリング」で漁獲量を確保して日本に供給。
マグロはそういう過程を経て日本の食卓に上がっているんですね。
今更ながら、痛感しました。
②マグロ飽食の時代は過去の話となってしまうのでしょうか。
スーパーとかで御馴染み「解体ショー」も有料制になるのかも。
回転寿司でもネタの原価アップ、どう吸収していくのでしょうか。
マグロがダメなら・・・・ということで代替的な魚も値上がりする可能性も
あるでしょうし。
見方によっては、スーパーでは高くて買えないから回転寿司で、という向きも
出てくるかも知れませんけどね。
とりあえず、今のうちに食べ納めしておきましょうか。
やっぱり結果が見えてしまった私も、観てしまいますW杯。
でもポルトガル対オランダ戦は期待外れでした。主審によるゲームメイクの大切さを
感じた一戦でもありました。
そんな素人意見はともかく、本日のネタ。
寿司ネタの王様、マグロについて。
実は、昨年8月に「入門マグロ経済学」ということでマグロ養殖普及で供給増加した
ため、漁獲制限でも値下がり気味だよー、っていう日経記事を紹介しました。
http://blog.goo.ne.jp/dancing-ufo/e/0c599d09db1df61b4533932d18f6f42b
本日はその続編。
状況は大きく変わってしまいました。
エライことになりそうです。
週刊東洋経済2006.7.1号p.20「マグロが食べられない!漁獲量激減の衝撃波」
という記事のご紹介と、簡単なコメント。ぜひ、原文もご賞味下さい。
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①メバチマグロ
・スーパーの安売り商材で御馴染み「メバチマグロ」の卸売価格が急騰している。
4月以前:1キロ当たり700円 → 6月: 同 1,000円の大台突破
・原因は、台湾によるマグロ漁船の減船(6月8日に発表)。
台湾のマグロ漁船は現在約600隻→世界最大のマグロ供給国
しかしここに至るまでの歴史は、「監視の目」との戦い。
台湾の漁業者は廃業した日本の中古船を買い叩き、まずはパナマ船籍として登録。
他国船籍にすれば、マグロを獲りまくっても監視から逃れられるため
↓
大西洋まぐろ類保存国家委員会など国際監視委員会はこれを問題視し、
ブラックリストを作成して規制をかけようとした
↓
だが、台湾の漁業者はボリビア、ホンジュラスと船籍を次々に変更。
国際ルール非加盟国の名を自由自在に操って違法操業を行う
「マグロ・ロンダリング」。
↓
ようやく、ホジティブリストで歯止めがかかった。
(ポジティブリスト=国際委員会に登録した船だけ漁獲を認めるというもの)
↓
台湾は2007年末までにはえ縄漁船を614(05年末)→428隻まで減らす。
②ミナミマグロ
・高級魚であるが漁獲量が激減。
国際機関の「みなみまぐろ保存委員会」では、そもそも生息数の水準が極めて低いと
評価。減少を防ぐため、2007年の総漁獲高を2005年の1万4,000トンから
半数の7,700トンに引き下げる勧告を行った。
・日本の漁獲量はこの10年、6000キロの水準。
豪州も5000キロと日本と同レベルだが、その大部分は日本向け。
豪州では「畜養」により産卵後の痩せたマグロや小ぶりのマグロといった本来刺身に
適さないマグロにエサを与え続けることで、日本仕様の太ったマグロに変身させてきた。
関係者によれば「回転寿司のトロはほとんどが海外の畜養で育ったもの」とのこと。
③日本への影響
メバチマグロの卸売価格は数ヶ月単位で行われていることから、8月当たりから店頭価格が上昇する可能性がある。
また、ミナミマグロに関する勧告は、10月8日からの宮崎での同委員会年次大会で最終決定される見通し。
日本の食生活に多大な影響。日本にまもなく「マグロショック」がやってくると。
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(コメント)
①よくマグロ漁船の乗組員はハードな仕事の代名詞で使われます。
また、記事のように台湾「マグロ・ロンダリング」で漁獲量を確保して日本に供給。
マグロはそういう過程を経て日本の食卓に上がっているんですね。
今更ながら、痛感しました。
②マグロ飽食の時代は過去の話となってしまうのでしょうか。
スーパーとかで御馴染み「解体ショー」も有料制になるのかも。
回転寿司でもネタの原価アップ、どう吸収していくのでしょうか。
マグロがダメなら・・・・ということで代替的な魚も値上がりする可能性も
あるでしょうし。
見方によっては、スーパーでは高くて買えないから回転寿司で、という向きも
出てくるかも知れませんけどね。
とりあえず、今のうちに食べ納めしておきましょうか。