いつもご覧下さり誠に有難うございます。
最近、勤務先で私のしょぼい顔を見て「ははぁ、ネタに困っているな」と
気を利かせていろいろネタを持ち込んでくれる人が増えて、有難い限りです。
でも、しょぼい顔はいつものことですのでご安心を。
そんな中、仕事の頼りになる相棒、通称「ハカセ君」(オバQに出てくるキャラに
似ているから)がどこから手に入れたのか「このレポート面白いですよ」と見せて
くれたのが、本日ご紹介する外資系証券会社作成の監査法人の分析レポート。
そのうち日経金融新聞の「スクランブル」あたりで取り上げるとは思いますが、
サクッと概要をまとめてみました。その後、コメント。
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5月25日 ドイツ証券レポート
『過去データから監査法人を「監査」してみよう』-
■仮説:監査法人は企業経営者が発表した次期予想利益についても、
公正な見積りをしているかどうかを判断する立場にあるはず
■方法:過去の財務データを利用し、期初の会社計画の経常利益から期末に上方
修正したのか下方修正したのかを調べ、下方修正の発生した企業数の割合
を監査法人別に算出。
→リビジョン・インデックス(※)を監査法人別に算出
(要は、下方修正のウエイトの高い監査法人は、期初計画時点の予想利益
を余りチェックしてないのではないか、ということ)
(※)ある年度の個別銘柄の経常利益の修正額(=期末実績-期初計画)を算出
プラスなら「上方修正」、マイナスなら「下方修正」
リビジョン・インデックス
={(上方修正企業数)-(下方修正企業数)}÷企業総数
■検証結果①:2002~2004年度 3年累積
監査法人 リビジョンインデックス 下方修正会社数 上方修正会社数 有効データ社数
中央青山 ▲5.2% 815 735 1,550
トーマツ ▲4.1% 820 755 1,575
4大以外 ▲2.7% 796 754 1,550
新日本 3.5% 764 819 1,583
あずさ 6.1% 600 678 1,278
合計 ▲0.7% 3,795 3,741 7,536
■検証結果②:今年はどうだったのか?
監査法人 リビジョンインデックス 下方修正会社数 上方修正会社数 有効データ社数
4大以外 6.1% 178 201 379
中央青山 8.2% 153 209 362
トーマツ 11.2% 190 238 428
新日本 13.7% 195 257 452
あずさ 15.5% 153 209 362
合計 10.9% 912 1,136 2,048
■結論
過去4年分の結果を勘案すると、相対的に下方修正の比率が高いグループ
(中央青山、トーマツ、ビッグ4以外)と低いグループ(あずさ、新日本)に
2分できるようだ。
銘柄選択の際、「予想の信頼度」という観点を利用することで超過リターンの
獲得やリスクの事前回避に役立つかもしれない。
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(コメント)
①いつかはこういうレポートが出ると思っていました。
結果は・・・・・やっぱり、と思われた方も多いと思います。
②ただ、どうなんでしょう?
「この監査法人だから、下方修正のリスクが少ない/高い」っていう議論には
少々違和感を覚えます。
見方次第では、「この監査法人は、業績予想を保守的に入れる会社を
多くクライアントに抱えている」と言うこともできますからね。
そもそも、次期利益予想に監査法人はどれだけ口出しできるものなのでしょうか
ねぇ? ここら辺、実務にお詳しい先生方からコメント頂ければ幸甚です。
③私ならどうするか?
これを書くとまた企業さんから怒られそうですが、
決算短信の右上に「財務会計基準機構」のマークが「ついていない」会社を
監査法人別に集計してみる、ってのはどうですか。
東証でも「上場会社にとっては、適時開示資料に会員マークを掲載することで、
会計基準の重要性を真摯に考えている会社であることをマーケットにアピール
する機会」としてマーク掲示を推奨しております。
ですので、折角ですからそれを活用しようってワケです。
新興企業には非会員が多いと思われますので、このウエイトの高い監査法人に
とってはつらい結果になるかも。
確かに新興企業にしてみれば法人会員の年会費20万円は痛いかもしれませんが、
社会的コストを負担するって姿勢は大事だと思いますけどね。
④まぁ、今回のネタ。多方面から怒りのコメントが来そうですので、
予め謝っておきます。
「お気を悪くさせて申し訳ありません」。
最近、勤務先で私のしょぼい顔を見て「ははぁ、ネタに困っているな」と
気を利かせていろいろネタを持ち込んでくれる人が増えて、有難い限りです。
でも、しょぼい顔はいつものことですのでご安心を。
そんな中、仕事の頼りになる相棒、通称「ハカセ君」(オバQに出てくるキャラに
似ているから)がどこから手に入れたのか「このレポート面白いですよ」と見せて
くれたのが、本日ご紹介する外資系証券会社作成の監査法人の分析レポート。
そのうち日経金融新聞の「スクランブル」あたりで取り上げるとは思いますが、
サクッと概要をまとめてみました。その後、コメント。
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5月25日 ドイツ証券レポート
『過去データから監査法人を「監査」してみよう』-
■仮説:監査法人は企業経営者が発表した次期予想利益についても、
公正な見積りをしているかどうかを判断する立場にあるはず
■方法:過去の財務データを利用し、期初の会社計画の経常利益から期末に上方
修正したのか下方修正したのかを調べ、下方修正の発生した企業数の割合
を監査法人別に算出。
→リビジョン・インデックス(※)を監査法人別に算出
(要は、下方修正のウエイトの高い監査法人は、期初計画時点の予想利益
を余りチェックしてないのではないか、ということ)
(※)ある年度の個別銘柄の経常利益の修正額(=期末実績-期初計画)を算出
プラスなら「上方修正」、マイナスなら「下方修正」
リビジョン・インデックス
={(上方修正企業数)-(下方修正企業数)}÷企業総数
■検証結果①:2002~2004年度 3年累積
監査法人 リビジョンインデックス 下方修正会社数 上方修正会社数 有効データ社数
中央青山 ▲5.2% 815 735 1,550
トーマツ ▲4.1% 820 755 1,575
4大以外 ▲2.7% 796 754 1,550
新日本 3.5% 764 819 1,583
あずさ 6.1% 600 678 1,278
合計 ▲0.7% 3,795 3,741 7,536
■検証結果②:今年はどうだったのか?
監査法人 リビジョンインデックス 下方修正会社数 上方修正会社数 有効データ社数
4大以外 6.1% 178 201 379
中央青山 8.2% 153 209 362
トーマツ 11.2% 190 238 428
新日本 13.7% 195 257 452
あずさ 15.5% 153 209 362
合計 10.9% 912 1,136 2,048
■結論
過去4年分の結果を勘案すると、相対的に下方修正の比率が高いグループ
(中央青山、トーマツ、ビッグ4以外)と低いグループ(あずさ、新日本)に
2分できるようだ。
銘柄選択の際、「予想の信頼度」という観点を利用することで超過リターンの
獲得やリスクの事前回避に役立つかもしれない。
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(コメント)
①いつかはこういうレポートが出ると思っていました。
結果は・・・・・やっぱり、と思われた方も多いと思います。
②ただ、どうなんでしょう?
「この監査法人だから、下方修正のリスクが少ない/高い」っていう議論には
少々違和感を覚えます。
見方次第では、「この監査法人は、業績予想を保守的に入れる会社を
多くクライアントに抱えている」と言うこともできますからね。
そもそも、次期利益予想に監査法人はどれだけ口出しできるものなのでしょうか
ねぇ? ここら辺、実務にお詳しい先生方からコメント頂ければ幸甚です。
③私ならどうするか?
これを書くとまた企業さんから怒られそうですが、
決算短信の右上に「財務会計基準機構」のマークが「ついていない」会社を
監査法人別に集計してみる、ってのはどうですか。
東証でも「上場会社にとっては、適時開示資料に会員マークを掲載することで、
会計基準の重要性を真摯に考えている会社であることをマーケットにアピール
する機会」としてマーク掲示を推奨しております。
ですので、折角ですからそれを活用しようってワケです。
新興企業には非会員が多いと思われますので、このウエイトの高い監査法人に
とってはつらい結果になるかも。
確かに新興企業にしてみれば法人会員の年会費20万円は痛いかもしれませんが、
社会的コストを負担するって姿勢は大事だと思いますけどね。
④まぁ、今回のネタ。多方面から怒りのコメントが来そうですので、
予め謝っておきます。
「お気を悪くさせて申し訳ありません」。