【閉ざされた密林、その先に出会ったものとは!?】 | Dancing Across the Amazon

Dancing Across the Amazon

南米大陸の左端から右端まで、
徒歩とカヌーとイカダだけで旅をし、
道中、毎日ダンスするブログです。







「おーい!そっち側へ渡る橋はどこかにありますか!?」


「ない!泳いで渡ってくるんだ!ここで君のこと受け止めてやる!
ジャングルを抜けて進むポンゴへの道、この川を越えるため、僕はここへやってきた。







(川を挟んで、向こうにいる人とおおきな声で会話をした)









僕がいま行動の拠点としている村イボチョテから未舗装の道路をバスで3時間、サニリアト村に来た。
サニリアト村で、僕が下ろうとしてるウルバンバ川と平行に走る道路は終わる。


この先13kmほど川を下った場所に在る、ポンゴという渓谷を歩いて下るためのルートを探しに来たのだ。

夜中の3時に到着したバスの中で朝まで休ませていただき、朝食を済ませて7時過ぎには歩き始めた。


ジャングルの中に通る歩道は、そこに住む人たちが使用するだけで、それ以外の用途では使われていない。
それは普通、移動は川をボートで行き来するからだ。しかし、どうしても人力で南米大陸を横断したい僕は、どうにかして徒歩ルートを探そうとしている。


この徒歩ルートについて人に聞くと、様々な答えが返ってくる。


「もう何年も人が歩いていないから、もう道は消えているよ」

「一度数年前に行ったことがあるけれど、途中までしか行ったことが無い」


「道は分かりやすいよ。ただ、ポンゴの方まではどうなっているか知らない」


人に聞いてもよくわからないので、とにかく僕は自分の足で情報を取りに行くことにしたのだ。









(安心してジャングルの中を歩くには、これが不可欠)








歩道は途中でYの字に分かれている個所が少なくない。


そういう時は、正直、カン頼り。
こっちの方がよく使用されていそうだ、こっちは方向が違う、そんな風に判断しながら、たまに出没する家屋に人がいれば、「ポンゴ行の路」について尋ねる。


そうして何度も行った道を戻り、別の路を歩き、また間違え、また戻り、、、とやって何とかポンゴへと近づいていく。



僕がいま、ガイドなしでこうして歩けているのは、間違いなくこの、GPS販売店のジョイフルログ様に協賛して頂いているGPSがあるからだ。
これが無ければ、方向を予測して進む道を選択したり、
来た道を安心して歩いて戻ったりすることは出来ない。


要は、ジャングルの真ん中で路が何度も分岐する所をGPSなしで歩くと、高い確率で迷子になりやすいのだ。


ジャングルの中をこれだけの距離歩くのは初めてだった。
今日は、実に沢山の、初めて見るものと出会った。



葉っぱみたいなカエル、
中指ほどのイモムシ、
手のひらほどの大きさのバクの足跡、
直径5センチ程はありそうな、巨大なヘビ(僕と鉢合わせた瞬間にあっちも驚いて、ピョンと首を180度向こうに向けてジャンプし、その後姿を消した)








(こんなカエルは初めて見た)













結局、ポンゴへ向かう道は、ヨヤトという場所にある川のところで終わっていた。


ポンゴへと続く歩道があるのは川の右側と聞いていたのだが、ヨヤトで、ウルバンバ川へと注ぐ細い川が右側から現れる。


川の向こう側で、偶然洗濯をしていた男性に叫ぶ。


「おーい!ここからそちら側へ行く橋はありますか?」


「ない!泳いで渡るしかないよ!」

川の真ん中あたりまで歩いてきてくれた彼は、「ここまでしか行けない、この先は少し深くなっているし流れが速いから、少し上流の方から泳いで来たらここで受け止めてやる」と言った。



今日はまだ、路があるかどうか確認するために来ただけなので、僕はここで一旦引き返すことにした。
今日のところは、とりあえずここまで路があることは分かった。ポンゴまでここから直線距離で5.5kmか、、。



「ポンゴへの路は、そちらからありますか!?」


「昔はあったけれど、今は使わえてない!随分前にがけ崩れがあって、通れなくなってるんだ!」















(11時間のジャングル歩行だった)












実際のところあと5.5kmと、目と鼻の先まで来ていることは確か。
さて、この川を渡った後、路はどうなっているんだろうか?

がけ崩れがあったと言われても、実際はどうにか通れるものなのか、そうじゃないのか。


僕は一旦イボチョテの村に帰ることにした。
そして、上流からはここまで来られることが分かったので、今度はポンゴの下流から同じ場所へ戻ってくるルートを攻めてみようと思う。


荷物は最小限しか持って行かなかったが、11時間の歩行で随分疲れた。
人がいない、ジャングルの狭い路を歩いたことで不安があったためか、精神的にも少し疲れたかんじだ。


明日は一日イボチョテで休み、明後日ポンゴのすぐ下の村までボートで行くことにしよう。

20150325