朝9時半ごろ、マチュピチュ村を出発し、遺跡へと登る。バスで約10分、歩けば2時間弱の道のりだ。
1キロ半の道のりを、汗かきながら歩いて登る↓
なんだか緊張する。一体なぜだろうか?
恐らく、マチュピチュの遺跡で、綺麗な画を撮影しなければいけない、
ティーティーウーでやる踊りを上手くとらなければいけない、というプレッシャーがあるのだろう。
何しろ、「ペルーと言ったらマチュピチュ」というくらいに有名な場所だから、
ここでみんなが納得する写真や動画を撮影する必要があるのだ。
そもそも、(人聞きは悪いかもしれないが、)
僕自身は遺跡など歴史的な建造物にはあまり興味がない。
「ペルーにいた」のであれば、マチュピチュの動画もあったほうが見た目にも分かりやすい、
そういう理由で、ここマチュピチュを通過するルートを選んだのだ。
であるからして、今日の最重要な目的は、マチュピチュの遺跡にて、ダンス映像を撮影すること、なのである。
1時間20分で階段を上り切り、マチュピチュの遺跡の入口へ着いた。
入り口付近には、100人ほどの人たちがいる。さて、ここまでドミンゴと一緒に歩いてきた訳だが、
遺跡の中には恐らく犬は入れないだろう。
そう思いながら、カメラを取り出し、三脚に立てて、英語で喋りはじめる。
「さぁ、ドミンゴ!ここから先を通過するには、君はカバンの中に隠れてなきゃダメだよ!」そう言いながら、ドミンゴをカバンの中に入れる。
「カバンの中で鳴いたり吠えたりしちゃだめだぞ、入り口で警備員の人たちに『犬は入っちゃだめです!』って言われちゃうよ!!」僕のしゃべるのを聴いていた周りの人たちから、ドッと笑い声が起こる。入口へ行くと、案の定犬はダメという事なので、係員の方に預け、一人で遺跡の中へと入った。
写真や映像で何度も見ている景色であっても、自分の目で見るのとは全然違うものだ。
マチュピチュは、絶景だった。
これは、ここへ来たことがある人間にしか分からない。
興奮を分かち合うように、ほかの観光客の写真を撮ってあげ、代わりに自分の写真も撮ってもらう。
皆、笑顔だ。
友人、カップル、家族連れ、、、
感動を分かち合い、一緒に写真を撮っては嬉しそうにしている。
観光地に行くと、僕はいつも寂しい気持ちにかられるのだ。
観光地以外では、田舎でもどこでも、現地の人と仲良くなっては楽しくやっていける。
ただ、観光地はやはり誰かと一緒にいたほうが楽しいのではないかと思う。
再び、緊張が僕を襲う。「ここで、これから踊る。出来れば、他の観光客を集めて一緒に踊ってもらいたい。」
上手くいくかが心配で、なかなか踏ん切りがつかなかったが、
「よし、やるか!」と、気合を入れてカメラを取り出し、着替えはじめた。
心配なのは、不安なのは、当たり前。
けれど、きっとみんなは受け入れてくれるはず。
笑顔でいれば、お友達は作れるんだ。”
とは、僕が空想上で作り上げたヒーローのティーティーウーの言葉。
そう、僕はティーティーウーなのだ!
そう自分に言い聞かせた。
そして、着替え終わり、メイクを終えたころで、問題の一言が僕に降りかかって来た。
「ここでそのような洋服で、サーカスショーをしてはいけません。」
警備の人が、僕のカメラの前に立ちふさがった。
「サーカスだなんて!ただ、10秒間踊るだけですよ。」
だが、彼は頑として僕に撮影をさせてくれない。
「、、、どうしよう。ここマチュピチュの遺跡で踊れないなんて、、、わざわざマチュピチュをルートに含めた意味が無くなってしまう、、、。」
僕は内心、かなり焦った、、、。
(つづく)
20141022(1)



