+02+

ガチャッ

バタンッ

屋上につくといつもの

ベンチに寝っころがる

 「寝るかな…」

独り言のつもりだったのに

?「君もサボり?」

誰?

?「あ、俺岩橋玄樹。玄樹でいいよ。」

君は?と玄樹が聞いてくるから

 「神宮寺勇太」

とだけ言って目を閉じた

玄「ね~寝ちゃうの?」

うるさい

 「別にいいだろ。俺がどうしようと俺の勝手だ。」

そういうと玄樹は

拗ねた顔して

玄「つまんないの~」

と言って俺の寝ているベンチの横に

寝っころがった



しばらく続く沈黙

空は相変わらず蒼い

すると

玄「ねぇ。なんで神宮寺はサボってるの?」

と聞いてきた

 「めんどくさいから」

とだけ返した

ついさっき初めて話したやつに

ほんとの事言えるわけがない

玄「本当にめんどくさいって理由だけ?」

は?

何言ってんのこいつ

スゲーむかつく

 「お前は何が言いたいんだよ」

そういうと

玄「めんどくさいからって言ったあとなんか悲しそうな顔してたから」

…俺

そんな顔してたのか?

玄「ねぇ。聞いてもいい?本当の理由。」

なんでだろう

さっきまで言えるわけないって思ってたのに

今は

こいつになら話せるかも…

って思ってる自分がいる

 「いいよ」

そう言い俺は

本当の理由を話始めた





____回想____

その日はいつにもまして

寒い冬の放課後だった

 『勇太~!!』

俺の名前を呼びながら

俺の方にかけよってくる女の子は

 「○○」

俺の自慢の彼女だ



ミルクティー色の少しウェーブのかかった長い髪

パッチリ二重で長いまつげ

華奢な体

すごく優しくて気の利く女の子

男女関係なく好かれている

だから俺なんか相手にしてもらえないと思っていた

そのことを嶺亜に言ったら

嶺「○○なら幼馴染だから協力しようか?」

と言ってくれた

その日を境に

俺にとって

○○は

‘‘あこがれの存在’’

から

‘‘一番近い存在’’

になった



 『今日一緒に帰れる?』

そう聞いてきた

 「ごめん。今日は委員会があって一緒に帰れないんだ」

そういうと○○は

 『そっかぁ…それじゃあ仕方ないね』

とさびしそうな顔をして言った

 「ほんとにごめん」

すると

チュッ

不意打ちはズルい///

 『これで許してあげる!』

と言って走って行ってしまった

これだから○○は///

不意に時計を見る

 「やっべ!」

委員会の時間まであと一分だった



委員会が終わり

外に出ると

あたり一面白い世界だった

 「さみぃな。早く帰ろ!」

俺が早足で歩いていると

purrrrrrr purrrrrrr

誰だろ

バッグを開けスマホを探す

なんだか嫌な予感がするのは気のせいだろうか…

 「はい。もしもs」

嶺「神宮寺!?○○が…○○が」

え…今なんて…?

嶺「○○が病院に運ばれた!△△病院に来て!!」

俺は嶺亜からの電話を切ると

無我夢中で走った



~△△病院~

 「嶺亜!羽生田!」

嶺「神宮寺!」

 「○○は!?○○はどうした!?○○は」

挙「神宮寺!落ち着け!○○は…」

なんで黙る?

 「○○はって聞いてんだよ!」

嶺「○○は………










  死んだんだ…」

う、うそだろ?

その瞬間俺の頬に生暖かいものが

伝った…

 「死んだ?何冗談言ってんだよ。ハハッ」

ハハハハハハッ

ハハハハハハッ

ハハハハッ

ハハッ

ハッ

ハ…

…………

 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

なぜだ

なんで○○がこんな目に

あわなきゃいけない?

なんで

なんで

挙「神宮寺落ち着けって!」

 「落ち着いてられるか!なんでだよ!なんでだよ!」

嶺「神宮寺!悲しいのはお前だけじゃないんだ!」

あ…

嶺「俺だって羽生田だって悲しいんだよ!」

俺だけじゃない

嶺亜も羽生田も悲しいんだ…

 「ごめん…」

嶺「いや…俺も言い過ぎた」

挙「二人とも…○○のとこ行こう」

俺は腰が抜けてて立てなかった

すると嶺亜と羽生田が立たせてくれて

○○のいる病室へ向かった




嶺亜の話によると

○○は

今日の放課後

いつもの通学路を歩いているとき

後ろから走ってきた車が

雪によってスリップし

○○を跳ねたという



あの時○○を待たせても

一緒に帰っていれば…

 「俺のせいだ…俺のせいだ!!」

俺のせいで○○は!!

嶺「違う!神宮寺のせいじゃない!」

俺は…俺は…

 「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」




その日から俺は笑わなくなった



__________________

玄「そんなことがあったんだ…」

 「これが本当の理由。」

玄「でも…授業はちゃんと出ようよ。」

は?

玄「それだけの理由で授業に出ないのはさ、

  将来大変だよ?○○ちゃんも責任
  
  感じちゃうんじゃないかな?」

俺…間違ってる?

○○…そうなのか?

問いかけても

答えは返ってこないってわかってる

けど…

 「わかった。次から出るよ。」

そう言い俺は

玄樹を一人残して

屋上を出た