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Takenaka Kyoko web

竹中香子のインプットとアウトプットのくり返しをかく、ブログ。

ビョーク、ケミカル・ブラザーズ、ファットボーイ・スリムのPVで大好きになった、
スパイク・ジョーンズ監督の短編映像。
http://www.fashionsnap.com/news/2011-02-18/diesl-artgallery-spikejonze/

最近では、映画「かいじゅうたちのいるところ」が話題になった人です。

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去年、オープンしたばっかりのDIESEL SHIBUYA店、地下一階のアートギャラリーにて
公開中です。
しかも、無料です。

どう見てもココロがあるようにしか見えない、ロボットたちのお話です。
主人公のロボットは、映画「ソーシャル・ネットワーク」にも出演したアンドリュー・ガーフィールドさん。
CGかと思いきや、こだわりっぷりがすごい。

スパイク・ジョーンズは、よく鬼才と言われるけど、
わたしは、「鬼」じゃなくてやっぱり「人」才という感じがします。
彼の作品の背後には、強くコミュニケーションを感じるからです。

一人っきりで、部屋にこもり没頭してつくった作品ではなく、
たくさんのイケてる人たちとの
接触、触発、発動、動力、力作!
みたいな。

土地的に極度におしゃれな人が多すぎですが、
おすすめです◎


タイトル:THERE ARE MANY OF US - I’M HERE
会期:2011年2月19日(土)-2011年5月15日(日)
会場: DIESEL ART GALLERY @DIESEL SHIBUYA B1F
住所:東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti B1F
電話番号: 03-6427-5955
開館時間: 11:30-21:00
休館日: 不定休
URL:www.diesel.co.jp/art

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無敵です!!!


ずっとさがしていた本が、国会図書館にあると言うことで行ってみました。

メトロ永田町の目の前で、国会議事堂前からも行けます。

国会議事堂周辺の、閑散とした感じに、
思わず背筋が伸びました。

まず、図書館の中に入ると、当日のみのカードを発見します。

次に、荷物を預けます。
必要なものだけ、透明のビニールバックに入れて館内へ。

検索機で、本を探します。
お探しの本は絶対あります(笑)

そして、予約。
書庫へはいっさいはいれません。
つまり、ふつうの図書館っぽい雰囲気はゼロ。
人目のつくところに、本は一切ないのです。

20分くらいでカウンターに、予約した本が届きます。
貸し出しはできません。

コピーは、100ページまで。
コピーも自分ではできません。すべて、申し込み用紙に記入し、係りの人が行います。

どうでしょうか!
このVIP待遇。

もう、この手続きを経て手にした本の、重みったらなかったです。

こんなに、インターネットとかメディアとかが発達しても、
「本」という媒体の、
信憑性と歴史を伴った希少価値にはかなわないのかなと言う気がしました。

一冊の本を通して、
その本にまつわる歴史に、携わった感覚が、
強烈で、大事にページめくりました。

2枚目の写真は、
レオン・ブルム氏の『結婚について』という著書。
結構ボロボロで、
複写さえも禁止されていました。

本に対する価値観、変わりました。

とにもかくにも、火事がおきませんように。
仲良しのまーやちゃんのライブへ。
photo:01

photo:02



おんなじことやってるわけじゃないけど、
やっぱりいろいろ知ってるから、まさしく戦友といったかんじ。

まだ、彼女は22歳だけど、
22歳なりの生き様みたいなものが、
謙虚にでていて、とても美しかったです。

一番、
素晴らしいと感じたのは、歌いはじめ。
くだらないトークから、
ちょっと長過ぎるくらいしっかりと自分の時間をとって、
歌い始める。

音楽に対して、自分の作品に対して、
とても真摯な態度だなぁ、と感嘆してしまいました。

3月も4月もライブ、続くようです。

カリスマ性を兼ね備えたまーやちゃんのライブは必見!
今は、ブルースリーにはまってるいるようで、
さぞかし、彼女なりに哲学してるんだろうな、と思います。

【MA-YA blog】
http://ameblo.jp/ma-ya-daybreak

昨日は、リミニ・プロトコル来日ということで、ピカピカの神奈川芸術劇場へ行きました。
JRの関内から、徒歩15分とかいてあって、ちょっと行きにくそうと思いましたが、
10分位で行けたと思います。
桜木町からも歩けそう。

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http://drifters-intl.org/jp/?cat=12

マチネ、ソワレ続けて、リミニ・プロトコル、アンドカンパニー&Co.を観劇。
チケットを忘れるという失態を犯してしまったのに、
両公演とも再発行してくれたプリコグに感謝です。。

リミニの作品を観るのは、今回で5作目ですが、
相変わらずの、超すっきりで超整然としたドキュメンタリー演劇で、
生まれてすぐドイツの白人家庭の養子になった韓国生まれの女性が本人役で、自分の生い立ちを語ります。
この超個人的とも思えるような行為が、
リミニの手にかかったとたんに、「公的な」パフォーマンスに生まれ変わってしまう。
脚本は、忠実に本人からのインタビューに基づいて作られていて、
脚色しなければしないほど、
観客はある個人の人生としてではなく、社会現象として捉えることが出来てしまう。

これは、完全にリミニ・マジックだと思います。

一番、それを感じたのは、クンステンフェスティバルで観た「CALL CUTTA IN A BOX」という作品。
http://www.rimini-protokoll.de/website/en/project_2766.html
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観客は上記のような、部屋にたった一人で通されます。
私のときは、もうちょっと綺麗なオフィスでしたが、公演場所にあわせて作るみたいです。

そこで、紅茶を飲んでいると、電話が鳴ります。
そして、きっかり60分、インドのコールセンターに勤めている男性とスカイプでお話ししました。
彼の家族のことや、仕事のこと、
途中プリンターから、家族の写真まで送られてきました。

歌が好きだそうで、日本の歌を電話ごしに歌ってあげました。
そして、電話が切れるときの切なさと、これは上演時間というものが存在する「演劇作品」だったのだと認識したときの感覚は忘れられません。

これは、先進国が人件費削減のためにコールセンターを発展途上国におき、
24時間対応させているという重たい問題を、さらりと実体験させてくれた訳です。

しかも、一対一なので、彼らに親密な関係を抱いてしまうことは当たり前で、
そんな当たり前の人間の本能のようなものを小道具に、
 
無理なく自然に、問いを投げかけてくる。
あとは、観客におまかせ。
答えは、出さない。


アンドカンパニー&Co.『道化の霊廟』は、
とにかく、強い。

これだけの影響力があると、
もし、政治家か演出家、どっちかになれる、といわれた時、
真剣に悩むと思いました。

社会や政治と、あれだけ対等に地位を確立できる可能性があるから、
芸術は続いていかなければいけないんだと痛感しました。

舞台上は、まさしく「メタファ」の連続。
中央に飾ってある赤い星や、卵の着ぐるみ、ラップ、ミッキーマウス、ビートルズ…

私の知識では、それらがそれらとしか映らないことが、悔しくてしょうがなかったです。
たとえば、真っ赤なリンゴが目の前にあって、
でも、見る人によって、リンゴがリンゴではなくなるということ。

一つのことがらが、100人の頭の中で100通りになること。
それが、一つの空間で、同じ時間に発生していること。

改めて、演劇という表現媒体の魅力を実感しました。
演劇、好きだな、わたし。


物販で、平田栄一朗さんの『ドラマトゥルク』の本を購入。
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ドイツ演劇のしっかりとしたコンテクストの立役者の存在を認識しました。
ドラマトゥルクの役割は、in between(あいだ)出そうです。
俳優と演出家、戯曲と舞台美術、社会と作品などなど。
演劇のさまざまな要素の間にたち、外側から導いていく。

現代の社会を知り、歴史を知り、将来を考え、
どんな作品を、どんな場所で、どんな人たちに向けて発信していくか。
ドイツ演劇は、まさに「会社」を連想します。


なんとなく、毎年気になっていながら、
ちょっとディープすぎて分かんなそうと思って、
足を運んでいなかった、恵比寿映像祭へ。

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http://www.yebizo.com/

3階から地下1階まで続く展示は、なんと無料。
2時間近くある、長編の映像作品は、映画館で観ると行った具合でした。

それにしても、この無料展示のクオリティーが高いのなんの、でした。

アーティストや作品に関する解説も、かなり具体的で、
映像アート初心者の私でも、くいって、目ん玉持ってかれる作品ばっかで、
後半は疲れてしまうほどでした。

大人も若者も、映像を前に、地べたに座り込んでみている空間がなんとも貪欲な感じで、
わたしは、好きでした。

勝手に、敷居が高い、とか思っててゴメンナサイ。

今年は、ショッキングピンクのチラシも、とてもパブリックなイメージがあり、
入りやすかったです。

無料(しつこい)で、出入り自由なので、
途中で喫茶店とかで休憩してもいいかもです。
とにかく、じっくり観るとかなりボリュームあります。