例年であれば、ぞめきの音が町中に流れているお盆は、今年全くなにもなく、終わろうとしています。
 
 
 
言うまでもなく、新型コロナウィルスが蔓延することを防ぐため、今年度は中止となりました。

 
 
阿波おどりといえば、徳島県民にとって伝統的な盆踊りです。

 
 
少し詳しく書くと、徳島県には2つの協会があり、「県協」と「新興」とにわかれます。
 
   
 
伝統を守る「県協」
    


新たなものを執り入れていく「新興」
 
 
 
この2つの協会は、道は違えど、阿波おどりを極めようとする協会です。



戦後から続く阿波おどりは、当時の映像を見てみると、踊りの進化の軌跡がしっかり伝わってきます。
 
 
 
当時、型という概念がなかったために、列を作る、構成をするなどは全くなかったように思えます。
 
 
 
そうやって考えてみると、阿波おどり自信もアップデートされており、見ごたえのある連がふえてきました。
 
 
 
こうやって生き延びてきたこれらの連はこれからも新たなものを取り入れ、人を感動させる構成を作っていくのかもしれません。
 
  
 
これこそ、温故知新という言葉がしっかり当てはまりましたね。
 
 
 
伝統的を守るだけじゃ、足元がおぼつかなくなってしまいます。
 
 
 
そうやって、時代にあわせた、今の阿波おどりは本当に見てて飽きることなく、楽しく残っています。

 
 
本質を忘れることなく、今の世の中やお客さんに合わせた踊りができるのも、昔からの踊りを変更せず、今も続けている踊りができるのも、大変ですが、それが人の心を掴む踊りへと昇華されたのだと思います。
 

こうやって、続けられることこそが、徳島にとってのお盆の素晴らしさに結び付いてくるのだと思いました。