右足の話に触れたので、そのお話を。
 
 
 
僕の右足は、膝から下が、壊れています。
 
 
 
仕事中に起きた不幸から来たものでした。 
 
 
 
どうしてなったのか?
 
 
 
のお話は、ここではしないとして、、、
 
 
 
右足の小指に重いものがダイレクトで落ちてきて、骨は潰れ、爪は砕け、身は裂け、血が吹き出したのを今でも覚えています。
 
 
 
ただ、ただ痛かった
 
 
 
幸い、自分が働いている職場が病院であったため、すぐにドクターに見て貰うことができ、レントゲンを撮りました。
 
 
 
全然身体も心も余裕がありませんでしたが、レントゲン写真を見たときに、思わず笑いました。
 
 
 
そこに写っていたのは、真っ白の「シャモジ」だったんです。
 
 

痛すぎて、脂汗を流しながら、笑いました。 
 
 
 
日がたつにつれ、骨や肉は治っていきました。
 
  

しかし、いつまでたっても痛みは引きません。
 
 
 
なんなら、小指をやったはずなのに、どんどん膝の方を目掛けて、上がってくるでは、ありませんか?
 
 
 
麻酔科のペインクリニックに通いました。
 
 
 
ロキソニンでは、間に合わないのです。
 
 
 
色んな薬を試しました。
 
 
 
しかし、きつい薬は、痛みが和らぐものの、身体が拒絶し、吐いて吐いてしました。
 
 
 
逆に、弱い薬だと、効きません。

 
 
次第に膝まで痛みは到達。
 
 
 
調子が悪いときは、太ももまで、痺れと痛みがきました。
 
 
 
それでも、僕は希望をもち、いつかは治るんだと言い聞かせ、頑張りました。
 
 
 
ただ、小指は範囲が狭く、ギブス固定も出来ず、ガーゼで保護する程度でした。
 
 
 
あまり動かさないことが続くと、固まってしまうので、痛みを耐えて、リハビリ担当のドクターの言うとおり、ストレッチ程度に動かしたりは、していました。
  
 
 
ときがたつにつれ、改善の兆しが見えず、悪化の一途たどるにつれ、僕は精神を病んでしまいました。
 
 
 
直接、薬を注射で打ったり
温罨法を試したり
リハビリをしたり



出来ることは全て試しました。
 
 
 
この症状に病名がつきました。
 
 
 
複合性局所疼痛症候群

 
 
興味があれば、調べてみてください。

 

やまることなく
 
 
 
ずーーーーーっと



一日中
 
 
 
痛いんです。


 
痛くない時なんてありません。
 
 
 
平均的にずっと痛みがあり
それが、短いスパンで
しかも不定期にズキン!と痛みを放ちます。
 
 
 
こんな怖いことはありません。
 
  
 
痛みを例えて言うと、

 
 
指と爪の間に爪楊枝が奥まで刺さったままの状態で歩いたりすると思って下さい。
(これでも控えめ)
 
 

動かさなくても痛いんです。

 
 
もちろん寝ている時も。。。
 
 
 
そして僕は夜中に何度も起き
 
 
 
睡眠障害になりました。
 
 
 
そして、精神科へと通院することとなります。
 
 
 
うつ状態になりました。

 
 
「気持ちの持ちようでどなんかなるだろ!」



と言い聞かせていましたが

 
 
ダメでした
 
 
  
薬の影響で食欲もなくなり
胃カメラを飲むと
胃は爛れていました

 
 
有名連に所属しており
エースであった僕は泣く泣く休連届けをだし

 

趣味のスノボも行けなくなり
 
 
 
キャンプや登山も出来ず
 
 
 
スポーツ全般出来ない身体になっていました。
 
  
 
もう踏んだり蹴ったりです。

 
 
さて、読むのも辛くなって来たところだと思います。
 


2019年11月10日から僕の人生はガラッと変わり、人生設計に大きなプラン変更が起こったのですが、僕はここから、、、



立ち上がります。
 
 
 
夢がありますから!!
 
 
 
20代後半で諦める気はさらさらありません。
 
 
 
確かに、右足は一生不自由かもしれない。
 
  

でも、看護師として僕に出来ことは
まだまだあるはず!!
 
 
 
こんな壮絶な人生を歩める人も
なかなかいないだろう?

 
 
これを活かさずして、どうする??
 
 
 
早速、その時はきました。
 
 
 
病棟での出来事です。

 
 
指を落とした糖尿病患者さんとのお話です。



患「これめちゃめちゃ痛いんぞ?健康なお前にはわからんだろ!?」
 
 
 
僕「確かに、全く同じ痛みかは、僕にも分かりません。けど、実は僕も、右足の神経を痛めており、右足の膝から下は~」
「だから、夜中に、いきなり激痛がくることも、布団や服がすれただけで悶えそうな痛みも僕も味わってます。」
「この先、これとどう向きあって行くか、一緒に考えましょう!」
 
 

と、本気で伝えられた。
 
 

患「そうか、あんたも大変なんやな~」
 
 
 
本当に寄り添うことが出来たと思いました。
 
 
 
こういう会話が僕のいた形成外科の病棟で定期的にやり取りしていました。
 
 
 
経験しなければ、本当に分からないことだから。
 
 
 
僕はそれが出来る条件を満たしているから。
 
 
 
入院の辛さや心細さ、夜中の怖さを知っているから。
 
 

したくはなかっけど、してしまったこの経験は多くの患者さんに出来るだけ伝え、負の感情を溜め込まず、相談できる看護師で、僕はこれからもいたいと願っています。
 


あの時、『手当て』をしてくれた看護師さんがそうであったように。