本日は教育省との共催の教員セミナー最終日


同僚のソーシャルワーカーは早々にでかけ


俺は遅れてジョイというフィールドアシスタントと途中までマタツで一緒に向かうことになる


実は ジョイは苦手だ


話しかけてはくれるものの貧相な話力にいつも呆れた態度をとられるからだ


マタツステーションで乗り換えの際


マタツのコンダクターから話しかけられたジョイが喚き散らしはじめた


ナンパでもされたのかなとその場では思い傍観していた


とてもひどいヒステリーに見えた


最終的にそのマタツにのったのだが


さっきの件を恐る恐る尋ねてみた



違った 



俺のことだった


マタツのコンダクターと他の客が


運賃は50シルのところを100シル取れと


話していたのに 


本気で怒っていたのだ


彼女のおかげで50シルですんだのだが



ムズング価格 


肌が黒くないと


値段を跳ね上げる商売人が多い



その件を同僚のソーシャルワーカーに話した


「ジョイは 君のことを 肌の色は違うけど 同僚と認めてるんだよ


だから ケニア人のために働いている君を ムズングとして扱う奴らに怒ったのさ 」


非常にありがたい言葉だった


ケニアの金銭感覚にまだ疎い俺にとって金額よりも


ジョイの心意気に感動した



たいしたことはやれてないが


この職場で頑張っていこう




帰りがけのマタツは他の同僚と一緒


途中乗り換えの際


今のっていたマタツに支払った料金の確認


俺20シル 同僚10シル 



ヤラレタ

 

That's Kenya.