バレエダンサーの奈央です。
今週は日本バレエ界をどのように発展させられるか。
という日本人ダンサーにとって、もっとも重大な課題についてかんがえています・・・。
私は現在、バレエダンサーとしてドイツで生活ができていますが、
これが日本ならフリーター状態で踊り続けなければなりません。。。
日本ではバレエに対する需要が少なく、舞台だけでは満足に生活できるほどの収入は期待できないからです・・・。
日本で踊るダンサーの皆さんは痛感されておられると思いますが、残念ながらこれが今の日本バレエ界の現状であり、受け止めなければならない現実です。
現在は海外へ進出する日本人ダンサーが増えてきているのも、本場ヨーロッパで、自己の向上を目指して日本を離れたダンサーも多いと思いますが、多かれ少なかれ、やはり日本バレエ界の現状が原因なのだと考えています。
といっても、日本にバレエが伝わってから約百年。
日本人ダンサーの大先輩方が、ここまで国内でバレエを発展させてくださり、おかげさまで私達の世代は自由に海外へ進出できるほどのレベルになりました。
好きなことを職にするチャンスができました。
ここで私が思うのは、日本バレエ界の現状に不満をいだき、そこから遠ざかるのではなく、
今こうして海外で踊れていること・日本で良き教師に出会い、育てていただいたことにまずは感謝をし、
そこから私達世代がこの現状からどう発展させていけるか、ということを考えていくべきなのではないかと思っています。
留学時代からそんな想いをあたためてきて、就職したら積極的に取り組もうと思っていました。
そして現在は2012年に向けて、海外在住日本人ダンサーによる里帰り公演という企画を計画中で、
そのためには、海外で活躍中の日本人ダンサー・振付け家・協力者など大勢の人材を集めなければなりません。
ほとんど無償でご協力していただくため、なかなか人集めに苦戦中です
この公演は、もちろん日本バレエ界の発展を目指して行うのと、一般市民の方にご興味をもっていただくために行う公演なので、誰の利益にもならないのですが・・・。
でもこの公演をみて、誰かが感動し、バレエに興味をいだいていただければ、それが今後の日本バレエ界における、おおきな利益になるのね!と考えています。
とはいっても、私はとっても甘ちんで、理想は大きいのですが良い説得方法がみつからないのです・・・
あああああああああああ
難しいです・・・
でも・・・
あきらめません
長くなりました。
ここまで読んでくださった読者の皆さん、ありがとうございました。
おやすみなさい