ぴのこが、結婚しようとまでして、A市にまで行ったにも関わらず、
オッサンを放りなげ、
「 がらんどう地獄 」を決断した。
それは、男が帰ってきた時には、
ぴのこはもちろん、荷物は、一切無し。
まるで、ここには、ついさっきまで、女がいたという形跡を残さないで、
きれいサッパリ、おさらばをするというものだ。
荷物やら、ほんの小さな物でも、自分の物は、きれいに持ち去っている。
二度と、帰ってくる事はない。
未練を残さないというやつだ。
題して・・・・・・ がらんどう地獄 と、ぴのこは呼んでいる。
この、がらんどう地獄をする為には、
相手の男に、逃げる要素を一切見せないという事。
別れ話は、しない。
男が仕事に行く時、笑って行ってらっしゃ~いと手を振っているぐらいさ。
心の中では、永遠にサヨナラ~と手を振っているという事だ。
男が出かけた後に、急いで、隠れて準備していた事、
荷物運びの準備にとりかかる。
そして、男は、いつものように帰ってくると、家は真っ暗。
女は、いないってやつなのさ。
その時、男は、ひっくり返る。
一体、何がおきたんだ?と混乱させるのだ。
もちろん、電話、メール攻撃がやってきても、完全に無視。
ぴのこは、自分についての、書類も、きっちり持ち帰った。
いざという時の為に、事前に、男にバレないように、
相手の身分証明書をコピーも用意し、相手の実家の住所までメモをしておいた。
こいつ、ダメだなと思ったら、
ケンカをしている、口論をしているエネルギーは使わない。
きれいに、がらんどう地獄をするだけなのだ。
どうして、女が突然いなくなったのかは、あんたが、一人で考えて下さいってやつさ。
ついこの間まで、食事、身の回りの世話をしてもらえ、
温かい部屋から、一変、ポツンと、一人、孤独に考えて下さいという事さ。
そして、周りの人々からは、それって逃げられたんじゃんと言われる男だ。
そんな、逃げられ方をするという男は、周りからも恥をかく。
より、孤独に寂しい部屋で、弁当でも食べて生きればいいとね。
ぴのこは、まさか、自分が、この 「 がらんどう地獄」 をやるとは思ってもいなかった。
普通はそうだってね。
計画通り、逃げてきて、気分スッキリ、最高に暮らしている事を、
ぴのこの友達が、驚いていた。
「 ぴのこちゃん!!!言ってた計画、マジやったの??」
そうだよ~。
「 はや!!!!」
女は、男の事になると、一緒にいた時間だの、
思い出だのに、足を引っ張られ、なかなか、思っても、身を引くという事ができない。
もちろん、ぴのこも、そんな女の一人だった。
だが、歳をとると、こんなにも冷静で、残酷になれるものなのだと思ったのさ。
う~ん・・・・なんか。違う~・・・・・
と思って、過ごす時間がムダなのだ。
すると、友達は言った。
「 私も、がらんどう地獄やろうかな・・・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ぴのこ的に、否定も肯定もできないさ。
決めるのは自分次第だよ。
友達も、約2年付き合った男と半同棲をしていたが、
この最近、ずっとケンカをしていたそうだ。
理由は、出たよ。
金ですよ。
若い時は、浮気しただの、されただのでのケンカが多い。
だが、アラフォ達のケンカの原因は、金だ。
一緒に買い物をして、会計に約8千円かかったそうだ。 in 東京。
すると、友達の彼は言ったそうだ。
「 俺一人だったら、一ヵ月分の食糧で、8千円だよ。」
一ヵ月分の食費が、8千円!!!
そりゃ、あんたは、カップラーメン食べてたらいい人だもんね!!!
女も一緒の、2人の生活で、食費を、8千円できる家はね~わい!!!
「 俺、別に、塩とご飯だけでもいいし・・・・・・」
あんたは、それで良くても、こっちがイヤよ!!!!
食べ物でケンカをするようになってしまったら、おしまいだ。
だが、友達は悩んでいた。
男と一緒にいた、2年という月日について。
そして、ぴのこを通して、
「 がらんどう地獄 」 を知ってしまった友達は、今。
男にバレないように、荷物の分別に入っている。
その日が来た時に、一気に動けるようにだ。
男が帰ってきた時には、
家には、友達が買った物、全て、家具、テレビ、カーテンまで持ち消える。
犬も一緒に連れていくのだ。
友達いわく、布団も、自分で買ったそうだから、
男は、布団もないという日が、
ある日、突然おこるのさ。
チッチ・チッチ
がらんどう地獄24